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ゲーム作中キャラの情報は東京放課後サモナーズのキャラクターを参照。
概要
『召喚勇者とF系彼氏』に続くライフワンダーズ(四畳半的App)のLGBT向けiOS/Android用ゲームアプリ第2弾。iOS版は2016年12月2日、Android版は2016年12月15日よりサービス開始。
シナリオ購入制のADVであった前作とは異なり、基本無料・アイテム購入制の『カードバトルRPG』である。つまるところ世間一般にいう『アプリゲーム』であり、購入アイテムを消費しての有償ガチャ、他のユーザーを戦友として登録してサポートを受ける、などのよくあるシステムはだいたい実装されている。
また、前作にはなかったキャラクターボイスが実装されているのも大きな特徴。開始当初は山口勝平が主催する悟空所属声優と松井菜桜子が主催するアップアンドアップス所属声優が中心だったが、次第に著名声優の参加が増えていき、気がつけば新規参加キャラクターについては「国民的アニメへの出演経験がある(もしくはレギュラー出演している)声優が初登場」となるのが当たり前になってきている。
『LGBT向け』を標榜しつつ完全にゲイ(もしくは男性のバイセクシャル)向けだった前作に比べると主人公の容姿・声・性自認の選択システム、女性キャラの実装など、いくらかゲイ以外の層へのアプローチが進んだ点が見受けられる。ただし5つある主人公の容姿のうち女性的なものは1つだけだったり、女性キャラの総数が少なかったりと、ゲイ向けの色合いが濃いのは否めない。
だがマイノリティの抱える悩みや世界の偏見に着目したストーリーは間違いなくLGBT向けであり、同時に高く評価されている。
物語
ある日突然東京各地に開いた23の『扉』。
それはあらゆる時間と空間を超越し、過去・未来・並行世界・異界・異星から無数の異形を呼び寄せた。
獣人・鬼・天使・魔族・妖精・異星人・サイボーグなど、ありとあらゆる存在が東京に流れ込み、巨大な混乱を引き起こした。
それからしばらく後。
異形たちが異界からの『転光生』として受け入れられた東京で、『扉』の一つ・新宿中央公園ゲートに一人の転光生、主人公が流れ着く。
転移前の記憶のすべては失われ、手にしたものは奇妙なアプリがダウンロードされたスマートフォンのみ。
戸惑いながらも主人公はアプリがもたらす『力』によって迫り来る困難を振り払い、数多の転光生たちと縁を紡いでいく。
[YouTube:XJiUWerzg6s]
システム
戦闘
キャラクターカードをマス目で区切られたフィールド(基本は縦4×横3、縦半分に敵味方の陣地に区切られる)の中で移動させ、それぞれのカードごとに定められた範囲に攻撃し、敵を倒していく。敵味方のターンが順番に進行し、敵のターンには敵も移動および攻撃をしてくる。
各クエストにはいくつかのフェイズが用意されており、敵を全滅させると次のフェイズに進む。全てのフェイズをクリアするとクエストクリアとなる。
カード
キャラクターのプロフィールが記されたカードであり、各種ガチャやクエストのクリア報酬によって入手できる。レアリティは☆1~5まであり、☆1・2は各属性色違いのモブキャラ、☆3以上がネームドキャラとなる。
現時点ではすべてのネームドキャラのカードは☆3と☆4、☆5の最大3種類あり、戦闘におけるステータスはもちろんのこと、絵柄や記されているプロフィールの内容が異なる。そのため、双方を揃えることでよりそのキャラクターについて深く知れる。
カードは更新されており、新キャラクターの登場だけではなく既存のキャラクターの服装違い、シチュエーション違いのカードも登場している。
武器タイプ
カードにはそれぞれ武器タイプが一つ定められており、攻撃範囲や攻撃の威力に関係している。
※は一部キャラのチャージスキルや武器種変更スキルなどに実装。
武器タイプ | 攻撃範囲 | 威力 |
---|---|---|
打撃 | 前方1マス | 非常に高い |
突撃 | 前方縦2マス | 高い |
斬撃 | 前方横3マス | 普通 |
射撃 | 前方縦3マス | 普通 |
横一文字 | 前方横5マス | やや低い |
