優みぞ
ゆうみぞ
吉川優子と鎧塚みぞれの交流の始まり
吉川優子と鎧塚みぞれは共に南中学校出身で、中学校時代以来、共に吹奏楽部の活動に励んできた。ただし、この二人が接近したのは、彼女たちが北宇治高校1年生の時に起こった1年生部員の大量退部事件後の事で、その際に優子がみぞれに声をかけてきた事がきっかけで、それまでみぞれの方は誰に対しても明確に意思表示ができる優子のことが苦手であった。(短編集、167ページ)
なお、二人が部に残った経緯は、優子の場合、同じトランペットパートの先輩である中世古香織による慰留と優子自身が当該騒動時における香織の奔走ぶりを見て彼女の人柄に惹かれたために退部を思いとどまったものであり、一方、みぞれの場合は親友である筈の傘木希美から声をかけられなかったために当該騒動から取り残され、その結果として部に残留することになったものである。
傘木希美の部活復帰騒動前までの交流状況
両者の接近後、優子は部内で孤立しがちなみぞれのことを何かと気にかけ、機会を見つけては話しかけたり、イベント事などに誘ったりしており、それなりに両者の交流が保たれていた。
優子の方はみぞれを友人の一人として見ているが、みぞれの方は優子が自身への同情により気にかけてくれていると考えており、2年生の夏における関西大会直前のとある日に勃発した希美の騒動の折にみぞれはその考えを優子に打ち明けた所、優子に強く否定されている。
なお、田中あすかは、希美から見捨てられて孤立してしまう事への恐怖から保険として優子と交流を保っていたと見ている。
騒動後の交流状況
みぞれと希美の和解後、TVアニメ(2期)の方では専らみぞれと希美の交流が描写されており、みぞれと優子の関係については触れられていない。
一方、原作の方ではその後も両者の交流が続いている事が触れられており、全国大会の時には優子はみぞれにグータッチを勧めている。
また、優子が新部長に選出された際には後藤卓也は副部長候補として優子と行動をよく共にしているみぞれを予想していた。
部長選出後も優子は引き続きみぞれの事を気にかけており、定期演奏会係担当となったみぞれに関してその職務の重責を鑑みて、副部長となった中川夏紀と図ってみぞれと親しい後輩である黄前久美子をその補佐に当てている。更にみぞれが定期演奏会のパフォーマンスに際して浦島太郎の亀役に立候補した際には、他の役に関して立候補者が続かなかったため、みぞれの気持ちを察した優子は浦島太郎役に立候補している。(※その後、夏紀が続いて浦島太郎役に立候補したため、優子と夏紀の二人は言い争いの末、優子が乙姫役を担当し、夏紀が浦島太郎役を担当することになった。)
一方、みぞれの方も元部長となった小笠原晴香らに対して優子が部長としてよく頑張っている旨をみぞれなりに力強く言い切ったりしている。
原作第二楽章
新入部員が加入して本格的に吉川・中川体制が始動してからも、優子はみぞれのことを気にかけているが、この頃になると、1年前と比べてみぞれの心にも変化が生まれており、それまで希美一辺倒だったみぞれの心に優子が徐々にかつ確実にその位置を占めつつあり、久美子もみぞれの言葉からこの事を察している。
なお、詳細は原作第二楽章参照のこと。
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