概要
1997年に出版されたスティーヴ・アルトンのSF小説『MEG:A Novel of DEEP Terror』を原作とした、古代に絶滅していたと思われていた巨大鮫メガロドンと人類との闘いを描く。
今までさんざんアサイラムにシチュエーションをパクられてきたハリウッドが、中国マネーとタッグを組んで打ち出した一本である。
妙にニッチだが大きな市場であるサメ映画ジャンルに一石を投じた作品。日本でもサメが主題でありながら珍しく劇場公開となり、公式Twitterやサメ映画ジャンルの著名レビュアーによる大々的な宣伝によって、公開前から熱い盛り上がりを見せた。
なお、当然だがこの映画にて描写されるメガロドンは、現実のメガロドンとはかけ離れた怪獣なので留意。実際に内容もほぼほぼ怪獣映画である。
そして主演はジェイソン・ステイサム。
大事なことなのでもう一度言おう、主演はジェイソン・ステイサムである。
サメ映画とステイサムのコラボに映画ファンが沸き立ったのはもはや言うまでも無いことである。
ストーリー
深海レスキュー・ダイバーのジョナス・テイラーは、沈没した潜水艦の救助ミッションに挑むが、謎の巨大生物により潜水艦は圧壊。この事態に、テイラーは潜水艦の乗組員とチーム全体の救命を優先し、救命艇を緊急発進させた。しかし仲間の一人マークスをやむを得ず置き去りにしたことで医師のヘラーから痛烈な非難と罵倒を浴びせられ、ショックから引退してタイへ移り住む。
それから5年後、舞台は中国。
上海沖200kmに建設された海洋研究施設は、世界最深度を誇るマリアナ海溝の、さらに奥深い未知の領域を発見するが、探査を行っていた潜水艇が正体不明の巨大生物から攻撃を受け破損、浮上不能となってしまう。
研究所のジャン博士たちから、潜水艇の中には別れた妻のローリーがいること、かつて自分を引退に追い込んだ謎の巨大生物が関わっていることを聞いたテイラーは、ジャン博士の娘スーインと共に救助に向かう。そして、そこで待ち構えていたものこそ……
太古に絶滅したはずの超巨大ザメ、「MEG」ことメガロドン(megalodon)であった……!
序盤の姿を見せない襲撃、背びれだけを海面にのぞかせつつ迫りくる巨大ザメが海水浴客で溢れかえるビーチへ襲い掛かるシークェンス、ヒーロー然とした主人公と美しきヒロイン等々、サメ映画&B級ハリウッド映画のお約束満載。シナリオにひねりは全くないが、その分頭を空っぽにして楽しめる娯楽・パニックムービーである。なお、「HEROES」のヒロ・ナカムラことマシ・オカがちょっといい役で出ています。
関連イラスト
そういう意味でのモンスターじゃない
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MEGザ・モンスター→MEGザ・モンスターズ2