T-51
てぃーごじゅういち
「fallout」に登場するパワードスーツ「パワーアーマー(PA)」の一種。
シリーズの看板メカであり、記念すべき第一作目、および「76>fallout76」のパッケージ絵を飾った機体である。
我々の現実において一番最初にデザインされたPAであり、「3」で旧型機T-45が登場するまでは作中に登場する唯一のPAであった。
即ち、「3」発売前のシリーズ=旧作でPAと言われた場合は自動的に本機体を指す。
共産党陣営に対策されて被撃破の機会が増えたT-45に代わるべく新規設計された。
T-45で集積されたデータを元にそれまでの弱点を克服、当時の軍事技術の粋を集めて2069年に開発が開始された。そのためPA開発史では比較的初期の機体だが、純粋な戦闘能力だけならば戦前の機体で最強の可能性がある。
そして5年後の74年にロールアウト、76年に実戦配備開始。
結果。「最後の油田」をめぐるアラスカの「アンカレッジの戦い」は77年1月に本機の無双によって米国の勝利で終結。PAは戦場の主役の座を確固たるものとした。
これによって米中資源戦争は事実上の決着を迎え、ノリに乘ったアメリカは中国本土に向け逆侵攻。
ここに共産党陣営の命運はつき、進退窮まった中国は核兵器の使用に踏み切り世紀末の幕開けへと続くこととなる(のはフェイクで真の黒幕がいる可能性はある)。
アンカレッジでの英雄的活躍から戦前のアメリカでは英雄扱いをうけており、民間企業とのコラボでプロパガンダにも大いに活用された。
そのため「4」や「76」では企業の宣伝に使われたと思しきカラーリングが多数存在し固有カラーが最も多い。
装甲
他のどのTシリーズとも異なる、避弾経始を重視した丸みのあるデザインが特徴。
素材にはポリラミネート複合装甲を使用し、さらに表面硬化処理が施されている。これにより2500ジュール以上の運動衝撃を吸収可能で、さらにレーザーをも反射する厚さ10ミクロンのアブレイティブ・コーティングまで実装されている。
これらから装甲の耐久年数は100年ともされる
内装
T-45の陳腐化の要因の一つであった電子部品の露出を減らし、そのほぼすべてが内蔵式となった
そのうえで内部のクリアランス確保と排熱効率も向上させてパイロット負荷を軽減、FO戦前世界にしては珍しく中の人にお優しい仕様となっている。
弱点
お高いのである。お値段は後継機T-60の2倍以上。
特殊材質かつ手間暇かけた装甲など先端技術を惜しみなく投入して隙のない機体を作った結果高コスト化してしまった。
要するにロボットアニメの主役機体のような全部乗せ最強マシンをフルスペックのまま量産したのがT-51という機体である。
そしてT-51は量産型、つまり製造工場もセットである。完全新規設計のT-51は既存のT-45の生産ラインが使えず、ただでさえお高いのに製造工場まで新しく作り直す必要があったのである。
このお値段方面での世知辛い要望で後継機のT-60はT-45生産ラインの流用とT-51の性能維持の両立を迫られる事になり、それはオミットした性能を歩兵その他の兵科との連携でカバーすることとなった。
この辺が純粋な戦闘能力≒金に糸目をつけず、チームのサポートがなくても万全なT-51こそ真の戦前最強なのでは?という仮説の根拠となっている。
硬化処理(旧作)
特殊な成分と配合の薬液を用いて装甲への更なる硬化処理を施したもの。
特筆すべきは、これを考案したのがパワーアーマー運用の本家であるBOSではなく、町に居る一介の科学者という点。
冬用コーティング
戦前にアンカレッジ作戦で実戦投入された寒冷地仕様。
BOS仕様
核戦争後にB.O.Sが運用しているカラーリング。
メタ的な事情の結果、旧作のB.O.S=西海岸派閥の隊員はT-45ではなくこちらを贅沢に使用している。その辺を考慮したのか、「76」でもカリフォルニアからアパラチアにやってきたナイト・シン及びパラディン・ラフマーニがこれを使用している。
レールロード塗装
「4」作中では該当組織はPAを有していない。主人公が塗装することでのみ入手可。
が、少数精鋭の秘密組織なら虎の子として1機だけこれを隠し持っている…なんてあってもおかしくないだろう。
T-51ヌカ塗装
クアンタムX-01同様「4」の一品モノ。
ヴィム塗装、ヴィム・リフレッシュ塗装
ヌカコーラのライバル企業のコラボ塗装。「4」に登場。
ヴィムの元ネタもまた現実で○カ・コーラに敗れたドリンクである。
入植者の自警団員
「76」の課金スキン。ファウンデーション所属と思われる機体。
T-51としか思えないフォルムだが、実際に彼らが所有しているかは不明。
更に言うとフォルムが似ているだけでT-51ベースかも不明。
「1」
上述の通り、本作では唯一無二のパワーアーマー。
当然ながら通常品の防具としては最強を誇るが、入手性は極めて低い。
上述の硬化処理が施されたものは上位互換的なユニークアイテムとなっており、イベントによって既に装備中の通常品と交換される形での入手となる。
「76」
PAそのものに個性がついた中で、
本機は中の下くらいの性能でありながら上位陣に匹敵する戦闘能力を持つ。
が、誰も世紀末なんて想像してなかった時代の機体であることを反映してなのか放射能耐性はランク相応。ブラストゾーンに挑む際は他の機体に乗り換えること推奨。
76で新登場したT-51のカスタム品らしきもの。開発はBoS。
具体的には意志を持ってそうな黄金色に輝く謎の鉱石「ウルトラサイト」を使用したパワーアーマー。
性能は高いのだが改造MODの設計図がラスボスであるスコーチビーストクイーンから超低確率でしか入手できず、数千時間プレイしても手に入らないのがザラ。そのため極まったレジデントの場合は他のPAの設計図が先に揃ってお役御免になることが普通である。
一方、本体の設計図はわりと簡単に手に入るため、投げ売られるかそのへんに捨てられることになる。ありがたみのなさでいえば4のT-60に取って代わった。