概要
Mr.Mixとは、1990年代に現れたPCゲームである。
いわゆるタイピング練習ソフトであり、その内容は、料理のための食材の名前をタイピングし、シェフらしき男(以下、Mr.Mix)のボウルに入れていくというもの。
奇妙な点
これだけならば他のゲームにもあるだろう。しかしこれ、他のゲームとは違う奇妙な点がある。
難易度がおかしい
各ステージをクリアするためにノルマが設定されている。Level1では10単語だが、Level3ではなんと85単語に跳ね上がる。
Level5に至っては、500単語という次元の違う難易度となり、事実上それ以上ゲームを進められなくなる。
ちなみに、この500単語ものノルマをクリアするには、約一秒間で8単語入力しなければならない計算になる。
BGM
Level1では流れている音楽が、単語を入力するたびに大きくなる。大音量に対応していない当時の一般的なスピーカーが故障するほど
しかし、Level2で急に無音に。
かと思えば、Level3になると、急にドライヤーのような大きな音が流れ、Level4やLevel5になるとプレイヤーの耳が終わるような大音量が流れる。
子供達への影響
このゲームを遊んだ子供の多くが、夢の中でMr.Mixに
「○○○を言うな」
と脅される悪夢を見たそうだ。
しかし、○○○には何が入るのか?答えは、分からない。
なぜならこの夢を見た子達は○○○の部分を誰も覚えていないからだ。
子供達を診た心理学者は、この現象を
「Mr.Mixの不気味な顔により、夢の細部を覚えることができなかった」と結論づけた。
ハッカーが解析を開始!しかし…
そんなMr.Mixだが、ハッカー達がこのゲームのROMの解析を始めた。
彼らの解析の結果、それまで誰もクリアできなかったLevel5を、見事突破することに成功した!
しかし…ハッカー達はあるものを見てしまったことにより混乱させられ、ハッカーの多くが解析を断念することに。
彼らが残した報告書によれば、Mr.MixはLevel5を突破すると、奇妙な動作を始めるらしい。
激しくクラッシュしたあと、「C:\Windows\System32」というものにRAMがパンパンになるまで大量のデータを書き込み、ゲームが閉じる。
そのファイルは画像ファイルなのだが……そのファイルの内容は……
ファイルの内容(※グロ注意!※)
※この見出しには、グロテスクな表現があります。見る際はご注意ください。
なんと、顔が酷く変形した人の写真だった。目から血を流し、苦痛に苦しむように叫び、皮膚のところどころが剥がれた人の写真だった。
ハッカーがこれを削除しようとすると、 コンピューターがクラッシュし、ハードドライブが再起不能になってしまう。
しかし、ハッカー達はこれらの現象がROM内のある一つのファイルによって引き起こされていることを発見し、それを削除。
このような現象は起きなくなり、ハッカーはついにLevel6、Level finalに挑むのだった…が!
ハッカーに異変が……
ハッカーはそこで見たものを話そうとしなかった。
彼らは全員、PTSDに似たような症状に襲われたり、文字の読み書きができなくなったり、そして一ヶ月以内に行方不明となった。
このようなことが起こったため、今でもゲームの何が心的損傷を引き起こしたのかわかっていない。
一体、ハッカーはLevel6とLevel finalでなにを見たのだろうか…
関連動画
このゲームのプレイ動画。しかし話と相違点があることから、これはフェイクだと思われる。
関連タグ
後日談
…あの事件から2年後、ある男性が8歳の少女を誘拐しようとしたとして逮捕された。
DNA照合、指紋照合の結果、この男は、ゲームを解析し、Level finalを見たハッカーの一人であることがわかった。
しかし、その時の彼は白いコック帽をかぶり、形容しがたい悪意と狂気に満ちた顔をしていた。
まもなく取り調べが始まると、彼はただ一言だけ、こう言った。
「私はMr.Mixだ。Shhh」