本記事の概要
「アイドルマスターミリオンライブ!」に登場するユニット、「夜想令嬢-GRAC&E NOCTURNE-」の略称。
正式名称が10字以上ある上に綴りもややこしいためか、正式な場面以外ではこのように「夜想令嬢」と表記されることが多い。pixivにおいてもこちらのタグで登録されている作品が一定数ある。
もう少し雑になると「野草」と表記されることも。
ユニットの概要やメンバーなどの詳細は上記記事を参照。
但し、この記事では以下に記す事情により、コミカライズ「アイドルマスターミリオンライブ! Blooming Clover」における本ユニット、及び本作における劇中劇についての解説を記すこととする。
Blooming Clover
ユニット名について
シアターデイズをはじめとする各種媒体ではユニット名は上記の通り「夜想令嬢-GRAC&E NOCTURNE-」となっているが、本作においては、第19話(6巻)や第35話など、ユニットロゴが描写されたごく一部の場面においてのみ「-GRAC&E NOCTURNE-」部分が表記されており、各登場人物の台詞においては一度として「-GRAC&E NOCTURNE-」部分が書かれたことはなく、そればかりか第33話などに映っている正式なポスターでも「夜想令嬢」とのみ書かれている。よって、本作においては「夜想令嬢」のみが正式なユニット名である可能性がある。(但し、現実における本作の広告などにおいては「-GRAC&E NOCTURNE-」が表記されていることもある)
また親記事におけるネタバレ防止の意味も鑑みて、「Blooming Clover」における「夜想令嬢」の内容はこちらの記事に記載することとする。
概要
「ミリオンスターズ」39人の中から結成されるユニットの一つ。
夏休みの「1週間連続公演」の目玉として千秋楽の7日目に開催される「演劇公演」の主要登場人物4名からなるユニット。
結成は第19話(6巻)。ミリオンスターズからは5つ目のユニットとなる。
また、これまでの4ユニットとは異なり、リーダーは特に設定されていない。
ユニットロゴも本来の円形のものとは異なっており、横に「夜想令嬢」と書かれた下に「-GRAC&E NOCTURNE-」と小さく書かれているもの。
メンバーは「夜想令嬢-GRAC&E NOCTURNE-」に同じ。
演劇「昏き星、遠い月」
上述の通り1週間連続公演最終日に上演される演劇。内容は概ね「THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION 05 夜想令嬢-GRAC&E NOCTURNE-」収録の同名のボイスドラマに準ずる。
判明しているキャスト及びスタッフは以下の通り。
- アレクサンドラ - 二階堂千鶴
- クリスティーナ - 天空橋朋花
- エレオノーラ - 百瀬莉緒
- エドガー - 所恵美
- ルカ - 永吉昴
- (役名不明) - 水瀬伊織
- 演出家 - 劇場所属の舞台監督(第12話(4巻)などでライブリハーサルの音頭をとっていた男性)
この他、今回より新たに劇場の業務に関わる女性がスタッフとして参加し、複数回登場する。
また、作中において楽曲「昏き星、遠い月」ないし「Everlasting」が使用された確たる描写はないが、第33話にて恵美(エドガー)が「どうして、オレたちを殺そうとするんだ!」と叫んでいるとみられるシーンが存在する。
ストーリー
6巻
第19話にて、1週間連続公演の詳細発表と共に結成。所恵美については既に「トライスタービジョン」に所属しているため2つ目のユニットとなったが、トライスタービジョンの方については現行の仕事以外は個人での活動が中心になることが言及された。
第20話の前に各関係者に台本が配布され、第20話において練習開始。最初の読み合わせにおいては、二階堂千鶴が「本当に演技はじめて?」と高評価を貰ったのとは対照的に、恵美は「恵美らしさを極力出さないでほしい」と注文を付けられる。自分らしく頑張ることを信条としていた恵美は戸惑い、以降も恵美らしさを脱却することはできず5日後の稽古でも監督にダメ出しを食らったままであった。
しかし第21話で田中琴葉らからアドバイスを貰った恵美は第22話で改めて稽古に臨む。「うまく」演技することより大事なことを心がけた恵美は、恵美らしさを完全に抑えるには至らなかったものの、監督は自分の想像していた冷酷な物語にそぐうエドガー像と比較して恵美らしい優しさの滲み出たエドガーを高く評価し、今後に期待を寄せた。
7巻
未だ演技に自信を持てていなかった百瀬莉緒は、第24話で成り行きからヒーローショーにスーツアクターで出演することとなる。
しかしこれまでの練習や独学が活き、北沢志保の声の演技がシリアスすぎると気付くやモーションをかわいらしくして観客の笑いを誘うなどの機転を見せる。スタッフ陣にも莉緒のいない所で、複数の演技プランを用意し観衆のことを深く考えて演技することを心がけている莉緒の長所を高く評価されていた。
また第25話では千鶴が自身の演じる役の境遇に自身を重ね合わせ、自分を偽って生きると選択した過去のことが頭から離れないようになり始める。
8巻
第27話にて、迷いを振り切った千鶴はジュリアらと共に会心のパフォーマンスで観客を沸かせる。
第28話にて1週間連続公演の開幕まであと7日(=演劇本番まであと13日)となり、一日中通しで稽古を行う「場当たり集中稽古」が開始し稽古は大詰めを迎える。そんな中、恵美は天空橋朋花のことをよく理解できていないことを案じ、莉緒や千鶴、更にはPに相談し、朋花のことについて聞く。彼女の心理などを知った恵美らは、翌日から朋花との距離を縮めようと自分達から接近するように努め始める。
9巻
第33話、とうとう迎えた公演本番。恵美は元々のユニット仲間である琴葉や島原エレナらが前日に見せた素晴らしいライブの様子を録画で視聴し、緊張が増幅してしまうが、莉緒や千鶴の言葉に勇気づけられ、開演の刻を迎える。
いつもとは異なるフォーマルな格好に身を包んだ観客、そしてP・琴葉・エレナ・ジュリア・宮尾美也らが見守る中、それぞれの想いを胸に抱き、各々の役を全身全霊で演じる4人。全員1ヶ月前はほぼ素人だったにもかかわらず、演劇に精通する琴葉に「私も…こんな舞台に立ちたかった」と悔しさを感じさせるほどの会心の演技だった。
スタンディングオベーションの中、幕が下りる。
終演直後、真っ先に朋花に抱きついたのは、恵美だった。
「アタシこの4人で 『夜想令嬢』を組めてよかった!!」
恵美を抱き返す朋花。朋花の方も、恵美らと関係を深めることができたこの1ヶ月を尊く感じており、また彼女も「アイドルになれてよかった」という想いを抱いていたのだった。
公演翌日の第35話では、莉緒の口から、時期はまだ先ではあるが再演のオファーが来ていることが明らかになっている。
10巻
記事の趣旨から外れるので詳細は省くが、第35.5話ではこの公演にゲスト役者として出演した永吉昴と水瀬伊織にスポットを当てたストーリーが展開されている。