概要
1988年から1989年にかけて発生した「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」の犯人として逮捕、死刑が求刑された宮崎勤が同人誌即売会「コミックマーケット35」に参加していたという履歴から1989年の「コミックマーケット36」にマスコミの取材が殺到。そんな中、とあるテレビのレポーターが「ここに10万人の宮崎勤がいます」と叫んだ、という内容。
しかしそのセリフ以外の情報が非常にあいまいであり、どの番組のどのレポーターが発言したのか、そもそも証拠となる映像があるのか、人によってまちまちであり現在では半ば都市伝説と化している。
やがて新世紀エヴァンゲリオンのヒットやアニメやゲームの普及、オタク文化が急速に広まる2000年代に入ってから2ちゃんねるなどの匿名掲示板やTwitterといったSNSで再び注目されるようになった。
宮﨑は2008年に刑が執行され、マスコミの当時のオタクバッシングを含めて大々的に報道されてからより関心を集めるようになった。
一時期はとあるサイトにてTBSの番組で女性レポーターが発言したとする記述があり、ほかにもコミックマーケットを取材したことがある東海林のり子が発言したとされ、一時期は彼女のWikipediaにも掲載されるなどの風評被害を被った。
89年当時、東海林氏が所属していたのはフジテレビであり、TBSではない。のちに東海林氏も2017年のインタビューで「10万人の宮崎勤」に関しては発言を否定している。