魔法 | 前方十字型5マス | やや低い |
狙撃 | 前方縦5マス | 低い |
無 | 無し | 無し |
全域※ | マス内全域 | 非常に低い |
レアリティや限定カードによって、属性や武器タイプが異なるキャラクターや通常攻撃とチャージスキルの武器タイプが異なるキャラクターも存在する。
スキル
カードに設定された固有の技能であり、基本的には定められた発動タイミングに確率で発動する。確率はスキルLvに応じて上昇する。
スキルは初期状態では一つだが、限界突破で新たなスキルが解放されていく。また、特定の状態異常を防ぐ効果や武器タイプ変更など100%確実に発動するスキルもある。
チャージスキル
いわゆる『必殺技』で、敵に攻撃を与える・敵からの攻撃を受ける、スキル発動などで溜まるCPが100%になった状態で射程内に敵を捉えていれば必ず発動する。通常攻撃よりも威力が高いほか、バフ/デバフ効果があるものも存在する。
結縁バースト
2018年の期間限定イベント『バレンタイン・ジェイル!』で先行実装されたバトルシステム。後に2018/07/03に配信されたv3.1.16のゲームアップデートで通常戦闘でも使用可能になった。
プレイヤー各々が設定できる恋愛関係を含むキャラクターの人間関係によって様々な効果が発生する。強化解除や強化無効の影響を受けない。
アイコン | キャラクターとの相関状態 | 効果 |
---|---|---|
怒 | 隣のユニットに対して「苦手」の矢印がある | 与ダメージ増(x1.1) |
妬 | 隣のユニットに対して「恋敵」の矢印がある | 毎ターン終了時にCP増加(+5~+7) |
友 | 隣のユニットに対して「好意」の矢印がある | スキル発動率アップ(+10%) |
愛 | 隣のユニットに対して「恋愛」の矢印がある | 毎ターン終了時にHP回復(300) |
AR装備
2019/05/28に配信されたv4.0.0にて実装された装備システム。転光召喚と同じくレアリティは☆1~5まで存在する。キャラクターに装備させることでHPや攻撃力の増加や追加効果、重装CSが付与される。
2019/09/30に配信されたv4.2.0にてAR転光召喚が追加された。
基本的には1チームに付き1人しか装備不可。AR装備にはコストが存在し(キャラクターのコストとは別)、コストはレアリティに関わらず1となっており、1チームに付き最大5人まで装備できる(2020/08/02現在。同じカードは装備不可)。AR装備は「特定の属性のカードにのみ装備可能」などの装備条件が存在する。
カードの成長
キャラクター
キャラクターの能力値はLvに応じて上昇する。Lvはクエストクリアのほか、曜日クエストやイベントアイテム交換などで手に入る強化アイテム「(各属性)の小/中/大/超成長」を合成させても上昇する。
また、スキルLvにも専用の強化アイテム「(各武器)の魂・小/中/大/超」があり、こちらも曜日クエストやイベントアイテム交換などで入手可能。
神器Lvは転光召喚で既に持っているキャラクターが重複した場合のみ上昇し、神器Lvが100に到達した場合はそのキャラクターは排出されなくなる。
キャラクターの限界突破
カードのLv上限を上昇させる。限界突破にはそのカードをLv上限まで育てたうえで、曜日クエストやイベントアイテム交換などで手に入る素材を規定数消費する必要がある。
AR装備
AR装備もキャラクターカードと同じく能力値はLvに応じて上昇する。成長させるには成長アイテム「ARトークン」を使用する。
AR装備LvはAR転光召喚で既に持っているAR装備が重複した場合のみ上昇し、キャラクターと同じくAR装備Lvが100に到達した場合はそのAR装備は排出されなくなる。
召喚ガチャ
転光召喚
☆3以上のレアリティのキャラクターが必ず入手できるガチャ。購入アイテムの転光石または召喚チケットの「サロモンくんチケット」を使用して新しいカードを入手する。
1回の召喚に5個の転光石またはサロモンくんチケットを1枚、10回の召喚に50個の転光石を消費する。10連召喚では☆4以上のレアリティのカードを必ず1枚入手可能なほか、現時点での最高レアリティである☆5の入手確率も上昇する(☆4以上確定枠のみ)。
