概要
パッケージングはセローを強く意識しており、エンジンの排気量と馬力・車体全長・燃料タンク容量・シート高・タイヤサイズなど多くの数値がセローと全く同一であった。
開発コンセプトも「手軽にオフロードを楽しめる、足つき性の優れたバイク」という、セローをなぞったようなもの。
デザインは丸目ライトの古典的なもので、ここはセローと大きく異なる。
これは、元々「SL」という名前が1970年代まで生産されていたオフロードバイクのもので、その名前とデザインをあやかった為である。
高級感のあるオールメッキのマフラーや、オフロード業界でお馴染みのレンサル製のバーハンドルを装備するなど、さりげない付加価値がポイントであった。
販売網の優れるホンダ製という事もあり商業的には一定の成功を収め、セローと人気を二分した。
2005年に生産終了。
後継は同じエンジンを搭載するXR230。
また、このエンジンはXL230、CB223S、FTR223にも受け継がれており、最終的に2016年まで使用された。
尚、ライバルだったセローは本車の生産終了と同じ2005年にセロー250に進化し、ホンダ車との直接的な競合関係は無くなった。