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SCP-572

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ぱっとみむてきのかたな

SCP-572とは、怪奇創作サイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクト(怪異)の一つ。

概要

アイテム番号:SCP-572

オブジェクトクラス:Euclid

SCP財団が管理するSCPオブジェクトの一つ。通称「パッと見無敵のカタナ」。

某メーカーが製作・販売しているものと同じ外観の。ただし材質は標準以下の鋼で、戦闘用の武器としてはバランスも悪く、とても実戦向きとは言えない。そもそもよく見てみるとしっかり刃引きされており、切れ味はバターナイフにも劣る。

武器としては到底満足に使えない代物であるこの剣の異常性は、これを手にした人物に「これは非常に優秀な武器である」という誤解を生じさせ、同時に「(これを手にした)自分は偉大で無敵な存在だ」と誤認させるという認識災害を引き起こすという数あるSCPオブジェクトの中でも珍しい部類のもの。既知の手法でこの認識災害に抗うことはできず、この剣を手にしている限り半永久的に効果は持続する。

これだけならまだ良いのだが、問題なのはこの影響を受けた人物が自分の無敵感を過信したまま危険な行動に出てしまう事。例えば走行中の車を両断しようとしたり、ライフルから発射された弾丸を斬ろうとしたり、熟練の本物の騎士決闘を挑んだり等々。当然、ただ無敵感を感じているだけで身体能力や剣の技量は素の状態のまま、肝心の剣も実際には前述したようにナマクラもいいところなので、実行した場合の多くは持ち主が大怪我を負うだけに終わる。その負傷率は実に75%

財団に捕捉・収容されたきっかけも、この剣の元々の所有者が異常性に暴露して暴れていたからである。しかし当人は太りすぎな体型に加えて当時体調不良だったらしく、警察官にあっさり取り押さえられた。それでも異常性から解放されるまで「自分が上手くこの刃を当てていたら、誰かしらが手足を失っていただろう」という趣旨の言葉を呟いていたらしい。

現在はサイト19の高価物品保管施設の貸し金庫に鍵を掛けて保管されている。ぶっちゃけ職員の好奇心によって保管されているだけの模様。

財団そのものがフワフワしていた頃の作品である1000番代未満にはありがちな事だが、現代ならほぼ間違いなくAnomalousアイテム行きの代物である。

なお、同メーカーの同モデルの剣で異常性が確認されているのはこの1本のみである。

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