SM調教師瞳
えすえむちょうきょうしひとみ
このゲームは西武企画により発売されたスーパーファミコン用のアダルトゲームであり、このゲームは任天堂の許諾を得ずして発売されたゲーム(いわゆる非公認ソフト)である。
このゲームに関してはシリーズが存在する(Vol1、Vol2、2Remix、Vol3、番外編、番外編2)が、ゲームジャンルが異なることがあるため、以下の項目で解説する。
ゲームの解説
このゲームはSMを題材とした作品であるが、シリーズによりジャンルが異なる。
このゲームはスーパーファミコンの通常流通ではなく、主として通信販売、特殊な流通(個人的取引に近い形態)したと推測される。
なお、この作品が「ジーコサッカー」と呼ばれる理由は、「ゲームソフトを発売する際、著作権問題回避のため、認可された新古ソフトの外部(カートリッジ)及び内部(基板及び各種チップ)を利用したが、その際市場に大量にだぶついていたソフトがこれだったため」ということである。
なお、中古ではなく新古を利用したのは中古だと故障しているリスクがある為、新品同様である新古だと安定して起動できるからだとされている。
Vol1
主人公である女子高生「瞳」が父親の借金のカタに売られ、ソープ嬢やSMクラブの経営者になっていくと言うコマンド選択式のアドベンチャーである。ちなみにBGMやSEも無ければ進行記録の手段もない。
オープニング画像は実写取り込みを使用したものの、ゲーム内においてはイラストを利用している(おそらくサイズの関係と利用できる実写素材がなかったためと推測される)。
このゲームは一人のエンジニアにより開発されたとされ、ゲーム性や音楽などよりもむしろ「スーパーファミコンにおいて個人開発が可能か」と言う実験的な作品であるとされる。
また、本数が他のものよりも少ないとされる。
Vol2、Remix
前作はスーファミでアダルトゲームと言うコンセプトが受けたのか、人気があったため、2が発売されたと推測される。
ほぼ一人で開発していた前作と異なり、この作品から複数人物(イージェイ)により開発されるようになった。
高校生でありながらヤクザの親分である主人公が、借金のカタに片思いをしていた女子高生「瞳」を奴隷にしてしまう……といったところから始まる調教シミュレーションである。
ちなみに内容はかなりアレであり、特にR-18G(とくに流血系)描写がそこかしこに存在する(すごい理由で女の子は復活するのだが)。
Remixに関しては、この作品の難易度を下げ、エンディング等を追加したものとされる。
Vol3
主人公はSMクラブへ通うS男で、その素質を見込まれM女(複数)の育成を任されるという内容の調教シミュレーションである。前作と異なり、流血描写は鳴りを潜め、アブノーマルかつ、現実的なシチュエーションが増えている。
ちなみにこの作品では「瞳」は隠しキャラとしてしか登場しない。
なお、この作品ではバッテリーバックアップによるセーブ/ロードが可能となっている。またこのソフト自体に初期バージョンと後期バージョンが存在する(これはプログラム見直しと材料調達の都合であると推測される)。使われたカートリッジはスーパーメトロイドやす~ぱ~なぞぷよアルルのルーと複数ある様子。プレイステーション版の計画もあったとされている。
発売後16年経って、後期版のBGMの一部にバグがある事が確認されている。
詳細は不明だが、このVol.3には西武企画のロゴ表示が無い個体がある模様。
番外編
番外編は「Vol2」のスピンアウトである。このゲームに関してはアイコン選択式のアドベンチャーとなっている。
番外編
『SM調教師 瞳 VOL.2』のヒロインである「瞳」の後日談である。このゲームは瞳の転校先の学校のクラスメイト、「まき」に瞳がいじめられたりする話である。R-18G描写が少ないとされ、長期にわたって販売されたとされる。
番外編2
おそらく開発中に西武企画に何かあったらしく、このソフトは「りばーす☆きっず」という非公認ソフト(内容は脱衣オセロ、製作元は同じくイージェイ)を発売した「Jap!」という会社からの発売に変更され、カートリッジの形式が「親子カートリッジ(カートリッジの上にソフトをさすところがあり、正規ソフトをそこにさして起動することでプロテクトを回避する形式)」に変更されている。
サブタイトル「まきのラブラブパニック!」でわかるとおり、前作番外編にて登場した「まき」が主人公である。
なお、この作品ではR-18G描写が復活している(ライバルをばらばらにして……とかだった気がする)。
発売元変更などのため、出回り数が少ないとされる。
後年判明した形としてこの「親子カートリッジ」はSFCの非公認互換機で正規ソフトを使わずともそのまま起動するものがある。
このゲームの開発したツールは「ADVP」と呼ばれるツールであるとされる(出典:オークラ出版から出版されていた裏ゲーム読本)。
また、グラフィックはMSXにて開発されたと推測される。
このツールはスーパーファミコンの開発以外にMSX、Windows、プレイステーションのソフトの開発も可能であるとされた。
そのため、このゲームにはMSX(2)のディスク版が存在(2の体験版は確認)する。また、3に関してはプレステ版が予告されていた(ただし、これはプロテクトそのほかの問題により発売されることはなかった。Windows版も計画にあったとも)。
2012年の段階で既に開発会社自体は消滅と同時に当時の開発環境も失われてしまっているという。
ソフトの流通に関しては、通信販売がメインであったがパチンコ店の景品としても流通されていたようだ。
2~番外編2の開発を担当していた「イージェイ」はMSXの周辺機器を作っていた事もあるようで、それに関わる詐欺を過去に行っていたという噂もあるようだ。瞳シリーズに関わった「えろばげろみ」氏も実態がよく分からない会社だった印象を述べていた事もある。
ちなみにイージェイ(EJ)の本当の名称はエロゲージャパンというらしい。しかもあのハッカーインターナショナル(の親会社)と実は現在では合併していたとのこと。
なお、SFCカートリッジを流用した1~番外編は元々のカートリッジラベルの上にペラペラのラベルを貼っていた為、経年劣化でそのラベルだけ剥がれてしまい、見かけが材料にされたゲームカセットのまんまで中古ショップに紛れて流れている事がある。
ちなみにそれでも見分ける事が可能であるケースがあり、「カートリッジ端子が明らかに異なる」「カートリッジ裏に西武企画のシールが貼られている」と確実に中身が瞳シリーズであるらしい。
かの同じ非公認メーカーであったハッカーインターナショナルがSFCに手を出していなかったのは恐らくこれまでの物理的なプロテクト回避が通用しない・カートリッジ自体の意匠権があった為との説がある。
あろうことか、オークションサイト等では現在この瞳シリーズの偽物が出回っているとのこと。本物との違いは内部基板にあり、ジャンパ線がROMから基板に張り巡らされているのが本物である(これは本来SFCで使われた仕様のROMではないものを使用している為、配線をしている)。
2024年10月4日、唐突なピクシブ百科事典の注目記事入りを果たす。数日前に90分拡大で放送された『Re:ゼロから始める異世界生活』関係が多く入る中、唐突な瞳が注目記事入りするのは異例と言えるだろうか。
(それとほぼ同日、ニコニコ大百科でもジーコサッカーと共に瞳がピックアップされることとなった。気になる方は、そちらも参照されたし。実際、ネット流行語100にノミネートされたのはジーコサッカーの方である)
お笑い芸人のカミナリのYouTubeで、このゲームを取り上げている。