概要
黄泉の国に住むという鬼の軍勢で、黄泉戦とも表記される。
日本神話において、火の神カグツチを産んだ際の火傷で死んだイザナミを取り戻すために、死者の世界である黄泉の国に降り立ったイザナギは、戻れるかどうか黄泉の神に相談してくるとイザナミに言われ待たされることになった。
しかしイザナギは、中を見てはいけないと約束したのにもかかわらず、イザナミの腐り果てた姿を覗き見てしまい逃げ出した。
約束を違えられたイザナミは追っ手として黄泉醜女を差し向けたが、蔓草の髪飾りと湯津津間櫛の力によって退けられてしまった。
そこで次に追っ手として送り込まれたのが八雷神と、この千五百もの軍勢である。
イザナギは十拳剣を抜くと後ろ手に振りながら逃げ、なんとか黄泉比良坂までたどり着くとそこになっていた3つの桃の実を採って黄泉軍達に投げつけた。
すると桃の実の持つ生命の力によるものか、今まで追いかけてきた死者の世界から来た黄泉軍達は総崩れになり逃げ出したという。
創作での扱い
日本最古の戦闘員であるといえる。
また「黄泉」という存在の部下である軍勢もこのように呼ばれ「よみぐん」と読まれる。
2009年から2010年にかけて行われた幕末を舞台にした交流企画。
戦の混乱に乗じて仮想日本を乗っ取ろうとする勢力として登場した。
- 女神転生シリーズ
初出は黄泉比良坂をモチーフにした平崎市を舞台にした『デビルサマナー』。種族は”妖鬼”で顔を布で覆った骸骨のように痩せ細った兵士ヨモツイクサとして登場した。「ファミ通」でのメイキング記事では線画が掲載され、顔はドクロであったが彩色の際黒く塗りつぶされてしまった。
『真・女神転生Ⅲ』では3D化され、台湾で使われていたものをモチーフにした円錐型の傘を被る細身の兵士姿になった。
「群鬼黄泉軍」として登場。