鷺沢文香青の豚生姜焼き風お好み焼きとは、メディアミックス作品アイドルマスターシンデレラガールズと東京都福生市発祥のお好み焼き店道とん堀のコラボキャンペーンで提供されたコラボメニューのひとつである。
2024年4月27日から6月16日まで、シンデレラガールズのユニットライブツアー『ConnecTrip!』の開催に合わせ第3~第5公演(第6公演は令和6年能登半島地震の影響により延期されたため本来の予定なら後半3公演)の出演ユニットからそれぞれデュオユニット1組が選出され、メンバーのイメージに合わせたコラボメニューが提供された。なお最終日の6月16日は最終公演石川公演の開催日である。
本来の最終公演東京公演の星纏天女から鷺沢文香に合わせたが『鷺沢文香青の豚生姜焼き風お好み焼き』である。
内容はスタンダードな豚お好み焼きであり、お好み焼き自体は豚肉、揚げ玉(天かす)、鶏卵、紅生姜繊切り、青ネギとおそらく同店で常時提供している豚お好み焼きと大差ないと思われる。食品としての特色は添付のふたつのソースにある。
ひとつは生姜焼き風ソースであり、これを豚お好み焼きにかけることで豚の生姜焼き風の味付けが楽しめる。これは同じくコラボ商品の『神崎蘭子漆黒の醤油バターソース豚玉』でも同等のギミックが採用されている。
もうひとつはメニュー名の由来ともなったバタフライピーマヨソースであり、バタフライピー成分による青紫色のソースを塗ることでお好み焼きを青く調製することができるのである。
このソースがどのように提供されるかは店舗によって異なり、紙カップに入ってみたり、陶器のミルクピッチャーに入れてみたり、金属のミルクピッチャーに入れてみたりと様々だった。またバタフライピーマヨソースについても調理する店員によって少々差があったようである。
なお、コラボ商品として重要な点として、このコラボメニューには対応するキャラクター(アイドル)がプリントされたピックが添付されているのだが、これの添え方も異なり、お好み焼きの鉢の下にあったり(運んでいるうちに入り込んでしまったのかも知れない)、鉢やソースといっしょに大皿に乗せられていたり、コラボ特典クリアファイルと一緒に手渡してくれたりと同一店舗内でも店員によって異なった。
さて、このコラボでは6種類のコラボメニューが用意された。
他のコラボメニューは『神崎蘭子の漆黒の醤油バターソース豚玉』『二宮飛鳥漆黒のシーフードミックスお好み焼き』『南条光赤のガーリックトマトお好み焼き』『小関麗奈赤のポークチャップ風お好み焼き』『鷹富士茄子青のガーリックシュリンプ風お好み焼き』である。
その中でも星纏天女のメニューは群を抜いて調理難易度が高かった。
というのも、ヒーローヴァーサスの『赤』はギミックはお好み焼き自体に仕込まれていて(イタズラしすぎて入れすぎた豚肉に激辛唐辛子)ただ普通に焼いて食べればいいだけで、ダークイルミネイトの『漆黒』もギミックはお好み焼き自体に仕込まれており(生地がどうやら活性炭微粉により黒い)普通に焼いた後でマヨネーズでお絵かきをしてもいいというものだったのだが、星纏天女の『青』は鷹富士茄子のものが富士山型に調製し、バタフライピーソースで青く塗ってからマヨネーズで冠雪させるというもの、そして文香のものは本の形に焼いてからバタフライピーソースで青く塗り、ソースで線を入れて本らしくするというものだった。お好み焼きはひっくり返す行程があり、このコラボメニューには3回ひっくり返すため、幸運にもうまく生地を鉄板に流せたとしてもひっくり返す行程で崩れてしまうのである。一応『2つに分けてひっくり返すと良い』とアドバイスがあったが、それでなんとかなるようなレベルではなかった。もっともうまく出来る人はあっさり出来たようだ。
価格は1320円。開催時点での店内飲食の消費税率は10%なので1200円×10%ということであろう。
レシートに印字されるメニュー名が『鷺沢文香豚生姜焼き』だったため『鷺沢文香豚』というパワーワードが発生した。
コラボメニュー1点につきコラボキャラクター6名のクリアファイル(ランダム)がもらえ、また2点でシンデレラガールズ自体のキャンペーンとしてキャラクターカード『ピクコレ』がもらえる。ピクコレのキャラクターはキャンペーンキャラクターとは別である。
クリアファイルの絵柄はユニットツアーグッズの衣装にたぬきの意匠を加えたSDキャラクターである。なぜユニットツアーグッズと断ったのかと言うと、こと星纏天女についてはグッズと実際のライブで着用した衣装が異なるからである。といってもキャラクターコンテンツのライブだからといってキャラクターの衣装を着用するというわけでもないのでこの点は断る必要はなかったのかも知れない。
青い色は人によって好みが分かれたようで、食欲が減退するとの声もあった。