概要
Undertale原作の世界観をベースとし、「もしこうだったら」を描いたタイプの作品(原作軸AU)。
本作は、原作で言うGルートにおけるcoreで発生するメタトンNEOとの戦闘をテーマとしている。
原作では、主人公であるニンゲンが「モンスターだけでなくほかの人間にとっても脅威となる存在」であることを理解したメタトンNEOとの戦いが描かれつつも、ATK90・DEF9という偏った設計が仇となり一撃で倒されて終了していた。
もしもここで本格的な戦闘が発生したら、そしてニンゲンの脅威と向き合ってアルフィーがメタトンの設計思想を見直して改良していたらどうなったかという仮定のもとに作られたもの。
難易度は高くしつつも、サンズのような理不尽過ぎる無理ゲーというほどではなく、ふじみのアンダインのような「極まってこそいないがゲームガチ勢でなければ突破はかなり困難であろう難易度」という絶妙な匙加減になっている。
そのためファンからは「Gルートの2周目にありそうな戦闘」などのような評も見られたりする。
日本語化はされていないが、有志による「公式日本語版風」の動画もあるため、そちらも参考に解説したい。
戦闘経緯
原作同様の姿で戦いが始まるが、「ぶんせき」を行うと早くも相違点が見られる。ふじみのアンダインよりも高いスペック、特にDEFが大きく高まっている。
もちろん主人公はここで攻撃を加えるのだが、与えたダメージはたったの「1」。
これでボクがやられるとおもったかい? こねこちゃん
そして新たな照明をひっさげて「メタトンNEO バージョン2.0」を名乗り、本格的な攻撃を仕掛けてくる。
- BGMのリズムに合わせての時間差連続砲撃
- 音波ミサイルをフィールド端に着弾させ、波紋上に広がっていく白・青・オレンジの音波
きみは じゅうぶんにちゅうもくをあびたとおもうよ
原作にも存在した「殺しばかりをして悪い意味で有名になってしまったニンゲンへの指摘」を改めて発言。
- アズゴアの攻撃を模した、青とオレンジの色予告をしてからの高速全体連続攻撃
- なんとジェットパックのように上空へ飛び上がり、弾幕からの時間差砲撃
- 主人公もなぜか一緒に空を飛んでおり、なぜこんなスピードで飛べるのか疑問に感じているという原作さながらのユーモアも
- HPバーやコマンドが上下に揺れている=空中という不安定な場所にいる描写
- 全方向からの踏みつけ
きみのしにざまをみせてよ!こねこちゃん かんきゃくのみんなも それをまちのぞんでいるのさ
みんなが「いたら」の はなしだけどねッ!
- 砲身をビームサーベルのように扱ってのフィールド裁断
- この余波で主人公は出血しており、4秒毎に1ダメージを際限なく受け続ける。回復アイテムを使うまでスリップダメージは止まらない
- フィールドをパズルの色パネルに見立てて、色出現位置への踏みつけ
- メタトンEX戦でも行った、黄色いソウルとなってのシューティング
そんなにふらふらして ボクにこうげきをあてられるのかい?
- 主人公の意識がおぼつかず、「たたかう」↔「みのがす」および「こうどう」↔「アイテム」のコマンドの中身が逆になるという、「ゲームメディアならではの表現」という原作のコンセプトを意識したハプニング
- 両脚でフィールドの行動範囲を制限し、全方向からの一斉射撃。砲撃されない一部の角度をほぼ完璧に見切らないと回避できない
きみみたいな ちいさなバケモノは⋯ し ね
- 照明が多数追加され、全方向シューティングでなければ対処できない四方八方からの爆弾弾幕
- しかし改良されたとはいえメタトンNEOは機械であるため、ニンゲンが攻撃を加えれば加えるほど装甲が剝がれていき、与えるダメージが雪ダルマ式に増えていく
- 原作で与えた大ダメージさえ耐え抜く莫大なHPを兼ね備えるも、いよいよ追い詰められ口調にも余裕がなくなってくるメタトンNEO
それじゃ ボクは うつくしく ちると するよ
…キミと いっしょにね!!
そしてとどめを刺すことになるのだが、最後は主人公を止める為に自爆を敢行。
しかしニンゲンはHP1を残して耐え抜き、原作同様に「メタトンNEOを殺害してその場を後にした」のだった。
余談だが、本AUでの主人公の攻撃はナイフ形式になっている。この段階ではまだ「ほんもののナイフ」は手に入らないので、「ぼうきれ」もしくは「おもちゃのナイフ」でメタトンNEO2.0殺害を成し遂げたことになる。殺戮へのケツイが高過ぎる⋯。
余談
この戦闘に使われたikarus氏のアレンジ版「『NEO』の力」は、曲中に、「コア」「Bonetlosle」「本物のヒーローとの戦い」「スパイダーダンス」「アズゴア」「MEGALOVANIA」を盛り込んだ構成となっている。
下の関連動画を聴いてみるといいだろう。
関連動画
本作と共通のBGMを使ったアニメーション作品。2.0ではないものの、メタトンNEOと本格的な戦闘がもし存在したらどうなっていたかが描かれている。