概要
アイテム番号: SCP-829-JP
オブジェクトクラス: Euclid
SCP財団日本支部が管理するSCPオブジェクトの一つ。通称「ジェノサイドブロッコリー」。
サイト-8173の植物育成室に保管されているブロッコリーの一種。見た目や味は普通のブロッコリーであり、遺伝子的な差異も確認されていない。しかし、ブロッコリーが嫌いな人がこのブロッコリーを食べると、その人の体が大爆発するというとんでもない代物。
爆発は食べられたSCP-829-JPを中心に発生しており、その威力は食べた人物の体重と同量のC4爆薬の炸裂に匹敵する。爆発に至る具体的なプロセスは未だ研究中だが、ブロッコリーを食べた人物の脳内のアドレナリンがある一定値に達した場合に炸裂する事が確認されている。
また、爆発はまず上半身から爆裂し、若干のタイムラグを挟んで下半身も爆発するという二段構え。この下半身の爆発によって先に上半身から発生した爆炎などは空高く巻き上げられる。その光景はさながらキノコ雲ならぬ「ブロッコリー雲」。そしてこの爆発によって立ち昇る爆炎を直接視認してしまうと、例え普段はブロッコリーを食べない人でも急にブロッコリーが食べたくなる。ただしこの衝動は微弱なもので、周囲に説得されたりするとすぐに解消される。
SCP-JP世界でも屈指の問題組織「日本生類創研」との関係が疑われている研究施設が謎の爆発事故を起こした事がきっかけで財団に確保された。
どうやら米国の某企業から「ブロッコリー嫌いを直そうキャンペーン」なるイベントに関する依頼を受けて開発された試作品らしい。
依頼した企業はあくまで「誰でも食べやすいブロッコリー」を求めていたようだが、日本生類創研のマッドサイエンティスト達は「誰でも食べられるブロッコリー」や「無理やり食べさせるブロッコリー」に意味など無いと考え、「誰もが自分からブロッコリーを食べるようになる」方向へ向けて研究していた模様。某企業は相談する相手を間違えた。