概要
映画『バトルシップ』における台詞の一つ。
子供に戦艦と駆逐艦の違いについて聞かれた時、「戦艦はすごい船だ。恐竜みたいなもんだ」と前置きした上で発したもの。
太平洋戦争時代は補助艦艇としての役割が強かった駆逐艦だが、技術発展や戦術転換による打撃力としての巡洋艦の衰退、各種ミサイルなど駆逐艦に搭載可能な兵装の充実、航空機の発展などの周囲の状況の変化に伴い、21世紀では戦場の主役となっている。
この台詞は、そうして海の王者となった駆逐艦を褒め称える台詞だったのである。
劇中でもアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の主人公の乗艦『ジョン・ポールズ・ジョーンズ』及び主人公の兄が搭乗する『サンプソン』が登場する。両艦ともサンディエゴ軍港の第23駆逐隊『リトル・ビーバーズ(3代目)』の所属艦。
初代『リトル・ビーバーズ』をチャールズ・オースバーンから指揮していたアーレイ・バーク司令は、戦後になってから大の親日家となって海上自衛隊の設立に多大な貢献を行い、その功績に対して勲一等旭日大綬章が贈られた。数々の栄誉に与った彼が亡くなった時、遺志により棺の中の彼の胸に付けられたのは「旭日大綬章」のみだった。
現代で米海軍と海上自衛隊が共闘するバトルシップにおいて『リトル・ビーバーズ』の存在は外せないのは間違いないだろう。
艦隊これくしょんにおいて
だが、バトルシップが地上波放送された際、それを視聴していた艦隊これくしょんの提督たちの間にこの台詞が瞬く間に広まり、駆逐艦娘たちを愛でる台詞として定着してしまった。
Pixivにおいてもタグとして使用されるようになり、主に、駆逐艦娘にしてはやけに発育がよかったり、やたらエロかったりするイラストにつく傾向が強い。
逆に、前述した戦艦についての台詞はあまりネタにされない。この差は一体……
アズールレーン、戦艦少女Rにおいて
一方、アメリカ艦(アズールレーンにおいてはユニオン名義)が主要仲間として多数登場する『戦艦少女R』『アズールレーン』においては現リトル・ビーバーズ『ジョン・ポールズ・ジョーンズ』『サンプソン』の大先輩とも呼べる『初代リトル・ビーバーズ』が登場している。
両作品に共通して登場するのは『サッチャー』
アズールレーンに登場するのは『フート』『チャールズ・オースバーン』『スペンス』『オーリック』
戦艦少女Rに登場するのは『クラクストン』『ダイソン』『コンバース』である。
一方、『戦艦少女R』には実際に1950年以降の対地・対艦ミサイルを搭載した駆逐艦が登場する。
中華人民解放海軍駆逐艦『長春』。
当然ネタ的に中国のナショナリズムを少し煽る形になったのだが、中国艦の実装を優先したが、その全てが中華民国海軍艦であり評判は良かったが、なんとか人民海軍の艦を出せないかと頭をひねった結果がこうだったのだろう。
もっとも、フネ自体はソ連の大戦期のグネフヌイ級駆逐艦である。
このためか、ミサイルという超兵器の持ち主ではあるが、その存在の特殊性も相まってコストパフォーマンスは悪く、特有の弱点もあり使い勝手はいいとはいえない。
一方で、雪風や響も脱帽の1990年代まで現役だった。
タグとして
まったく、駆逐艦は最高だぜ!!と意味・用法は大して変わらないため、タグ圧迫の原因ともなっている。
…ただし、こちらの場合メイン画像や本文で察せられるかもしれないが、「お前のような駆逐艦がいるか」的な意味も含まれるものと思われる。
余談
駆逐艦が現在のような状態になったのは言わずもがな、だいたいこいつのせいである。
関連タグ
お前のような駆逐艦がいるか(いい意味で)
戦艦が簡単に沈むか!! - 同じく映画「バトルシップ」中のセリフが元ネタ。
外部リンク
第二次大戦から現代に至る、各種軍艦の役割が詳細に解説されている。