概要
漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の空条承太郎×東方仗助のカップリング。
ファンによる二次創作であり、男性同士の恋愛(BL)を取り扱った作品に付けられるタグである。
仗助は承太郎の祖父であるジョセフ・ジョースターの隠し子であるため、二人は血縁上の叔父甥関係にある。
そのため甥叔父と表記されることもある。
また、「承仗」だと声に出した時に逆カプと紛らわしい事と、甥叔父だと「近親相姦色が強いため好きでは無い」という声もあるため、承太郎と仗助の名前の「じょう」と読む字に続く「太郎」と「助」の部分を繋げたたろすけという名称で呼ばれることもある。
萌えポイントとしては、まず身長差に関しては、承太郎の身長は195cm。仗助の身長は185cm説と180cm説があるが、180cm説の方を採用するファンからしたら、まさに恋人の理想の身長差と言われる15cm差あることになる。また、仗助のスタンド『クレイジーダイヤモンド』の名付け親は承太郎であり、承太郎のスタンドの名前は『スタープラチナ』だが、プラチナとダイヤモンドは相性の良い宝石と金属であると言われている。
仗助は承太郎の事を“敬うべき年長者”として素直に尊敬している。血縁上は甥ながらも10歳以上年上なので終始「承太郎さん」と呼び、敬語で話している。最初はジョースター家との関係の複雑さもあって、当初は関わりを避けようとする場面もあったが、その後はスタンド使いとの戦いを経て強い信頼を寄せるようになった。
また、承太郎は仗助のスタンドを「この世のどんなことよりもやさしい」と評し、仗助は承太郎の事を「承太郎さんと一緒にいると「誇り高い」気持ちになれるからな…」と言っている。二人とも吉良に対して、承太郎はシアーハートアタック戦にて「いい時計だな だが もう時間が見れないようにたたっこわしてやるぜ…………きさまの顔面の方をな…………」仗助は最終決戦にて「『平穏』じゃねぇ顔面に変えてやるぜ」と似たような台詞を言っている。
二人が「狩り(ハンティング)」に行く回と、吉良邸に調査に行った際に吉良の父親のスタンド攻撃によって二人だけの空間に閉じ込められた回は必見である。前者の回は、web予告の二人のやり取りもあって、「デート回」としてファンの間では人気が高い。後者の回は仗助の言い放った「無敵の『スタープラチナ』でなんとかしてくださいよォーッ!!」はネタとして定着している。
仗助が祖父を殺人鬼に殺害された事で(上述の承太郎が仗助のスタンドを評価した台詞は、この時に焦燥していた仗助に向けて発せられたもの)二人で殺人鬼と対峙した際にはおそらく三日間同じ屋根の下で過ごしていたものと思われる。
最終決戦において、承太郎は「雨の音が仗助の声に聞こえたと思っただけだ」と言い放っている。たしかにこの時、仗助は億泰を吉良に爆破された事に対して絶叫していたが、承太郎は勘違いだと思ったにしても、何故「空耳」ではなく、「雨の音が仗助の声に聞こえた」という表現をしたのだろうか?一体雨の音をどう聞けば仗助の声に聞こえるのだろうか?承仗好きからすれば中々とんでもない台詞を言っているように聞こえただろう……
ちなみにこの二人は承太郎は妻子持ち、一方で仗助は承太郎の祖父の不倫で産まれた子供であるため、そこに背徳感を感じるのが魅力と捉えるファンも多い。
また、承太郎は仗助の母朋子ともそれなりに劇中と公式で絡みがある事が窺え、承太郎は仗助に用があり東方家を訪れた際に仗助が(康一と共に虹村兄弟との戦いに巻き込まれていることで)まだ家に帰っていない事を知ると帰り際に朋子に「ジジイがこの街に来たなら必死にアンタを守るだろう。だがジジイは高齢だ。この街に来させるわけにはいかない。おれがジジイの代わりだ」と言い残し去っている。『JOJO A-GO!GO!』という書籍には、何故か朋子と3部の高校生時代の承太郎が一緒に描かれているイラストが存在する。
二人の共通点としては、演者の姓が『小野』である、二人がそれぞれ主人公である3部と4部の時点で現役の不良高校生にして常に周りに女子の取り巻きがいる等モテ描写のある公式イケメンである、ジョースター家と日本人のハーフであるが、名前がれっきとした日本人名である、原作者をして「最初から既に出来上がってるところがあるから中々成長シーンが描きにくい」と言われているというものがある。しかしその一方で、高校生離れした無敵のヒーロー感のある主人公像であった承太郎と、身近で親しみやすい隣の友達のような主人公像の仗助という対比がある。
また、画集『ジョジョベラー』に収録されたBDでは、原作者が歴代主人公が自分達のスタンドの上に乗っているというイラストを描いていく様子が収録されているのだが、そのイラストの承太郎と仗助が寄り添っている様がまるで夫婦のようだと承仗ファンの間では囁かれている。