概要
異界の遊園地「コンフェッティア」を舞台としたダークメルヘンホラーゲーム。2024年7月12日にSTEAMにて第1章がリリース。
2.5D調のグラフィックが特徴で、まるで飛び出す絵本のような独特の雰囲気を醸し出す。
章ごとに分割リリースされる予定であり、第1章が無料で公開中なので、体験版感覚で触れてみるのも良いだろう。
ストーリー
舞台は現世と冥界の狭間に位置する幻像の遊園地「コンフェッティア」。
お菓子と玩具で溢れるそこはかつては美しい夢のような世界だったが、現在は「異常」と呼ばれる悪霊たちが蔓延る狂気と混沌の坩堝と化していた。
主人公はそんなコンフェッティアに迷い込んだ魂。
感情が「色」となって表れるコンフェッティアにおいて何故かただ一人モノクロ(=恐怖の色)の主人公は、感情を喰らう異常たちからすれば恰好の餌食。
そして出口の無いコンフェッティアで感情を食われてしまえば、壊れた精神のまま永遠に園内を彷徨う事になってしまう。
こうして何処を目指せば良いかも分からないまま、主人公のコンフェッティアを巡る冒険が始まった。
その結末は誰にも分からない……。
キャラクター
主要人物
ペーパー(主人公)
コンフェッティアに迷い込んだ「来園者」。「ペーパー」はデフォルトネームであり、冒頭で変更可能。
当初は身体の無い人魂だったが、遊園地の入り口で折り紙のペーパーボートを「コスチューム」として与えられ、以降はモノクロの紙で出来た小柄な子供の姿で活動する。ちなみに性別設定はユニセックス。
上記の通りモノクロであるゆえに異常達に付け狙われる身だが、異常に対抗する唯一の手段たる「紙器」を持つ。
デリリーニ
コンフェッティアのガイド役を名乗る青い道化衣装の少年で、園内で主人公が初めて出会う人物。単眼の蝶「バタフラアイ」をシンボルとしている。
細身の体型と三つ編みにした長髪からは分かりにくいが、れっきとした男性である。
人を驚かす事が大好き。常にチェシャ猫を彷彿とさせる笑顔を浮かべ、その口からは陽気で人懐っこく、それでいて狂気的で危険な発言が次々と飛び出す。
デメトリア
主人公同様、コンフェッティアに迷い込んだ魂。現世では学生であり、ピンクの髪とバッテンのヘアピンがチャームポイント。
ダウナーで不眠症気味。自ら口下手と称し、初対面の人との会話も好まないが、自分と同じ境遇の主人公にはちょくちょく保護者のような振る舞いを見せる。
また元々ホラー映画やお化け屋敷が好きだったからか、非現実的な状況下でも割と平常心を保てるタイプ。
イリューシア
無数の蛾を侍らせた幻像の人物。
服装は褐色肌に映える白いトレンチコート。さらに四本腕に加えて左目だけぽっかり穴の空いた隻眼と、一目見たら忘れられない容姿をしている。
何かにつけ冗談めいた軽口を叩き、常に飄々とした態度を崩さない。しかしそうかと思えば身震いするような圧を発する事も。主人公に対しては比較的友好的だが、ある意味ではこの遊園地の誰よりも得体の知れない存在。
ウーウー
コンフェッティアの塗料工場に住む紫のタコ。
大魔王になる事を夢見て、日々様々な知識の収集に明け暮れている。
如何にも子供らしいあどけない振る舞いをするが、実は詐欺師の才能があるらしい。彼女から「お得」な話をされても本気にしないほうが良いかも知れない。
エリオス
黄色いスチームパンク風の衣装を纏ったマジシャン兼発明家。中性的なイケメンだがこう見えて女性。
パフォーマンスの用意と習熟に余念が無く、奇人変人揃いのコンフェッティアにおいては唯一と言っても良い常識人。
ジップ
ジッパーだらけの赤い制服に身を包んだコンフェッティアの看守。
丁寧で几帳面だが非常識で、基本的に相手の感情を阿る事をしない。常時ポーカーフェイスなのも、どんな時にどんな表情を浮かべるべきか分からないためらしい。