概要
ユニゾンシフト・ブロッサムによる18禁ADV(エロゲ)。
2007年10月に初回限定版、同年11月に通常版が発売された。
世界観はルイス・キャロル作の童話『不思議の国のアリス』を元としている。
正式名称は『ALICE♥ぱれーど ~二人のアリスと不思議の乙女たち~』(♥は発音しない)。
白ウサギによって不思議な夢の国に招かれてしまい、次々に巻き起こる不幸と住民達からの歓迎(意味深)に振り回される少年の奮闘を描く。
公式サイト(外部リンク)では、本編の一部をプレイ可能な体験版が公開され、無料でダウンロードする事が出来る。
あらすじ
主人公『牧野亜梨須』はお菓子作りが好きな普通の大学生。
誕生日である日、不運の連続に見舞われる羽目になる。
大学に何とか到着したものの、そこでウサギの耳を生やした少女シルクに無理やり夢の世界『スウィートワンダーランド』へ連れてかれてしまう。
その世界は女の子しかいない上に、5月4日から永遠に時が進まない不思議な世界だった。
城に連れてかれた亜梨須は、アリスと呼ばれている同じ境遇である少女『深織』とスタンプ集め競争をすることになってしまった。
このゲームはアリスに選ばれたもの同士で行うことが義務付けられ、先にスタンプをすべて集めることができたほうに、ワンダーランドの神様から願いを叶えてもらえるという。
このゲームが終われば勝敗に関係なく元の世界に返してもらえるのだが、一刻も早く日常に戻りたい亜梨須は積極的にスタンプを集める。
はたして、亜梨須は無事に元の世界へ帰れるのだろうか……。
登場人物
メインヒロイン。『ひとりめの“アリス”』。
主人公『亜梨須』と同じく夢の国『スウィートワンダーランド』へやって来た少女。
外来人だけあって、夢の国の少女では一番(というか唯一)の常識人。
ワンダーランド永遠の日付である5月4日が自分の誕生日な事から、超絶な幸運に恵まれており次々とラッキーを引き当てる幸せ者(そして亜梨須には反動で不幸が来る)。
しかし、一方で元いた世界の記憶が多幸感の中に埋もれつつあり、自分の名前も名字の方が思い出せなくなっているようだ。
田舎で長らく暮らしていた経歴があり、その為か虫が平気という長所を持つ。
牧野亜梨須(まきの・ありす) CV:なし
主人公。『ふたりめの“ありす”』。
兄と弟が二人とも過去に女の子を泣かせた経験がある事から、自分は同じ轍を踏まないとして女性と距離を置いている少年。
そのため絶賛童貞中の身だが、しっかり兄弟の血は受け継いでおり異性に好かれやすい体質な模様。
何だかんだで他人の面倒を見てはトラブルに巻き込まれてしまい、ツッコミに回りながらも抵抗できない不幸体質の持ち主。
お菓子作りが趣味で虫が苦手という、深織とは真逆な乙女属性。
亜梨須という自分の名前にはコンプレックスを持っている。
シルク CV:阿玖深音
亜梨須をワンダーランドへと突き落とした張本人。『しろうさぎ』。
時計を常に所持しているが別に遅刻だと急いではおらず、むしろマイペースでポジティブな性格をしている。
無表情が多く感情の変化を読みづらいものの、思った事は遠慮なく口に出し時には毒舌が飛び出したりする。
「ウサギを飼いたい」という自分の肩書きを吹っ飛ばした夢を持っており「じゃあ産めば?」という亜梨須の言葉を真に受け彼に執着するようになった。
性的知識も真っ白であり、歳上の女性『ねこさん』にある事ない事を吹き込まれては過激なプレイに手を出す行動派。
モチーフは不思議の国のアリスの登場キャラクター『白ウサギ』。
ねこさん CV:涼森ちさと
唐突に現れ場を散々に引っ掻き回しては気まぐれに去っていくトラブルメーカー。
ねこさんという名前も適当に彼女が決めた物である。
その反面、亜梨須が童貞である事をイジり(色々な意味で)の対象としており、そちらは気まぐれでは済まさない。
女の子も守備範囲であり度々セクハラを働いている他、エロ展開もスキンシップから本番まで何でもOKなツワモノのレディ(?)。
