概要
2008年にAKS-74UをベースにPP-19bizonの特徴的な見た目のヘリカルマガジンから一般的なボックスマガジンに置き換え、弾薬もマカロフPM使用される9x18mmから有名な拳銃やサブマシンガンによく用いられる西側の9mmパラベラム弾(9x19mm)に変更されたモデル。
同じ規格である9mm口径の7H21(7N21)、7H31(7N31)徹甲弾も使用可能。
名称のビチャズはロシア語で騎士、英雄を意味する言葉である。
改良型のVityaz-SNでは初期型と比べてレシーバー長が異なりAK-74M/AK100シリーズと同じ樹脂製のハンドガードが付属する。リアサイトもAKS-74UのL字型の切り替え式からAKと同様のタンジェント式に変更されている。トップカバーにピカティニーレイルが直接取り付けてあり、代わりにサイドレールは装着されていない。
また、元のAKの設計を流用したおかげで一部のAK用のカスタムパーツも使用可能である。
実際にロシア連邦保安庁(FSB)やロシア連邦内務省(MVD)の有名なスペツナズなどで使用例が見られる。
民間用としてSaiga-9というバレルを長くして単射に限定したモデルがロシア国内で発売されており、こちらは『Escape from Tarkov』に登場したことで有名である。
また、アメリカではKR-9という名称でオリジナルと同様の9.25インチのSBRとそれからストックを取り除いたAKピストルモデル、16インチのライフル仕様をカラシニコフUSA社が発売している。(なお、カラシニコフUSA社は2014年のウクライナへの軍事介入に対する経済制裁としてロシアからの銃器輸入を禁止した際にアメリカ国内に設立された企業であり、本家本元のカラシニコフ・コッツェルン社とは関係がない)