概要
M41DK-1は、デンマーク陸軍がアメリカ合衆国から輸入した軽戦車M41ウォーカー・ブルドッグに近代化改修を施した独自改良型である。
M41自体は第二次世界大戦終結直後に誕生した戦車で、1980年代には旧式化が進んでおり、同車を輸入していたデンマーク陸軍は1990年代半ばまで運用すべく独自改修を決定。
射撃統制装置の刷新、レーザー測遠機やサーチライトの装備、イスラエルAAI社製のAPFSDS弾導入、カミンズ社製VTA-903Tディーゼルエンジンへの換装など、約70ヵ所に及ぶ改良が施されている。
エンジン換装によって燃費が向上し、路上航続距離は161kmから750kmへと大幅に延伸。
主砲は元の76.2mm砲のままだが、APFSDS弾の導入により攻撃力が大幅に向上。流石に主力戦車相手だと心許ないが、装甲車や空挺戦車が相手なら十分通用するレベルの火力であろう。車載機銃もアメリカ製ブローニングM2重機関銃からドイツ製MG3へと変更されている。
また、ソフト面での強化もあり、夜間戦闘能力は格段に向上した。