概要
・深淵ソロモン派遣府 この鎮守府に提督はいない―――
・最大レベルは99999999と言われている。
戦艦は全高がkm単位の巨大ロボを操り、航空巡洋艦の飛行甲板は近接打撃用の盾であり、空母のカタパルトは重力式で自機を空中に撃ち出し飛行する推進器であり、水雷戦隊の魚雷は刀であり、長門は筋金入りの脳筋である。
ライトノベル作家の川上稔氏及びイラストレーターのさとやす氏がデザインした艤装を装備した艦娘と短編小説で構成されている。
pixivの他Twitterにも投稿されている。他はおっぱいとハイレグスーツとメカ。
設定
ここは海面と海中の「狭間」の海域。
頭上には現実の海面、眼下には現実の海底が存在するが辿り着くことはできない。
現実の仲間の姿は見えても向こうからは気づいてもらえない。
狭間の海域に流れ着いた艦娘達は現実世界でのロスト(轟沈)の記憶を最後に、自分の鎮守府に戻れなくなっている。艦娘達は同一世界だが異なる時代から流れ着いて来ており、それぞれが異なる現実の鎮守府、提督、仲間達の記憶を持っている。同種の艦娘でも服装や艤装のデザインに大きな差異があるのは別時代の別組織出身であるためとされている。流れ着く艦娘は一種一人と限定されている。
狭間の海域では真の意味でのロスト(轟沈)=死もできない。一時的にロストはするが、ソロモン派遣府での記憶を失った状態で再び漂着する。ちなみに流れ着いても発見されず、サバイバル能力もない艦娘の場合は力尽きてロスト、また流れ着いてロスト、流れ着い・・・那珂那珂厳しい世界ネー
狭間の海域でロストして記憶喪失すると、見知らぬ場所で元の世界の仲間と同じ姿をしている知らない艦娘がいて、しかしソロモン派遣府でロスト前の自分と過ごしていた仲間でもあるということになり色々な苦悩が発生する。ロストは日常茶飯事なので再教育のルーチンが出来上がっているらしい。
ほぼ死者の国や無限地獄に等しい世界だが艦娘達はソロモン派遣府とソロモンDASH村を作り、サバイバル生活を行い、長門が騒動を起こし、鳳翔さんがプロレス技で教育的SIDOUを行いつつ結構楽しく過ごしている。元いた現実の各時代の鎮守府に戻る方法を探すため深淵と呼ばれるホールから侵攻してくる深海棲艦隊の攻略に挑む。
艤装
艦娘と深海棲艦は上限を超えたレベルアップと度重なる改装進化に艤装は本来の形を失い、異形化した艤装を背負っていつ果てることもない進化と戦闘を繰り返している。
任意で艤装を召喚して身に纏ったり、巨大な艦船「実像艦体」や巨大ロボ「巨大艦影」を呼び出せる。
主要登場人物
人数が多いのでイラストがあったり登場回数の多い者を表記します。
高雄改五五三式派生
おっぱいおっぱい
艤装は600m級の実像艦体。前後六つに大別された分割式六連艦体。
近接打撃戦特化の進化をしたもので巨大な300mの腕型の連なる砲が主武装。これをズカンとぶち込んで戦う。300mある魚雷を振り回して放り投げれるパワーファイター。
長門
いつの間にかソロモン派遣府にいた謎の艦娘。
とにかくひたすら天然脳筋のトラブルメーカー。毎度大騒動を起こしては鳳翔さんにぶん投げられる締め落とされるを繰り返している。
仲間の艦娘の名前を覚えていないので見た目からつけた雑なあだ名で呼んでいる。
艤装は1500m級の巨大艦影を召喚して戦う。
戦い方は接近してドカンと殴りつける単純ながら強力なもの。
扶桑改四八八式
最も初期のソロモン派遣府の指揮官役。
漂着した艦娘達の組織化や物資調達の指揮、海域探索の要として活躍した重要人物。だったが、ロストを経験したため記憶がリセット、全て忘れてしまっている。
艤装は800m級の巨大な飛行戦艦。要塞級ともいえる艤装で物資輸送や長期遠征中の艦娘の居住空間が主な役割。
鳳翔改三五八式
繰り返し騒動を起こす長門を容赦ないプロレス技で地に沈めるお艦。艤装なしの単体戦闘力は鎮守府一番。初期は扶桑から引き継いだソロモン派遣府の二代目指揮官役だったが現在は内勤が主の相談役となっている。
艤装は飛行空母を召喚して乗り込む。服装を若い艦娘の姿に合わせて改装したが元々下をはいてない状態だったので下半身がとんでもないことになってしまった。
霧島一一八式派生
現在のソロモン派遣府の指揮官を担当している艦娘。
