概要
『スーパーロボット大戦』シリーズのオリジナル原作作品の1つ『魔装機神』に登場する、架空の地底世界の名称。同作の単体ゲーム化作品『魔装機神LOE』シリーズの主舞台となる世界でもある。
球体の内部のような構造になっており、地平線は存在しない。ただ地底世界とはいっても実質的には異次元世界のようなものであるらしく、その地表面積は地球の数倍を誇る。
世界全体を精霊の力が覆っており、それを利用した魔術のほか「練金学」(※「“錬金”学」ではない)というオカルトと科学を融合させたような技術が高度に発達している。魔装機を始めとする大型の人型機械や永久機関が実用化されているなど、その技術レベルは地上をも凌駕する。
神聖ラングラン王国・シュテドニアス連合国・バゴニア連邦共和国の三つの大国の他、中小の国家が複数存在。幾たびの戦乱を経て小康状態を保ってはいるが、現在も水面下では戦火の火種が燻っている。
ラングラン新暦4948年、「魔神の出現」という不吉な予言に対抗するべくラングラン王国が「魔装機計画」を発動、それを駆るための地上人をラ・ギアスへ召喚し始めたことから、物語は急激に動き出す……。
なお約2億年前から7000万年前、巨人族と呼ばれた種族がこの地で高度な文明を築き上げていた事が語られているが、後にこれが同作品シリーズ、ひいては『スパロボOG』シリーズ全体の核心に関わる問題であることが明らかとなる。
余談
「精霊のいる地底世界」「地上人の召喚」……等々、『聖戦士ダンバイン』の舞台である異世界「バイストン・ウェル」の設定とよく似ているが、これは元々『魔装機神』の設定自体が『第2次スーパーロボット大戦』に参戦予定だったダンバインの代わりとして急遽作られたという経緯を持つため…ではない。
2020年8月21日配信の生スパロボチャンネルにて寺田貴信SVの口からラ・ギアスがバイストン・ウェルの代理として作られたという噂は否定されている。
結局、少しずつラ・ギアスの設定が積み重ねられてゆき、現在ではバイストン・ウェルとも大分趣を異にする世界観が構築されているが。