概要
『아가씨』(邦題:お嬢さん)は日本占領下の韓国を舞台にした女性キャラクター同士のロマンス映画、かつサイコスリラー映画である。2016年に公開。
サラ・ウォーターズの小説『Fingersmith』(邦題:荊の城)が原作。
ストーリー
ストーリーは三部構成で描かれる。スリであるスッキが、日本人令嬢の秀子を狙った詐欺に協力するため、令嬢の侍女となるところから物語は始まる。
登場キャラクター
スッキ(珠子) 演:キム・テリ
孤児の少女。秀子の元で侍女として働くことになる。
泉秀子 演:キム・ミニ
日本人の令嬢。叔父の元で暮らしている。
藤原伯爵(自称) 演:ハ・ジョンウ
日本人の華族を自称しているが実際は韓国人。
上月教明 演:チョ・ジヌン
秀子の叔父であり後見人。
日本名を名乗っているが日本人の家に婿養子に入った親日派の韓国人。
エロ本や春画のコレクターでもある。
余談
小ネタ
- 劇中では親と子ほどの年齢差が有るように見える藤原伯爵(自称)と上月教明だが、演じているハ・ジョンウとチョ・ジヌンの年齢差は2歳しかない。
- 上月教明が収拾してきた男性向けの春画やエロ本が終盤で「女性を抑圧してきたものの象徴」として破壊されたり、「『女は男に乱暴にされた方が快感を感じる』などと信じてるなんてエロ本の読み過ぎだ」と云うミもフタもないセリフが有るなど、性描写でR18となった映画にもかかわらず男性向けエロ・コンテンツの全否定と云うべき内容になっている。
- 劇中のセリフである「私の人生を無茶苦茶にしに来た私の救世主」は韓国において「女性にとってフェミニズムとは何か?」を説明する言葉としても使われる。
- 原作小説である「荊の城」は女性主人公2人が結ばれずに終るビターエンドの作品であり、ある意味で本作は「原作小説の主人公達には幸せな結末を迎えて欲かった」という一種のファン・フィクションの側面も有る。