宮間夕菜
みやまゆうな
CV:生天目仁美
誕生日は9月2日。血液型はA型。
本作のヒロインの一人。2年B組所属。
ある日、和樹の元に突如現れた転校生。自称「和樹の妻」。
「清純派美少女」に相応しいあどけない容姿と優しくしっかりとした性格をしている。
しかし反面、嫉妬深さが半端でなく、和樹が他の女性に近付いただけで「死刑」と称し、和樹側の言い分など御構い無しに魔法も容赦無く行使して周辺諸共破壊し殺害すらし兼ねない等、自制心が著しく欠如している。
子供の頃、引っ越しが決まって泣きじゃくっていたところを和樹と出会い、彼が雪を降らせてくれたことから、想いを抱くようになる。
物語当初は割とまともだったが、和樹を愛しすぎるあまり、「ふっかつの巻」あたりからヤンデレ染みた性格になり、非常に暴力的になる。この為、クラスでは当初は「清純派アイドル」と評判だったが、ある事件を機に「清純風武闘派アイドル」となっている。
ちなみにこの性格は母親譲りで、彼女は夕菜に輪をかける形で嫉妬深く暴力的で、ストーカー染みた執念深さまで見せるヤバさの持ち主である。
評価
あまりに度が過ぎる嫉妬深さや暴力癖のある夕菜が「ヤンデレ」及び「理不尽暴力ヒロイン」として定着していく中、他のヒロインはというと、精神的成長とも呼べる面を見せている。
風椿玖里子は段々と高飛車で自己中心的なイメージから情に厚くさっぱりしたところや世話好きで面倒見も良さが出てきたり、神城凜は性格こそクールな印象は残しているが当初は和樹を抹殺しようとしていた程だったのに夕菜と取り合う程に和樹への想いを見せるようになっている。
このように全体的にヒロインの印象が徐々に、しかし大きく変わっているのでこういったイメージの変化に関しては夕菜だけではなかったりするのだが、あまりの変貌ぶり故に夕菜ばかりがネタにされやすい。
また、「ふっかつの巻」が発売された2003年頃というのは「ヤンデレ」という属性が広く意識され、話題になった「School Days」の最初の作品であるPCソフト版発売の約2年前、PCソフトなんかプレイしないような一般層にも知られるきっかけとなった同作品のアニメ版放送の約4年前であり、そういう意味ではかなり時代を先取りした存在であると言えなくもない。
一方、あまりに理不尽と言える夕菜の嫉妬深さやそれを起因とする描写は、他のヒロインに比べると共感を持てなくなっていく読者も多く、アニメ版で夕菜を演じた生天目から「夕菜がどんどん駄目な方向に…」と苦言を呈された事が原作者の後書きで語られる程だった。
余談だがヤンデレ四天王と俗に言われる四人のヤンデレヒロインの中で最も早く登場したひぐらしのなく頃にの園崎詩音がほぼ同時期である……が当時はまだヤンデレという認識は薄く、後にヤンデレという言葉が普及してからヤンデレとして再評価されている(当時はひぐらしのなく頃に自体が同人作品だったために知名度が今程は高くなかったことにも起因するが)。