概要
平成初期に登場したマツダ・オートザムAZ-1、ホンダ・ビート、スズキ・カプチーノの3車種の総称。
いずれも2シーターの軽自動車で、それぞれの頭文字を並べると偶然ながらABCになることが由来。
当時のバブル景気が反映され、合理性を度外視した非常に凝った作り込みが特徴であった。
しかし直後にバブル崩壊で需要が急落し、販売台数では成功することなく終わった。
特にAZ-1は、3年の販売期間で僅か4,409台しか生産されず、これはマツダの5チャンネル体制失敗の一因とされた。
ただし、それぞれのパッケージングは令和突入時点でも際立つものであり、今なお多くの車好きを魅了している。
余談
- 2002年にダイハツ・コペンが発売された際、「平成ABCトリオの再来」と話題になった。そのコペンはフルモデルチェンジを経て2023年時点でも現役であり、根強い需要を誇っている。
- 2015年に発売されたS660も、ビートの再来と持て囃された。