人物
本作の主人公。ヒーローときどきヒロイン。
サーヴェル辺境伯(爵位は侯爵)の令嬢。
1度目の人生ではクレイトス王太子の婚約者だった。隊を率いて戦場を駆け抜け、「軍神令嬢」と称された。
物語冒頭、王太子の秘密を知ってしまい黒い槍に貫かれ処刑されたところで時間が巻き戻り16歳→10歳に逆行する。原作最新刊時点では12歳。
死の未来を回避するために咄嗟に隣国の皇帝にして前世最大の敵である竜帝ハディス・テオス・ラーヴェに求婚、その後のすったもんだにより求婚した皇帝を生涯をかけて更生ーーー幸せにすることを誓う。
性格は天真爛漫で猪突猛進。非常に強い魔力と1回目の人生で戦場を駆け回った経験(あとは実家であるサーヴェル家の特殊な方針)によりすさまじく強い。可愛らしいものが好きな女の子らしい一面もあるが戦場と聞くと合理主義者に変貌する根っからの軍人気質。
「魔力は筋力」「強いが正義」のサーヴェル家家訓の影響で脳筋だが、こと戦闘においては頭の回転は早く、おそろしく勘も回るため戦場での能力はピカイチ。しかしながらおいしい食べ物に弱い。とても弱い。なんならハディスと結婚を決めたのはケーキである。(もちろんそれだけではないが)
性格がとってもイケメンなので本作ではしばしば?ヒロインであるジルとヒーローであるハディスの立ち位置が逆転する。
2回目の人生では前世の経験を生かし、ハディスを幸せにすること、また嫁いだラーヴェ帝国と故国クレイトス王国(神話から続く仮想敵国)の戦争回避のために奔走している。