「Senpai」は、日本語の「先輩」の読みをそのままローマ字に置き換えたものである。
「Sempai」と綴るほうが日本語発音に即しているはずだが、「senpai」の綴りのほうが一般的である。
海外での使われ方
この語は、日本語で用いられる「ある組織・団体に先に加入した人」の意味ももちろんあるのだが、それだけではなく、欧米のアニオタ界隈では、
- 「私の気持ち(恋心)に永遠に気づいてくれない人」
という独自のニュアンスをもって使われるようになっている。
これは、日本の学園物アニメで、後輩の生徒が憧れの先輩に恋心を抱いてもそれに気づいてもらえるすべがないというプロットが、お約束として海外のオタクたちに人気を博しているからだという。
「I hope XX-senpai will notice me.(○○先輩が私に気づいてくれるといいな)」
「Notice me, XX-senpai!(○○先輩、私に気づいて!)」
といったセリフは、既にアニメの場を離れ、ネタとして英語圏のネット各所で用いられるようになっている。
こういった海外のオタクたちが制作する作品の中には、憧れの先輩に対してストーキングを試みたり、ヤンデレ化したりする後輩が登場することもあるらしい。
現実の日本社会では、男社会的・体育会系的・軍隊的・右翼的な文化の組織・集団・学校・部活・サークルほど「先輩」という呼び掛けを実際に使う傾向が有る、という事を考えると、かなり皮肉な誤解と言える。