概要
SCP-1153-JPとは、シェアード・ワールド「SCP_foundation」に登場するオブジェクトの一つである。オブジェクトクラスはEuclid、メタタイトルは「一人去るとき」(英名 When You Leave)。
SCP-1153-JPはある海溝に沈んでいる機械装置で、重量の問題から引き上げは難しく専任のチームによって監視と管理が行われている。
このオブジェクトの異常性としては詳しい説明は省くものの、未知の放射線により広範囲に現実改変を起こすことが明らかとなっている。もし何らかの外的要因によって不具合が起こっては困るため財団では100以上のエリアを進入禁止ポイントに指定している。
またSCPには特別収容プロトコルが付きものだが、なんとこのオブジェクトのプロトコルの部分を閲覧するためにはクリアランスレベル4が必要となり、普通に入ろうとするとQクラス記憶処理が施される。日本支部のデータベースではクリアランスレベル6で登録していることも相まってこのオブジェクトについて詳しいことは日本人の誰一人知らないのである。
・・・勘の良い人やSCPに詳しい人ならわかると思うが、この報告書はカバーストーリー(偽物)である。
実はこのオブジェクトは財団が作成したものであり、真のオブジェクトクラスは財団の切り札的存在である「Thaumiel」。
このオブジェクトは財団の本部が考案した大規模収容計画「D.I.Gプロジェクト」のために開発された機械であり、クラウチテニウムという原子を放射線に曝露させることで現実改変を起こしやすい特定の層を作り出す役割を持っている。
「じゃあなんでこんな重要なオブジェクトの情報を記憶処理で消してしまうのか」という疑問が出てくるが、これには先程述べた「D.I.Gプロジェクト」が関係してくる。
このプロジェクトは「日本列島にオブジェクトをおびき寄せることで大規模な収容施設として扱い、万が一のときは隔離する」という日本からすればたまったものではない代物であり、日本側に十分な情報が与えられていないのもそのためである。そもそもこのプロジェクトは少なくとも第二次世界大戦末期には計画されていたようで、日本が選ばれたのも無条件降伏による国土の入手、周囲に影響が少ない島国という理由であった。
財団が真の目的を悟らせないために機械にSCP-1153-JPのナンバーを割り振ったというのが事の真相である。
日本に住む人たちにとってはたまったものではないが、財団は世界を守るためならば何万人もの犠牲を払ってでもそれを為そうとするだろう。
忘れるなかれ、財団は残酷ではなくとも、冷酷であることを。
・・・だが、果たして上手くいくのだろうか?
もしも日本がSCPの巣窟になれば、それ即ち日本のオブジェクトの暴走を意味する。SCP-1153-JPの現実改変で防げればよいが、日本にも現実改変するSCPは数多く存在している。緋色の鳥や長野の大ウツロが解き放たれればそれこそ世界の終焉である。日本支部で手がつけられないような奴らに、本部はどう立ち向かうのか?
ゴミを一つの部屋に押し込めて中の人ごと封鎖します。
さて、問題は解決したと言えるでしょうか?
一方でそんな仕打ちを受けている日本支部がただただ黙っているわけも無く、SCP-1154-JPのQクラス記憶処理の無効化とSCP-1154-JPを用いることで難無くおおよその完全把握と妨害をしている。
更にSCP-1154-JPの独占などが含まれたタヂカラ計画と言った対抗処置も用意している。
(以下抜粋)
私たちは、財団である以前に、人でなければならないのだ。
ー財団日本支部理事"千鳥"
確保、収容、保護。そこに犠牲の二文字は無い。
ー財団日本支部理事"鵺"
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SCP_foundation SCPオブジェクト SCP-1153-JP-アニオタwiki…より詳しい解説はこちらへどうぞ。