モチーフは不思議の国のアリスの登場キャラクター『チェシャ猫』。
ファニー CV:みる
頭に小さな帽子を乗せた小柄な少女。『おどおど』。
繊細かつ気弱な心の持ち主で、それにより周囲からイジられっぱなしな立場の低い苦労人。
内心では皆より上に立って振り回してみたいと願っているが、その弱さにより『神様も認めるマゾっ娘』の烙印を押されてしまい、逆に被虐へ高ぶりを覚えてしまう毎日を送っている。
初対面の相手には恐る恐るな態度を取ってしまうものの、気を使う性分から何とか仲良くなろうと努力する一面も。
紅茶が好物で、夢は世界中の人々を紅茶で魅了し世界征服を果たす事。
モチーフは不思議の国のアリスの登場キャラクター『帽子屋(マッドハッター)』。
ルナ CV:木村あやか
バニーガールより大胆な衣装を纏った女性。『はつじょううさぎ』。
普段は柔和で心優しいが、発情期の真っ只中なため性には大変ご執心な様子。
それ故に妄想が全開となっており、エロい事を考え出すと歯止めが利かなくなってしまう。
だが実際に手を出す程には勇気(暴走?)が及んでおらず、彼氏彼女の関係に興味はあるものの亜梨須にはアタック出来ずに居る。
何でも不埒に解釈してしまう自分の事は内心で恥じている模様。
モチーフは不思議の国のアリスの登場キャラクター『三月ウサギ』。
山根さん(やまね) CV:理多
一日の殆どを寝て過ごしており、会話の最中でさえ眠ってしまえる我が道まっしぐらな少女。
が、それは彼女の持つ胆が据わった人格の表れでもあり、どんな滅茶苦茶な事態にも動じず意志を突き通せる強みも持つ。
常に大きなドングリを抱き抱えており、このドングリから無限に湧き出る蜜でしかワンダーランドではお菓子が作れない。
本人も蜜を気に入っており、ご飯や人間を美味しく戴く際に好んで垂らしている。
モチーフは不思議の国のアリスの登場キャラクター『ヤマネ(眠りネズミ)』。
ラヴィニア CV:海原エレナ
ワンダーランドの統治者。『じょうおうさま』。
高飛車かつワガママで、気に入らない相手には容赦なく「●●をちょんぎれ!」と部下に命じる。
更に何気ない一言までが切れ味抜群であったり、他者を追い込む事に悦を感じるなどドS全振りな性根をしている。
しかし本人は自身のサド度を自覚しておらず、わりと天然で周囲(主に亜梨須)へ混沌を撒き散らしているようだ。
彼女の体に触れる権利を有する者は誰も居ない他、お風呂や着替えも一切見せないなど淑女の嗜みも忘れない。
モチーフは不思議の国のアリスの登場キャラクター『ハートの女王様』。
エムドリ CV:成瀬未亜
ラヴィニアに付き従う、ピンクのペンギンみたいな鳥(空は飛べる)。
彼女に通訳や解説を行う職務に就いているが、お節介や失言で事ある毎に女王様直伝のオシオキを受けている。
しかし、実はソレら失敗は完全にワザとであり、正体は罵倒や足蹴に快楽を得ているドM極まるダメな鳥である。
むしろ乱暴されないと不機嫌になるという救いようの無い存在で、亜梨須には一度フルパワーで殴られてから惚れ込み付きまとう様になった。
毎日のように殴られ蹴られのプレイを受け続けた結果、あらゆる物理攻撃が平気(むしろ気持ちいい)に成ってしまっており、ある意味ワンダーランド最強の生物に君臨している。
同じくマゾヒストであるファニーに対しては「Sに憧れる半端Mの癖に...」とライバル心を燃やしている。
ルージュ13(・さーてぃーん) CV:成瀬未亜
ラヴィニアを守護する兵士達の総称。
全部で13人おり全員が同じ容姿をしているが、ラヴィニアのみ彼女達の個性を見分けて区別出来るという。
ただし性格そのものは子供っぽい者から硬派な者まで多種多様な為、全く同じ一枚岩な訳ではない。
揉め事の解決から邪魔者の始末まで何でもする、某スナイパーではないが忠実な請負人。
自分達自身は自我が薄く、女王の命令を受けない限り自ら何かを始めるのは苦手な模様。
モチーフは不思議の国のアリスの登場キャラクター『トランプ兵士』。