概要
TZRシリーズの末っ子に位置する。
原付初となるフルサイズのレーサーレプリカとして誕生した。
レーサーマシンTZ50と同時開発されており、実際に多くの部品を共有している。
原付ながらまさに「レーサーのレプリカ」と呼べる出自を持つ。
ポジション的には初代RZ50の後継にあたる。
エンジンは当然ながら水冷2ストロークで自主規制値いっぱいの7.2馬力を発揮。
カラーリングも当時のTZR250Rに似せたものをラインナップしていた。
1993年にはTZR50Rにモデルチェンジ。
エンジン・フレーム・足回りが強化され、カウル形状も僅かに変わっている。
同時にセルスターターが装備された。
最大のライバルは、1991年に発売されたホンダのNS-1である。
ただし、NS-1がメットインを装備したりと実用性に振っているのに対し、本車は走りに拘ったパッケージングを貫き、走行性能や車重では優位に立っていた。
それでもセールスではNS-1との競合関係が続き、末期には車体価格が互いに29万9千円と同額であった。
1999年に兄貴分のTZR250RやライバルのNS-1と共に販売終了。
後継は前年に復活した二代目RZ50。
関連タグ
TZM50R:エンジンや一部の外装を流用しており、兄弟車の関係にある。