概要
サークル名・ばかども。
同人誌を中心に、魔法少女まどか☆マギカ の二次創作を多く手掛ける。
作風・特徴
杏さや作品になるが、魔法少女であるという設定は、ごく一部の作品を除いて、ほとんど表に現れない。むしろ佐倉杏子と美樹さやかの二人を中心とした、普通の生活を送っている、仲良しの少女たちの日常ものになっている。また、彼女たちが、制服ではなく、毎回、季節に合わせて違った私服で登場し、しかも、丁寧に描かれていることも、この作品の大きな魅力の一つである。杏子・さやが中心ではあるが、ほかの少女たちにも、目配りが行き届いており、それぞれのキャラクターが丁寧に描かれている。
登場人物
美樹さやか
一度は円環の理に導かれたはずだったが、魔法少女たちの想いが引き起こした「突然の奇跡」で生還する。杏子のおかげで魔法少女になったことを悩んでいた自分を受け入れることができ、気持ちを整理することができ、以前よりもしっかりした面が見える。杏子は「親友」であり、口ではキツイことを言ったり、喧嘩することがあるものの、一番、気にかけている。
佐倉杏子
一人暮らしをしている魔法少女。さやかが消滅したことで自分の気持ちに気がつく。素直に自分気持ちを言うことができないため、さやかとはすれ違いにもなるが、最終的には、また仲直りできる。遅刻する、迷子になる、などのトラブルをよく起こす。さやかからあの件を冗談で言われた時は、かなり恥ずかしがっていた。
叛逆の物語以降を踏まえたエピソードでは、さやかと同居している。
巴マミ
頼もしく優しい先輩。仲間に囲われて、落ち着いた生活を送っている。彼女の部屋は、後輩たちの集まりの場にもなっている。その一方で、杏子に対しては怪しげな薬を勧めたり、花粉症で苦しんでいるところに杉の花を出すなど、時にはお節介でいたずら好きなところもある。
鹿目まどか
美樹さやかとともに、この世に生還する。最初は戻れたことに戸惑っていたが、マミの言葉で、現状を受け入れることができた。以前のような明るい少女としての生活を送っているが、杏子やさやかのことを気遣っており、時に的確なアドバイスを与えることもある。
暁美ほむら
杏子とさやかをあきれつつ眺めている。杏子やさやかに対してはドSな態度に出ることがあるが、一方でまどかに対しては、はにかんでしまう。
叛逆の物語以降の世界観では、最初は誰とも付き合わずクールにしていたが、杏子とさやかによって崩されてしまう。その後は、みんなと行動を共にするようになる。まどかとデートを試みるなど積極的な面も見られる。
百江なぎさ
「お悩み悪魔と変わらぬふたり」から登場。マミと一緒に暮らしている。大人びた性格で、時には勘違いしてしまうマミをサポートしたりもする。
作品概要
「なくした未来、見つけたよ」(2011年8月)
アニメシリーズ最終回を引き継ぐ形の作品。杏子の前に、円環の理に導かれたはずのさやかが再び、現れる。
「しあわせハンドメイド」(2011年12月)
前作「なくした未来、みつけたよ」の続編。2学期の終業式の日、杏子から一足早いクリスマス・プレゼントをさやかはもらう。一方、さやかも杏子のために、プレゼントを用意していたのだった。
「ツレがネコになりまして」(2012年8月)
さやかが用意していたケーキを食べてしまったが素直に謝れない杏子の前に巴マミが現れ、仲直りができる薬を渡すが、それはとんでもないものだった。この回から、さやか・マミが私服姿で登場。
「雨ふってバカにありがとう」(2012年12月)
冬休み、5人が集まって宿題をしていた時に、杏子とさやかは突然ケンカしてしまう。雨の中出ていってしまったさやかを追って、杏子は迎えに行く。
「春の花粉はメンドクサイ!」(2013年5月)
