ミスタ… あなたの「覚悟」は…
この登りゆく朝日よりも明るい輝きで『道』を照らしている
そして我々がこれから『向かうべき…正しい道』をもッ!
プロフィール
ジョルノ・ジョバァーナ | グイード・ミスタ | |
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身長 / 体重 | 172cm / 57kg | 179cm / 68㎏ |
生年月日(年齢) | 1985年4月16日(15歳) | 1982年12月3日(18歳) |
血液型 | AB型 | B型 |
好きな音楽 / 物語(映画) | ジェフ・ベック / レ・ミゼラブル | カーペンターズ / プリティ・ウーマン、マディソン郡の橋 |
好きな食べ物 | チョコレート、プリン、タコのサラダ | トスカーナ地方の白マメ、トリッパ、ピッツァ |
嫌いな食べ物 | 鶏肉(とくにカモの肉) | 情報なし |
概要
漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第5部の登場人物ジョルノ・ジョバァーナ×グイード・ミスタのカップリング。
ギャング組織パッショーネの先輩と後輩という関係。ブチャラティ率いるチームにて、信頼を深めていく。
無機物に生命を与えるスタンドと銃弾を操るスタンドということもあって能力の相性は良く、無駄を嫌うジョルノと『寝ることを楽しみ 朝日の中の樹の枝や動く雲の様子を見ることを楽しむ ワインの香りを楽しみ チーズをかじることを楽しむ』生き方をしてきたミスタは性格からして対照的で、作者も「とことん真反対なキャラとして作ったけれど、すごく相性のいい二人」と語っている。
本編終了後はギャングのボスとその右腕(No.3)という関係になっており、護衛チームで唯一この二人だけが離脱も死亡もしていない。
ちなみにジョルノはミスタに対し名前以外だと「あなた」と呼び掛けていたが、終盤のディアボロ戦では「君(きみ)」とより近しい呼び方に変化している。
本編の描写
カプリ島
ブチャラティの隠した遺産を狙うスタンド使いとの攻防の第二幕。
船より先に島に上陸し、顔も名前も知らない敵を挫こうと言うジョルノの発案にナランチャが訝しみアバッキオが反対する中、ミスタは「おれはジョルノの言う事に賛成だぜ」と声を挙げた。この最初期、ジョルノは「ミスタさん」と呼びかけている。
迷いのない目的をジョルノが示し、具体的な道筋をミスタに任せるという二人の前衛後衛のスタイルがこの時すでに型に嵌りつつある。
作戦上、会敵時にジョルノとミスタの距離が離れていたためにスタンド戦においての共闘とはならなかった。
しかしながら敵の存在を伝えようとジョルノが敬語から素の口調になった必死ぶりや、無線を通して情報を得たミスタの一切動揺することなく銃撃に移った冷静さと頭の回転の早さが垣間見えるなど、見どころが多い。
敵を追うべく飛び乗った車の持ち主は散々ミスタからSTOP&GOの指示をかけられ、戦いを終えたミスタを下ろした直後にまたしてもミスタを追うジョルノに勝手に乗り込まれ、半ば脅される形でに車を出すはめになった。
次章においてブチャラティが幹部に昇進した際にミスタはジョルノがチームに入った途端に事が動き出したと受け止めており、心の中で(縁起のイイ男かもしれねーな ラッキーボーイかこいつッ!)と吉凶を大事にしているミスタにとって最大級の褒め言葉を贈っている。
フィレンツェ行き特急列車
正体不明のスタンド能力により仲間が急激に老化していく中、亀から出て敵を始末しに行こうとするミスタをジョルノが止める。
初めは制止を振り払って逸って出ていこうとするも、ジョルノが老化スピードの条件を推理したことにより活動時間が延び、『氷』のヒントを得たことが結果的にミスタの命を救うことになる。
ヴェネチア
VSギアッチョ戦ではジョルノとミスタが組んで行動しており、無免許のジョルノの運転でサンタ・ルチア駅前に隠されたOA-DISCの回収へと向かう。
この回のセンターカラーで掲載された『ホワイト・アルバムその⑥』の煽り文は「ジョルノ」と「ミスタ」。これは「静」と「動」。最強の合奏(アンサンブル)!!
