プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』を現代の喧騒に置き換えるという構想により制作された、ジョナサン・ラーソン作詞・作曲・脚本のミュージカル作品。
クリス・コロンバス監督による映画版も制作された。
“Seasons Of Love”は本作を代表する一曲で、gleeなどでもカヴァーされている。
本作の熱狂的なファンのことを「レントヘッド」と称する。
概要
トニー賞やピュリッツァー賞を獲得するなど作品としての評価もきわめて高いが、本作が伝説的作品となった大きな理由として、作者のラーソンが開幕を目前にしたプレビュー公演初日に、35歳の若さで急死したことが挙げられる。
ラーソンの急逝を受け初日は急遽、キャスト全員が舞台上に横一列に座ったまま台詞や歌を読み上げ歌い上げるという、リーディング(本読み)形式による追悼公演に変更となった。
しかし中盤の“La Vie Boheme”にさしかかると、キャストは一斉に踊りはじめ、そのまま大詰めまで演じきった。
最後のカーテンコールで、観客の一人が “Thank you Jonathan Lason”(「ありがとう、ジョナサン・ラーソン」)の一言を口にすると、舞台や客席の誰もがこの言葉を口にして、劇場は拍手喝采につつまれた。
この “Thank you Jonathan Lason” は現在、『レント』が上演される際にはカーテンコールで舞台上に、スライドで投影される伝統となっている。
映画版でもエンドクレジットの最後にこの一句が挿入されている。
“Seasons Of Love”