さやかの家で花粉症によるくしゃみ・鼻水で苦しむ杏子。一緒にいたまどかが心配していると、マミとほむらが現れ…。
「溶けないの」(2013年12月)
マミの家でクリスマス・パーティをすることになった5人。メインイベントのプレゼント交換で、まどかのプレゼントが欲しいほむらや、さやかに渡したい杏子らの思いが交錯する。
「迷子の迷子の金魚花火」(2014年8月)
夏祭り。人ごみにもまれて、まどかと杏子は、はぐれてしまう。マミ・まどか・さやかは浴衣姿で登場。縁日の射的で争うマミとほむらなども見どころ。
「今日と変わらぬその頃は…」(2015年8月)
マミの家で年越しを迎える5人。大晦日の夜、後輩たちに囲われ、幸せを実感するマミ。そして、元旦はみんなで初詣に行くが、杏子とさやかが、またも大騒ぎを引き起こす。テレビシリーズ後を踏まえた世界は、これで終わりとなる。
「お悩み悪魔と変わらぬふたり」(2015年8月)
「叛逆の物語」以降の世界軸としたシリーズの1作目。悪魔化したほむらは、まどかたちとは距離を取って接するようにしていた。しかし、夏休みのある日、さやかと杏子の部屋に呼ばれることになる。彼女たちの狙いは、夏休みの宿題をほむらから丸写しすることだったが、事態は思わぬ方向になっていく。
「これはデートですか?」(2015年12月)
さやかがマミの家に訪れた。些細なことで喧嘩した杏子が戻ってこないという。実は杏子はマミのところに転がり込んでいたのだった。マミはさやかと杏子が仲直りができる場を用意する。
「敵対シスターズ‼」(2016年8月)
全員でプールに行く。杏子となぎさのカップリングがみどころ。ほむらは、13周目あたりで、杏子が泳げないことを知ったと言っている。
「華のあるある日」(2017年12月)
杏子・さやか・まどかのみ登場。冬なのに薄着の杏子に見かねて、服を選びに行く。あとがきによれば「春の花粉はメンドクサイ!」以前に作った話で、冒頭、さやかはまどかとともに杏子が来るのを待っている。
「これはダブルデートですか?」(2018年8月)
夏休み、ほむらは入念なリサーチの上、まどかと二人きりでの街遊びを計画。ところが、期末考査後の補修に出ているはずの杏子とさやかが、まどかと一緒に現れる。杏子とさやかは「ほむらをサポートする」と言い出し、ほむらのデートプランは破綻。4人で行動することになる。
「アイムソーリーバディ」(2018年12月)
部屋を散らかしたまま、カスタードマシューを食べてしまったことから、なぎさはマミからゲームとおやつを一週間禁止と言い渡される。ショックでマミの元から出て行ったなぎさは、そこで同様に、清花に怒られて家出をしていた杏子と出会う。一方、なぎさを探していたマミは、さやかと出会う。
「あたしだって甘えたい」(2019年8月)
ほむらにアイスを奢ってもらうなぎさや、みんなが手伝ってくれるまどかを見て、杏子は自分も同じようにさやかに甘えようとするが、全くうまくいかない。そんな中、なかなか起きない杏子をおいて先に登校したさやかに、杏子が熱だという連絡が入る。
「まんがタイムきらら☆マギカ」掲載作品
「雪うさぎと愉快な仲間たち」(4号 2012年12月)
雪の日、映画の完成披露試写会に行くために集まった魔法少女たち。ところが肝心のチケットをさやかが忘れてきてしまう。取りに帰っても上映時間に間に合わず、そのまま雪合戦やかまくら作りをして遊ぶことにする。
「笑顔とお化けと炭酸飲料」(6号 2013年4月)
春のある日、マミの家で集まっている。さやかは、スマホで杏子の笑顔を取ろうとするがなかなかうまく撮れない。今まで撮った写真の中に、お化けが映り込んでいるものがあったことから、大騒ぎに。