強力な冷気を操るホワイト・アルバムに対し、生命の生まれる適温が必要なゴールド・エクスペリエンスは相性が最悪であった。だが、それを補うようにミスタの撃ち出した弾丸に灯った熱がジョルノの能力発動を助け、窮地を脱する。
アニメ版ではギアッチョの襲撃を受けてなお「バレたのが亀の方じゃあねえってのは……… 考え方によっちゃあこの状況の良い面だぜ!」と己のツキを信じるミスタに、ジョルノが「とことん前向きですね…あなたは…珍しい人だ」とその稀有な精神性に感心するオリジナルシーンが加えられた。
氷の威力に鉄壁の防御を誇るギアッチョに対し、互いの覚悟を引き出し合うことで小さな勝機をかき集め、二人で勝利への道にたどり着く。
「ジョルノが“覚悟”をくれなかったなら…この“道”は見えなかった
自分の弾丸をあえて身に受けるこの“覚悟”への『道』は…!!」
ギアッチョの氷のスタンドに追い詰められるも、ヴェネチアの朝日をバックに倒れるミスタをジョルノが抱きとめる。凄まじい演出である。
「ミスタ…あなたの『覚悟』は…この登りゆく朝日よりも明るい輝きで『道』を照らしている」
ギアッチョ戦ラストのジョルノがミスタを抱きとめるシーンはミケランジェロの「ピエタ」やバトロクロスを抱きかかえるメネラウス(イタリア彫刻)をモチーフにしているのではないかと考察されることもあり、チョコラータ戦やディアボロ戦でも血を噴いて崩れ落ちるミスタを抱きとめるのは高確率でジョルノである。
決着後、ジョルノはミスタの傷を"直す"べく身体の部品を創って埋めていくが、痛みが伴う治療法(?)にミスタが声を荒げたセリフがコレ↓である。
「ああ!ジョルノ!もっとやさしく そこはダメ!ダメッ!ダメッ!ダメッ!」
「ああ!やさしくして、やさしく! 服をぬがさないでッ!感じる」
「うあああ、ダメ、もうだめ~ッ!」
何も知らずに現場に居合わせたナランチャは思わず「目にゴミが入った」とブチャラティへの報告も後回しに「見てない!オレは見てないぞ なあーんも見ていないッ!」とひたすらに念じていた。ミスタの(銃創)穴にジョルノが突っ込むという点では誤解は無くはない。
カプコンによるゲーム版「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風」では何を思ったかギアッチョ戦後のやり取りがフルボイスで再現されている挙句、イベントシーン専用BGMまで用意されているという。まさに公式が病気。
余談
2019年テレビアニメが放送され、勿論上記のホワイト・アルバム戦もファンの期待を大きく上回る形で放送された。
そして、なんとジョルミスがツイッターのトレンドに乗ってしまうという大惨事が発生。
公の場でCP名を呟くのは節度をもって、時には検索避けなどを用いて楽しいジョルミスライフを送るように
。
サルディニア島行きの飛行機
ミスタとピストルズが瞬殺したカルネを用心のためジョルノがその死を確認する。
飛行機内ではジョルノとミスタが隣りの座席に座っており、冷蔵庫から聞こえた不審な音にジョルノはミスタに警戒するよう銃を構えさせた。なかなか迎撃態勢に移らないミスタであったが、元はといえばジョルノが「この飛行機にはゴキブリ一匹乗っていない」と言い切ったのを信用していたがゆえであり、敵スタンドの存在が発覚した瞬間には取りつかれたジョルノの右腕を銃撃で切り離してみせる。
この飛行機からの脱出時やサルディニア島で二人で組んでの周囲の警戒時、チョコラータ戦など、回を重ねるごとにやけに密着度の高いシーンが多くなっていく。
ローマ市内
ナランチャとミスタがボートから街に入ろうとしたところで、すでに敵のスタンド攻撃が発動していることに気付く。逸ってボートに下りたナランチャが一気に攻撃を受け、彼に手を伸ばしたミスタをジョルノが止める。
ジョルノの助言から攻撃が始まる条件を見抜いたミスタは機転を利かせて亀の中の仲間ごと街に上陸を果たす。
ジョルノはこのVSセッコとの戦いで負傷したミスタを治療すると、車中で少し休むよう進言した。
VSチョコラータ戦ではジョルノとミスタのコンビで追撃する。
セックス・ピストルズの射程範囲では上空のヘリに攻撃は届かないと悟ったミスタの手を握り、「いいやミスタッやってみなければ分からない!」と共に引き金を引いて能力を発動。銃弾が当たった箇所から樹を生み出しヘリを捕らえることに成功した。
