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東方良平

ひがしかたりょうへい

東方良平は、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の登場人物(メイン画像の右側)である。
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概要編集

CV:宝亀克寿(アニメ第4部)

演:國村隼(実写映画)


ジョジョ第4部主人公である仗助祖父

杜王町の警察署に勤める警察官で、階級は巡査(後述の理由から巡査長の可能性が高い)。


定年間近で出世こそしなかったが、35年間ものあいだ第一線で杜王町を守り続けきた正義感に溢れる警官で、故郷である杜王町と娘の朋子、孫の仗助を深く愛するナイスミドル。

衣類などのブランドファッション収集が趣味であり、そうした性格は孫の仗助にも受け継がれている(『虫食い』の時に靴のブランドへのこだわりを見せている)。娘である朋子と同じようにも愛しており、私生児である孫も普段は週1で『ビビらせ勝負』なる遊びを興じるなどで可愛がっており家族仲は良好。


モデルガンで仗助を驚かせたりなど普段はかなりお茶目な性格で、一見すると気のいい男性だが、時折見せる凛々しい顔は『町を守る男の顔』である。

殺害される直前には杜王町で起きている失踪事件のニュースを見て「この町には何かが潜んでいる」と長年の経験から推測していた。


劇中の絡み編集

凶悪犯の片桐安十郎アンジェロ)は12歳の時に強盗と強姦の罪を犯しており、当時の彼を逮捕したのが良平である。後にアンジェロは虹村形兆によって弓と矢で撃ち抜かれスタンド使いとなり、刑務所を脱獄。彼の悪事を仗助が邪魔したのも重なり、東方家は狙われ良平は過去の逆恨みによって「夜勤明けにブランデーを1杯飲む」日課を利用され殺害されてしまう。傷は仗助が治していたため、死因は脳溢血として扱われた。享年55歳。

彼の死は「クレイジーダイヤモンドの力で傷を治せても、終わってしまった生命までは戻らない」とする、残酷だが必定な摂理を仗助に認識させた(終盤、吉良の攻撃によって再起不能になっていた億泰の傷を治した際にはすぐに彼が目を覚まさなかったために仗助は涙ぐんで億泰に起きるよう呼びかけている。祖父の悲劇の再来を危惧したのかもしれない)。


この事件から、仗助は仇であるアンジェロを倒し永遠の生き地獄を味わわせてからも、大好きで尊敬していた祖父に代わり「俺がこの町(杜王町)とお袋を守る」と決意するに至った。


余談であるが、孫の仗助との年齢差は40歳、娘の朋子とは19歳差なので、親子揃って若くして子を儲けた若いお祖父ちゃん。仗助の異母姉である空条ホリィとは同い年だったりする。


慎重さが求められる職業である警官に就いている割に、19歳で子供をもうけたり(単に結婚が早かっただけかもしれないが)、見ず知らずのブランデーを口につける点などから、根はかなりのうっかり屋であると見受けられる(ただし、ブランデーの件に関しては夜勤明けのルーティンに加え、仕事終わり=オフ時のリラックス状態でもあるのを忘れてはいけない)。



実写版編集

冒頭から中盤にかけて登場。出番が大幅に増えている反面、変更された設定も多々ある。


原作で見せたひょうきんな性格はなくなり、勤労実直で「町の人を守る」部分が強く押し出された性格となった。

冒頭でアンジェロを追跡している警察官の中の1人として参加・活躍していて、アンジェロと東方良平の因縁関係が深く描写されている。


自宅で筋トレを欠かさず行っており、ダンベルの音が響く度に孫から『(もう50代半ばなんだから)無理するなよ……』と心配されていたが


『軟な身体じゃあ……杜王町を守れないだろ?』と返答し筋トレに打ち込み続ける描写が追加され、良平の「杜王町を護る警察官」としての一面が掘り下げられた。


杉本鈴美とは親交があり「見かける度に挨拶してくれる元気な女の子だった」と答えている。彼女が一家惨殺事件で亡くなった時、良平は「犯人は、必ずこの手で逮捕する!」と激怒していた。以後、良平は出世を望まず町の人達を守るために尽力するようになった。

原作同様、物語中盤にてアンジェロの罠に掛かり殺されてしまう。


クレイジー・Dの悪霊的失恋編集

漫画版編集

第四部の前日譚。部下には仮頼谷一樹がいる。

ホル・ホースと離れ離れになって迷子になっていたボインゴを交番にて保護し交流した。

本作の最終回にて、ボインゴと再会し遣り取りを交わすものの、不意にトト神がボインゴの手から離れ地面に落ちたので、良平がそちらに視線を向けると自身の死を想起させるページを目撃してしまう

ボインゴは咄嗟にトト神を拾い上げ誤魔化そうとするも、生来の内気による口下手なのもあってしどろもどろだったが、対する良平は孫がスタンド使いだからかボインゴのマンガの正体を察するも、彼の事情からそれとなく探るに留め互いに笑顔で別れた。


ボインゴが去った後、良平はその事態に驚きつつも「たとえ自分が死んでも杜王街を守ってくれる者がいる」と確信、自らの死を素直に受け入れていた。半信半疑ながらも自身の死期を悟り「遺産関係の相続に関して連絡しなければならん」とジョセフにコンタクトを取った折に、ジョースター家に仗助=隠し子の存在が発覚、一騒動が発生し承太郎が杜王町を訪れる4部冒頭に繋がった模様。


小説版編集

随所に良平視点も挿入されている。

ボウガンによる無差別殺人を目論んだ清原幸司が仗助によって倒され、孫からの通報で逮捕する。しかし清原を完全な悪人とは見ておらず「清原自身も自分がこんなことをする人間とは思っていなかったんじゃないか」「若い犯罪者は罪悪感が薄いというより、犯した罪で将来がどう変わるのかが想像出来ない(犯した罪が原因で逮捕されたという実感がない)」と考えていた。


エピローグでは、仗助の父親であるジョセフ・ジョースターの素性と行方を掴んでいたことが語られた(敢えて接触はしないでいた)。

死期を悟った今、自分に代わって仗助をサポートする人間が必要と考え「(ジョセフ側が)遺産相続の調査をした結果、仗助の存在が判明した」という体でジョセフに来てもらおうとしていた(自分が呼び出したとなれば余計な軋轢を生むかもしれないため。結果としてジョセフの浮気が明るみになってしまったのだが)。


余談編集

現実では齢50代で「巡査」の階級に就くのは、まずありえない。

巡査部長以降になると昇進試験が必要となるが、巡査はある程度の年数務めあげれば自動的にその上の「巡査長」になる。かの両津勘吉ですら巡査長である。

厳密には階級ではなく、ヒラのまま長く務めた者に対する称号のようなものである。そのため巡査と巡査長に差異はない。

良平に関しては、単に「ヒラ」であるのを強調するために巡査と表記しているのかもしれない。


また、最初に巡査と述べたのがアンジェロであるため、少年時代の彼を逮捕した当時の階級かもしれない。実写版では、巡査長に変更されている。上記の『クレイジー・Dの悪霊的失恋』では同僚に「優秀な警察官だが、娘が何処かの外国人と不倫して子供を作った事で出世コースから外れた」と評されている。


関連タグ編集

ジョジョの奇妙な冒険(ジョジョ)

ダイヤモンドは砕けない 東方仗助 東方朋子 黄金の精神

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