概要
EOTI機関(後のディバイン・クルセイダーズ)の科学者ヴィルヘルム・V・ユルゲンが開発したネットワークシステムでODEシステムのプロトタイプにあたるシステム。
アーマードモジュールネットワークシステム(Armord Module Network System)の略。
1機のアーマードモジュールから得られた戦闘データを即時に他の機体に転送して共有し、戦闘能力を高めることができるという特徴があり、パイロットと機体を直接リンクさせて相互情報交換することでさらに戦闘能力を高めることが可能である。
人命の犠牲を減らすため、少数の人員で多数の無人機を制御することを目的として開発されたシステムであるが、膨大な戦闘データを取り扱う機体の性能の問題や、高速かつ膨大な相互情報交換が人間の脳には耐えられず、まともに扱えないという欠点があるため、システムを発揮できるようにするにはパイロットを犠牲にするか、無人機側に生体コアとなった人間を組み込むか、あるいはその両方をしなければならないという矛盾を抱えている。
イーグレット・フェフの開発したゲイム・システムを推し進めていたDCの副総裁アードラー・コッホの横槍によって模擬戦でパイロット12名が死亡してしまい、ユルゲンのODEシステム開発プロジェクトは中止となった。
DCの総裁ビアン・ゾルダークとシュウ・シラカワはAMNシステムを不適格と見なしており、シュウはエルザム・V・ブランシュタインにユルゲンが良心を捨て去らない限りAMNシステムの問題は解決できないということを話した。
カイル・ビーンとジジ・ルーはパイロットが死亡したことについて、アードラーの指示でシステムとパイロットの脳髄を直結させたことにくわえ、他者との感覚共有に耐えられずに互いを拒絶してしまい、同士討ちが起こったことが原因であることを明かした。
プロジェクト中止命令を受けたユルゲンはDCを去るが、L5戦役で妻ディータと息子フランクを失ったことでODEシステム開発の再開を決意し、ジジ、カイル、ウォン重工業、デュミナスの協力を得てODEシステムを完成させた。
AMNシステムを搭載した機体のうち、劇中に登場したのはゲシュタルトシリーズのミロンガのみである。