概要
「週刊少年マガジン」(講談社)にて1991年33号から1996年47号にかけて掲載された。
その後同じ「週刊少年マガジン」にて『BOYS BE… 2nd Season』が1996年48号から2000年13号まで、『BOYS BE… L CO-OP』が2000年17号から2001年5号まで、それぞれ発表された。
作者はイタバシマサヒロ(原作)と玉越博幸(作画)。
タイトルの元ネタは、アメリカの教育者で、札幌農学校の講師を務めたウィリアム・スミス・クラークのひとこと「Boys, be ambitious like this old man」。単行本表紙の折り返しには、クラーク像の前に立つイタバシと玉越の写真が掲載されている。
中学生・高校生男子の恋愛模様を描いたオムニバス作品と言う形を取っているが、『L CO-OP』では、「恋愛生活協同組合(Love CO-OP)」なる同好会のメンバーがレギュラーキャラとして登場している。なお、『L CO-OP』は、制作にあたっては当時の高校生たちに取材を行った。
「週刊少年マガジン」での掲載終了後、やはり講談社の漫画雑誌であった「マガジンSPECIAL」にて読み切りという形で新作が発表された。
以後、以下の派生作品が発表されている。
- BOYS BE…2009年1学期
講談社が運営していたWebコミック誌「MiChao!」にて2009年4月から9月まで発表。単行本化(全1巻)に際し「BOYS BE… pre-season」と改名。
- BOYS BE… next season
「マガジンSPECIAL」2009年11月号から2012年3月号まで掲載。単行本全6巻。
- BOYS BE…〜adult season〜
「イブニング」2011年23号および2012年17号から2013年14号にかけて、年4回程度のペースで掲載された。なぜか単行本化されていない。
- BOYS BE…〜young adult〜
KADOKAWAの漫画雑誌「ヤングエース」にて、2017年10月号から2018年8月号まで連載された。単行本全2巻。
登場人物(L CO-OP)
レギュラー
大矢英志(ヒデ)
山本道由(山ちゃん)
脇田(ワッキー)
出水稟々香(りりか)
四方季理子(きりこ)
犬神ちほ(ポチ)
準レギュラー
金子純一
根津このみ
メディアミックス
様々なメディアミックス展開がなされているが、実は原作に基づいて作られたのはCDドラマのみであり、それ以外は原作の世界観を借用したに過ぎない。
CDドラマ
1995年1月にメディアレモラス(ポニーキャニオンの関連会社。後にポニーキャニオンに吸収合併されて消滅)の手によってリリースされた。
その後1997年6月に講談社から事実上の第2弾が書籍扱いで発売されたが、約1年後CD扱いに変更された上でテイチク(ワンダーエンターテイメント名義)から改めてリリースされている。
ドラマ
1998年10月から12月にかけて、日本テレビで、「BOYS BE…Jr.」のタイトルで放送された。全12話+総集編。
主人公にジャニーズJr.在籍者を起用したため、女子中高生のための「BOYS BE…」の意味合いの強い作品ではあった一方、相手役に10代の女性タレントを起用しており、原作のターゲットであった男子中高生の方にも顔を向けていた。
舞台演劇
「BOYS BE…ALIVE」というタイトルで1999年5月に東京都豊島区のサンシャイン劇場で上演された。
その後、キャスティング変更を行った上での再演版である「BOYS BE…ALIVE TRY AGAIN」が2000年4月に東京都中央区銀座の博品館劇場で上映された。
テレビゲーム
プレイステーション用恋愛シミュレーションゲームソフトという格好で、1997年3月と1999年9月の二度、講談社から発売された。
アニメ
2000年4月から7月上旬にかけて、WOWOWで放送された。アニメーション制作はハルフィルムメーカー。
レギュラーキャラクターが存在するあたりは「L CO-OP」に近いが、内容的には、原作の構成にやや近いものとなっていた。
また、村下孝蔵の代表曲「初恋」をモチーフとした内容になっていたが、実は件の楽曲は最終回(第13話)の主題歌にも起用された(ただし今井由香によるカバーバージョンではあったが)。
また、サブタイトルはJ-POPのナンバーから拝借したものであったが、こちらも最終回についてはイギリスのポップスバンドであったビートルズのナンバーからも拝借している。
主な登場人物
神崎恭一(CV:鈴村健一)
胡桃沢マコト(CV:石田彰)
剣城美彦(CV:石川英郎)
新田千春(CV:村井かずさ)