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概要

「Hi-Point」社とは1992年に設立された銃器会社。

この銃器会社の製造する銃器の特徴は何といっても「安かろう悪かろう」を体現しているところにある。

あまりの命中精度の低さと亜鉛合金製(玩具に使われているようなものとは組成が異なるので一応は頑丈とはいえ亜鉛合金は劣化して破損しやすいため、本来銃にはスチール等を使用することが望ましく、亜鉛合金を多用するのはサタデーナイトスペシャルといわれる粗悪品がほとんどである)による破損の懸念からアメリカのシューターからは嫌われている。

例に同社のC-9ピストルを挙げるが、値段が本体は150ドル、マガジンは20ドル程度と標準的なピストルの三分の一以下でもはや並みのエアソフトガンより安いが、スライドとボルトが亜鉛合金製のためスライドが破損する可能性がスチールやポリマーフレーム製の銃と比べると高く、地面に強く何十回も叩きつければ割れてしまう。

マカロフPMワルサーPPKのようなシンプルブローバック方式でありながら強力な.45ACP弾や.40S&W弾に対応しているが、それに伴いスライドがデカくなったため重く、命中精度は非常に悪い。

密閉性等は皆無で汚れに弱く、グリップにはチェッカリング(滑り止めの模様)がないため腕に食いつかず落ちやすい。(なお、グリップそのものはそれなりに握りやすい模様)大きい見た目の割にマガジンは1911のような形状のシングルカラムでキャパシティ(装弾数)はグロックの半分程度である9発である。


というのも、Hi-Point社の設計思想自体が「アメリカの銃社会において必要不可欠な銃をお金があまりない人でも手に入れられるようにする。」というのが根底にあるためである。

例えば、低所得層の人々が身を守るためであったり、自衛用に銃は欲しいが一生で一、二回使うかわかりもせず、使ったら使ったで警察に取り上げられる銃に金を割きたくない、といった家庭がメインターゲットであり、極度のタフさや堅牢さが求められる軍用や精度や操作性を極限にまで上げたレースガンとは全く違う思想で設計されている。そのために1992年からおよそ30年経った今でも売れ続けているのである。また破損しやすい割にHi-Pointの銃には全て永久保証がついているのも、低所得層に寄り添ったシステムといえる。

命中精度が悪いというのも、競技に使うのならばともかく、自衛用途に使うのであれば中てる事よりもとにかく逃げる為の隙を作る為に撃つのが第一(場合によっては中ててしまうと訴えられてしまい被害者と加害者が逆転してしまう)とする考えもある為、間違っているとは言い切れない面もある。

ただし、その安さが祟ってか犯罪に利用されるケースが多く、1999年にはコロンバイン高校銃乱射事件で犯人が同社のHi-Point 995 9mm カービンを使用していた他、現在でもストリートギャングやマフィアといった犯罪者たちにTEC-9等と同じく広く使われてしまっている。

カスタム

あまりにもダメな銃という印象が強すぎたのか、アメリカではHi-Pointの銃を実用レベルにまでチューンナップする改造を行っている猛者もいる。

関連タグ

FP-45.....こちらも安かろう悪かろうの仲間。

VP70.....安価な国民拳銃として作ろうとしたが、こちらとは反対に失敗してしまった銃。

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