艤装は700mの巨大艦影を召喚、巨大なスピーカーの音圧による面制圧武装を装備。
音響兵器による挨拶やマイクテストを敵群にぶち込む。
加賀改五八五式
艦娘の中でも現実の初期の古い時代より来た艦娘。
現実世界では幾つもの戦術や武装を作り出し、鎮守府運営の基礎を作り提督とともに数々の戦果をあげたとして後世に名を残している。しかし優秀すぎて鎮守府は戦力的に不相応な海域まで到達してしまったため被害が増大、加賀が信頼していた提督は心労で・・・
艤装は空を飛ぶ飛行空母を召喚して乗り込む。艦載機の名前がついた金属塊を発射して敵にぶち込む。
暁一八二式派生
実力はまだまだ足りないが駆逐艦の中でももっとも艦隊運用を考慮した判断を行う。負けず嫌いで向上心と責任感の強い駆逐艦娘の中心的存在で、ソロモン派遣府の首脳陣に成長を期待されている。
艤装は両刃の魚雷刀、探照灯。飛翔方向に改装進化する通常の駆逐艦娘と違って水上滑走と近接戦闘に特化していたが、後に新型の飛翔用バックパックも使いこなすようになる。
飛龍改三四二式
加賀改五八五式より140年後の時代より来た艦娘。
現実世界でのロスト直前、慕っていた提督を目の前で失っている。そのショックか狭間の海域でロストから復帰直後は毎回精神的に不安定な状態になる。
艤装は飛行空母を召喚して乗り込む。
伊勢改四一一式
近接、迎撃戦闘の達人で弟子が複数いる。いわゆる伊勢師匠である。
艤装は武者風、1000m超の巨大艦影(巨大ロボ)、大刀8本小刀24本の重力刀(ビームサーベルと思えばいい)を装備している。
1本抜刀して斬りつけて重力刀をスナップして空中に放置、2本目を抜刀して斬りつけて同様にスナップ、更なる抜刀をして斬りつけつつ先ほど空中にスナップした重力刀を掴んで斬撃してまたスナップ・・・32本の重力刀を空中に置いて落とすことなく高速で振り回して斬撃の壁をつくるという曲芸染みた猛攻ができる。
龍驤改七一六式
実力はあるが貧乳いじられ担当の艦娘。駆逐艦と誤認されることが多い。
艤装はスクロール(巻物)型の飛翔機とスクロール(巻物)型のレールガンを装着。
青葉改二八七式
艦娘の中でも現実世界の後期の時代より来た艦娘。
彼女の父親はとある実験中に行方不明となっている。(このエピソードは川上稔氏の作品に多く登場するある重要要素となっている。)
写真撮影が趣味でロストによる記憶喪失者がたびたび発生する鎮守府にて客観的な記録係りとして重宝されている。
艤装は300mの重巡洋艦の実像艦体を召喚して乗り込む。他の艦娘より技術体系が高度で改装進化が難しい。主武装は単装砲のみに特化、加速砲を9連結させた全長3km超の超長大加速砲であり全長5kmの敵を貫通破裂させる威力。自身で装着している艤装も高威力の狙撃砲。
天龍改ⅩⅩⅩ式
艦娘の中でも最も後期の現実世界、遠未来時代より来たと思しき艦娘。
深海棲艦や現実世界の歴史にもっとも詳しいが、過去の人物達であるソロモン派遣府の仲間への影響を考慮してか積極的には語らない。
艤装は軽巡洋艦の実像艦体を召喚して乗り込むものだが地上滑走可能で、多脚形態や龍田と協同で準備に時間がかかるが一撃必殺ロマン砲な形態に変形可能と特殊性が高い。
磯波
地味枠+被害者枠の艦娘。長門にきちんと名前を呼んでもらえている数少ない艦娘で長門によくいじられている。磯波のことを地味だと言うたびに人質が射殺されるのでくれぐれも要注意。
艤装は飛翔システムを背負い、改造された連装砲と片刃の魚雷刀を複数装備。強襲と離脱に特化したソロモン派遣府での一般的な駆逐艦の姿。
間宮
物資の管理や販売を行っている艦娘。
鎮静剤入りアイスはダメ。ゼッタイ。
響レベルゼロ
白い髪に白い肌、輝く瞳を持つ少女。漂着時は服も何も所持していなかった。
トイレや食事に至る生活常識に影響が出るほど多くの記憶を失っている。
響レベルゼロの漂着と同時に艦娘と深海棲艦の双方を攻撃する謎の敵が現れたのだが・・・
深海棲艦
チート性能のソロモン派遣府の艦娘以上に異常進化と改装された強力な艤装と能力で侵攻してくる。
厳密には深海からではなくもっと空間的に「深い」場所から沸いてくる。
そのため未来の時代では別惑星への退避しても逃れられないことが判明している。