AR転光召喚
転光召喚と同じく、☆3以上のレアリティのAR装備が必ず入手できるガチャ。これも購入アイテムの転光石または召喚チケットの「ARサロモンくんチケット」を使用して新しいカードを入手する。
1回の召喚に5個の転光石またはARサロモンくんチケットを1枚、10回の召喚に50個の転光石を消費する。10連召喚では☆4以上のレアリティのカードを必ず1枚入手可能なほか、現時点での最高レアリティである☆5の入手確率も上昇する(☆4以上確定枠のみ)。
なお、☆4以上が確定した場合はキャラクターボイスが付くようになる。
戦友召喚
戦友にサポートを依頼することで手に入る戦友ポイント(200pt/回)を使用して回せるガチャ。
☆1から☆3のレアリティのカードのほか、強化アイテムや限界突破用アイテムも入手できる。なお、一部メインキャラクターの☆3カードはここでしか入手できない。
プレミアム戦友召喚
通常の戦友召喚の10倍の戦友ポイント(2000pt/回)を使用して回せるガチャ。
一部メインキャラクターの☆3カードの出現率が高くなっているほか、一部☆1・2カードや強化アイテム([各属性]の超成長、[各武器]の魂・超、パラメーター強化アイテム)、限界突破用アイテムの出現率も高くなっている。
マイギルド
ストーリー的には、ギルドメンバーが集まる隠れ家(セーフハウス)をアプリに登録できる機能。
ギルドが正式発足すると利用できるようになる機能の一つ。
手持ちの任意のキャラ2人を並べたり(表情変更・拡大・縮小可能)、スキン変更や部屋の模様替えなどが楽しめる機能で、第4章クリア以降に利用できる。
ギルドランク
ギルドの強化に必要な報酬を手に入れられる機能で、ギルドが正式発足すると利用できるようになる機能の一つ。
ギルドに所属するメンバーが増えれば増えるほど、強化すればするほど、それに伴ったポイント「ギルド経験値」がもらえ、ギルド経験値に応じてギルドランクが上がり、主人公の神器Lvアップや経験値アイテムとスキルLvアップアイテムの保持数拡張、ギルド画面のカスタマイズといった自由度が上がるシステムとなっている。
これも第4章クリアで解放されるマイギルド画面から利用可能。
デートクエスト
デートクエスト(旧称・恋愛クエスト)は該当するキャラクターから、突入したチームのチームリーダー(編成で1番目に配置されたキャラクター)への恋愛関係が設定されるクエスト。
好きなキャラと関係を結ぶもよし。好きなカップリングを作るもよし。
現時点(2020年10月現在)では「主人公」「本居シロウ」「高伏ケンゴ」「薬師丸リョウタ」「クロード」「ザバーニーヤ」「オピオーン」「マリア」「リヒト」「崎守トウジ」「宝蔵院オニワカ」「モリタカ」「ジン」「トリトン」「ツァトグァ」「グンゾウ」「アルスラーン」「ハーロット」「スルト」「エイタ」「マガン」の21人が設定されている。
また、性別に捕らわれず自由に恋愛関係を設定できるのは、無性や単性、両性、時によって性別が変わるという転光生や、種族がまるっきり違う者との恋愛の影響で、もはや性別の問題は些末な事になっているからである。
2020/04/03のアップデートで、デートクエストが未実装なキャラも先行して恋愛関係を設定することが可能になった。
これによってキャラの告白ボイスを自由に聞けるようになり、また通常版・限定版・特定のスキンで変わるため、キャラによっては3種類も告白ボイスが存在する。
タグ使用上の注意
いつからかは不明だが、日本語が読めない海外ユーザーの方々が、pixivからのオススメのタグと勘違いをしてしまい、投稿するイラストの内容に関係なく「東京放課後サモナーズ」のタグを付加してしまう事案が時々発生している。
悪意はないと信じたいが、検索妨害となり得る行為であり、心当たりのあるユーザーには自重を促したいところであり、もしそのような投稿を見かけたら、検索サイト等でその事を翻訳して、コメント欄等に書き込んで注意を促してもらいたいところである。
(もちろん、イラスト内容やキャプション等で、東京放課後サモナーズを意識している事が明白な場合はその限りではない)
※詳しくは、※作者は海外ユーザーの記事を参照。