まさに二人の(スタンド能力の)共同作業。『カビ』の能力と『地中を移動する』能力の相性の良さについてミスタは「小指を赤い糸で結ばれてるコンビかチクショオ!」と悪態をついたが、自分にも最高の相性を持つスタンド使いがいることには無自覚であった模様。
ちなみにこのシーンは、ジョジョEoHで、2人がコンビを組んだ場合の、特殊登場シーンで再現されている。
ヘリコプターを捕らえ追い詰めた敵にミスタが見えない位置から銃弾を見舞うが、予想外の方法で身を隠していたチョコラータにNo.5を除いたピストルズが返り討ちに遭ってしまう。
ミスタの命を守るためNo.5に残るよう告げ、ジョルノは単身戦いに向かう。
しかし瀕死のミスタはジョルノを援護するようNo.5に指示を出し、弾丸を一発持って行かせた。
チョコラータに突き落とされたジョルノはNo.5の発射した弾によって九死に一生を得る。またその弾を木に変え落下を免れただけでなく、能力を解除し再び銃弾としたことで辛くもチョコラータの撃破を果たした。
そして終盤、無関係な市民に対し無差別のスタンド攻撃を行った上に動けないミスタを人質に取る所業に、遂にはジョルノの手による8ページに渡っての怒涛の無駄無駄ラッシュで処された。
コロッセオ到着後
シルバーチャリオッツ・レクイエムの力により、ジョルノはナランチャと、ミスタはトリッシュと精神が入れ替わってしまう。
目が覚めたミスタは、ジョルノの肉体が血を流しているのに気付くと即座に周囲を警戒し、ジョルノに身を隠して治療を行うよう指示を飛ばした。
その後状況を把握したトリッシュは大いに取り乱し、(精神はジョルノの)ナランチャに泣きながらしがみつくのであった。
レクイエムを追い、その特性を検証しようとジョルノが小石を投げると、石は空間を超えてジョルノの背後へと返ってくる。咄嗟にミスタが小石を掴みとりジョルノをガードした。
だがしかし、姿を見せないディアボロは自分たちの中の誰かに取りついていると推測したジョルノの弁に、ミスタは終始聴く耳を持たずジョルノが直接触れなければならない検証方法にも懐疑的であった。(メタなことを言うと物語の展開上、疑う役回りが必要だったのかもしれないが、ディアボロ襲撃時の”四つの落とした弾丸”が結局払拭されないままであったため、その後ろ向きの心理が続いてしまっていたのではないかとも考えられる)
ボスと右腕
最終話のジョルノが部下から忠誠の口づけを受けているラストシーンは映画『ゴッドファーザー』のオマージュではないかと言われている。
元ネタではそのシーンの後に窓の前にいる妻と隔てるようにドアが閉まる不穏な終わり方であったのが、こちらの部屋の扉は開いている。さらにミスタが窓を開けて風を呼び込みボスとなったジョルノを映す真逆の構成に変わっており、彼らの進むべき黄金の未来を暗示しているかのようであった。
ちなみに最終巻の表紙ではジョルノとミスタの右手同士が触れ合うように重なる構図で描かれている。
また、未来で二人はどうなったのか、という質問に対し作者は「ミスタはジョルノの右腕ですし、二人はセットなので離れさせられませんね」などと回答している。
恥知らずのパープルヘイズ
半公式の世界観ではあるものの、最終回の後日談が小説化されている。
短編『トリッシュ、花を手向ける』では、ディアボロを倒した後にブチャラティの死を知ったミスタとジョルノとの対決と、二人が歩む未来においての約束が描かれた。
「君には今、選ぶべき二つの道がある……ひとつは仲間たちを死に追いやった憎むべき黒幕を倒して、これまでのすべてを精算すること」
”四番め”の呪縛に縛られる窮屈な人生からの解放にもつながる。
「そしてもうひとつは――そのこだわりとこれからも共に生きていくという道」
その習慣には意味があり、今、まさにこのときに引き金を引かないことを暗示していたのだと――そう考える道。
「君がこれからも”四番め”を避け続ける人生を選ぶというのなら、ぼくは君がそういう立場に立たされたとき、迷うことなく君の代わりにその”四番め”を選択しよう」
「だから――もしもテメーがブチャラティ・チームの一員であることを捨てたとき、その”四番め”であることを放棄したのなら、その瞬間にオレの銃弾はテメーの脳天を正確にぶち抜くからな」