概要
英語ではAdvanced Medium-Range Air-to-Air Missile(先進中距離空対空ミサイル)を略した別名「AMRAAM」(アムラーム)とも呼ばれる。
従来のAIM-7スパローといった中距離空対空ミサイルなどはセミアクティブ・レーダー・ホーミング誘導方式を用いており、これはミサイルが命中するまで発射母機が目標に誘導をし続ける必要があり、その間回避行動が行えないなどの問題があった。
しかし、アムラームではミサイル自体にレーダー等を搭載することで、アクティブ・レーダー・ホーミング誘導方式を実現。ミサイルの自立誘導を可能としたことで、発射母機はミサイルを放った段階で即座に回避行動が行える「撃ちっ放し」ができるようになり、発射母機の生存性を向上させた。
飛翔速度はマッハ4。射程は初期型のAIM-120Aでは70kmと、従来のAIM-7から然程変わらなかったが、最新型のAIM-120Dでは倍の180kmまで延伸している。
一方で重量もAIM-7よりも小型軽量化しており、戦闘機への搭載弾数を増やすことに貢献している。
アメリカ以外の国々にも輸出されており、日本でも航空自衛隊がF-35戦闘機用に購入したほか、日本国内での生産が検討されている。
関連イラスト
Pixivでは戦闘機に搭載された状態で描かれることが多い。