概要
「台風で巻き上げられたサメの大群が空から降ってきて人間を襲う」といういわゆるサメ映画。
なにかとぶっ飛んだ設定の作品が多いサメ映画の中でもシチュエーションの突飛さと痛快さはかなり突きぬけている。
地上波ではテレビ東京系の『午後のロードショー』での放送が多い。
近年の地雷映画だらけと言われるサメ映画業界から珍しく…というか唯一レベルで大ヒットを見せた作品。本国で初放送された際にはダニエル・ラドクリフやレディー・ガガといった著名人から好評を得たことで話題を集め、再放送する度に視聴者を大きく増やした。
低予算で短時間で撮影する事に定評のあるアサイラムが制作しているため、人気が出た事で1年に1作レベルのスピードで続編が作られ続けた。悲しいことにこの続編も勢いはそのまま、どんどんスケールアップして視聴者の予想の斜め上をぶっ飛んでいくため、これまたヒットするのである。
???「50年後にはシャークネードは何作目だ!!?」
だが、2018年の『シャークネード ラスト・チェーンソー』をもってシリーズは完結した。
一覧
No. | タイトル | 公開年 |
---|---|---|
1 | シャークネードサメ台風 | 2013年 |
2 | シャークネード・カテゴリー2 | 2014年 |
3 | シャークネード・エクストリーム・ミッション | 2015年 |
4 | シャークネード4(フォース)サメ覚醒 | 2016年 |
5 | シャークネード5ワールド・タイフーン | 2017年 |
6 | シャークネード ラスト・チェーンソー | 2018年 |
サメ
この映画に登場するサメは逃げ出した生物兵器でもなければ古代から蘇った超生物でもない、現代の海に生息する至って普通のサメ。
……のはずなのだが、そのクセ妙に頑丈で大型台風(通称、シャークネード)に巻き上げられて長時間空中を吹き飛ばされてもピンピンしており、落下しながら獲物を見つければ平気で捕食しようとするなど肉体的・精神的にかなりタフ。
更にはシリーズが進むにつれ台風ともども炎や電撃、岩や冷気などまで纏った状態で平然と襲いかかってくるようになっていく。
怪獣でなく通常の生物なので一般人でも拳銃程度で殺すこともできるが空から人喰いサメが雨のように降り注ぐ絵面はシュールな地獄絵図といった風情である。
プールに落下した個体が平気で泳いでいたことから淡水でもある程度は活動可能らしい。
シリーズ二作目では登場するサメの種類が大幅に増えるという妙な方向でのパワーアップを見せ、三作目ではとうとう宇宙まで飛んだ。
五作目ではなにやらシャークネードにはサメが関わる起源があるようで・・・
フィン
この映画の主人公にして最強レベルのチェーンソー使い。
元サーファーの一般人だが胆力と行動力は桁外れで離婚して別れて暮らしている家族や友人のためならサメでも台風でも全力で立ち向かう熱い男。
主に竜巻には自作の爆弾、サメにはチェーンソーを得物に対抗する。特に後者を扱う腕前は尋常でなく作中何度も猛烈な勢いで突っ込んでくるサメたちを切断しまくっている。
また、素の身体能力及びバランス感覚も相当なもので、シリーズ二作目ではサメにまたがり空中ロデオを披露するという荒技も見せた。
その人柄に影響されてか彼の周りに集まる仲間たちもどんどん人間離れした戦闘力を発揮するようになっていく。
数々のシャークネードを討ち破ってきたその活躍から次第に英雄視されるようになっていく一方、彼の行く先々でシャークネードが高頻度で発生することから「彼自身がシャークネードを呼び寄せる元凶なのではないか」と疑惑の目を向ける者も存在する。
なお、演じているのは『ビバリーヒルズ青春白書』のスティーブ役としても知られる俳優イアン・ジーリング。
吹き替えも『ビバリーヒルズ』と同じく堀内賢雄が担当している。
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ラバランチュラ:こちらは火を吐く蜘蛛が大暴れする映画。シャークネードとリンクしているような描写が存在する。