概要
コキ10000は当時整備が進みつつあった高速道路を走るトラック便に対抗するために1966年から製作された。いわゆる「10000系貨車」のひとつである。ワキ10000やレサ10000とともに開発された。合計516両が製作され東海道・山陽本線の特急貨物列車に投入された。しかし製造コストが割高で、整備に手間がかかることから1969年に生産を終了した。
民営化後はコキ100系などの投入によって運用から退き1994年に一般運用から消え、1996年に全廃された。
最後の定期運用は山陽本線の瀬野~八本松間を通過する高速貨物列車で、1996年まで上り列車の最後尾に緩急車コキフ10000形が連結された。補機を連結→走行解放を行うためで、空気管付きの連結器とブレーキ指令用の電気連結器を備えた車両が必要だったためである。