アイテム番号: SCP-299-JP
オブジェクトクラス: Euclid
SCP-299-JPは頭部がスーツケースへと置き換わっている、紺色のスーツを着用した姿の成人男性である。
放射線防護処理済みの監視カメラと音声記録装置の設置された特殊内圧封じ込めシェルター内に収容という物々しい収容のされ方なのだが、その理由は頭部のスーツケースの中身が核兵器であるため。 起爆装置がそのままになっており現在も起爆可能で、観測装置または制御装置を取り付けても本人が破壊して取り外してしまうため制御できていないのである。 物理的に無力化しても何故か再生して元の状態に戻ってしまう。
当のSCP-299-JPは収容に協力的だが情緒不安定または統合失調の傾向があり、しばしば鬱症状またはPTSD症状を発症、収容または財団に対し極端に否定的な態度を見せ、暴力行為に及ぶ例も報告されている。 万が一起爆でもされたらたまったものではない。
またSCP-299-JPは頭部の核兵器の金属部品を振動させる事によって、英語またはロシア語での発話を行う事が可能で、会話内容によると彼は元々[削除済]の潜入工作員██████ ████████████であり、同名の人物は[削除済]の公式記録によると本来は19██年にモンゴルの[編集済]にて死亡しているらしい。
もう一つ特殊能力として、SCP-299-JPは端末へ物理的接触をすることで内部の記録、更にその記録と関連付けられた記録を閲覧し、頭部の核兵器の起爆モジュールの一部である電子制御チップの記憶容量へとダウンロードする事ができる。 ダウンロード先の電子制御チップには本来保存のための記憶容量は存在していないのだが...。
これらデータはSCP-299-JPに対して閲覧を要請することによって閲覧する事が可能。 その際SCP-299-JPの記憶容量に対して、特定のURLを用いた限定的なアクセスが可能となるらしい。 しかし多くの場合でそれらのデータは破損、改竄されてしまっている。