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概要編集

1899年より発売されたS&W社製の.38口径Kフレームリボルバーであり、ダブルアクション構造を採用した近代リボルバーの基本形として現在も製造されている。本体の素材をステンレスとしたM64も展開されている。


銃身長は2インチ~6インチを基本に、2.5インチや3インチも受注生産でラインナップされた。


元々は軍や警察向けに開発されたものではなかったが、軍用に.38LC用モデルを出した事からM&Pの愛称が付けられ、1957年にモデルナンバーが導入されて以降も用いられている。


法執行機関向けの銃としてS&W社の販売記録を更新している。

この銃が開発された20世紀初頭当時、コルト・ファイヤーアームズ社と製品開発競争が行われていた頃であり、コルト社のオフィシャル・ポリスに対抗し銃身のライフリングやシリンダーの回転方向が異なっている。


近年、S&W社は、新型リボルバーや自動拳銃、セミオートライフルなどに、ベストセラーのリボルバーだった「M&P」の名を冠している。

新型M&PリボルバーにはKフレームのものは登場していない。


主なバリエーション編集

M12編集

本体をアルミ合金製とすることで軽量化を図り「エアウェイト(Airweight)」愛称が付けられ、1953年~1986年まで製造された。


M13編集

M10をベースにフレームを熱処理加工で強化して.357マグナムに対応させたモデルで、本体の素材をステンレスとしたのがM65。

1974年から1990年代頃までM10とともにFBIで採用されていたものが有名。

なお、このFBI仕様は

  • バレルの長さは3.1インチ(2.5インチだとインジェクターロッドが短くなるため)
  • リアサイトは固定式を採用(ほとんど使わない上に、引き抜く際に上着に引っかかるのを防ぐため)
  • 使用弾丸は(当時)アメリカの各市警で一般的だった.38スペシャル弾銃撃戦になった際に弾丸を借りる為) ※FBI職員は予備の弾を持ち歩かない
  • .357マグナム弾を使用可能(自動車などの遮蔽越しの銃撃戦を想定して)

というFBIからの要求に応える形でM13をベースに製作された。


M14/M15編集

射撃競技用に交換可能なパートリッジ形フロントサイトと可動式リアサイトを装備し、「マスターピース(銃身を短縮したM15はコンバット・マスターピース)」の愛称が付けられ、1947年(M15は1949年)より製造された。



関連タグ編集

S&W M&P リボルバー

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