概要
同じ名前だが伝わっている地域によってそれぞれ性質が異なっており、もしかすると同一名の全く異なる種類の存在なのかもしれない。それぞれの解説は次の通り。
群馬県
利根郡柿平に伝わる妖怪。
人が道を歩いていると足に纏わりついて通行を邪魔するイタチが化けた妖怪で、赤ん坊の産声のような鳴き声をしているとされる。
放っておくと歩く所ではなくなってしまうので、これを避けるためには刀の下げ緒や着物の小褄を切って与えてやると足から離れて行くという。
新潟県
南魚沼郡に伝わる怪獣。
まだ新しい墓を暴いて埋葬されている死者の脳髄を食らうとされる魍魎のような特徴を持つ。
一説には山犬の事を指しているともいわれているが、人に決して姿を見せることのない神秘的な獣という説もあるという。
余談
福島県の南会津郡檜枝岐村では産女(姑獲鳥)の別名として使われており、子供を抱いてくれと頼んでくるので、快く引き受けるとオボは成仏して消えてしまうが、子供は抱いた人物の喉笛に喰いつこうとして来るので、抱くときは向こうを向けて抱かなければならないといわれている。