ワルプルギスの夜の襲来まで二週間が迫り、暁美ほむらは同じ魔法少女巴マミに共闘を申し込んだところ、同居生活を勧められ…。
概説
2012年より『まんがタイムきらら☆マギカ』で連載開始。2013年単行本第1巻刊行。
暁美ほむらと巴マミの同居生活を中心に、少女たちの日常を心温まる筆致で描く。
雑誌連載以前から、同人誌としてマミほむ作品を手掛けていたが、それを元にして広げたエピソードもある。
作品世界について
本作では鹿目まどか・美樹さやかは魔法少女の契約はしていない。
第1話での暁美ほむらの回想から、ワルプルギスの夜の襲来の2週間前に同居を開始したことが分かる。
その後、第3話が年越し、第4話でバレンタインデーのエピソードであることから、明らかに2週間以上経過している。本作品中では触れられていないが、ワルプルギスの夜は退治できたものと考えられる。
ワルプルギスの夜との戦いの時期は不明だが、第1話ですでに、同居生活にある程度慣れていること、また日常の平和な雰囲気から、それよりも前と考えられる。
(第1話で暁美ほむらは佐倉杏子とも面識があることから、彼女もワルプルギスの夜退治に協力した可能性もある)。
さらに第10話では、今までは同じループの繰り返しだったので、テストも常に同じだったのが、初めてのテストのために補習を受ける羽目になってしまうことから、確実に2週間を過ぎたことになる。ほむらは、長い繰り返しの日々からようやく脱出し、この時間軸で安住の地を得たことになる。
登場人物
思わぬ形で巴マミと同居生活をすることになるが、結構気に入っている。
クールな態度を維持はしつつも、アニメ版の時間軸と違って、感情を素直に出すことも多くなっている。その理由として、当初の目的だった鹿目まどかを魔法少女にさせないという目的が達成されたこと、また巴マミをはじめほかの少女たちも仲良くなれたため、気負う必要がなくなったことがあげられよう。
同居生活について、「正直、巴さんとこんなに上手くいくとは思っていなかった…」と言っていることから、以前は巴マミに苦手意識を持っていたこともあったが、今は、魔法少女のパートナーとして大切な存在である。巴マミファンクラブ、名誉会員でもある。
一方で、鹿目まどかもまた大切な存在であるが、マミが気軽に話せるパートナーとすれば、まどかは憧れの存在、あるいは守ってあげたい存在と言えよう。まどかに対しては、充分に気持ちを出せず、戸惑うこともしばしば。ソウルジェムを巴マミと入れ替えた時は、ほむらの体にすり替わった巴マミに心配するまどかを見て動揺する、肝試し大会の時は怯えるまどかに「わたしの手も握っていいのよ」と言いたくても言えない、などの面を見せている。
見滝原市を守る魔法少女。優しくて頼りになる先輩的存在。ただし早起きは苦手で、とんでもない表情になってしまっている。
おっとりしていて、天然なところがあり、マミの思い付きでほむらが振り回されることも。ほむらと暮らす中で、心にもゆとりができ、今の自分を受け入れられるようになっている。
ほむら曰く「カタチから入りたがるタイプ」。
魔法少女の一人。巴マミとは、暁美ほむらがルームシェアをする以前からの知り合い。勝手にマミの部屋の冷蔵庫のものを食べたり、お風呂に入ったりすることもある。
巴マミファンクラブ会長。
ほむらと同じクラスの少女。鹿目まどかの友達。明るく元気な性格で、ほむらたちと行動を共にする。いつも澄ましているほむらを怖がらそうと、佐倉杏子と組んで肝試し大会をするなど、ここでも杏さやはここでも存在。巴マミファンクラブの会員。
ほむらにとっては一番大切な友達。魔法少女の契約はしていないが、ほむらとマミが仲たがいした時は、二人が仲直りできるように声をかけるなど、別の時間軸でのアルティメットまどかとしての素質を感じさせる面を見せている。
マミの家にほむらとともに同居している。魔法少女の勧誘もしているが、まどかやさやかにターゲットを絞るというよりも、むしろ多数の契約を一挙に集めるという戦略をとっている。
関連タグ
まどTAS:序盤ストーリーが見滝原☆アンチマテリアルズを意識した状況・構成になっている。