青竜刀
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せいりゅうとう
違うんだ……そういうのじゃないんだよ本当は……。
青竜刀と言えば、メイン画像のような幅広の刀身を持つ刀を誰しもが脳裏に浮かべることだろう。
しかし、これは現地では青竜刀とは呼ばない。そもそも、青竜刀とは刀剣ではない。
現地で呼ばれる青竜刀とは、こういう物である。
……それは青龍偃月刀だって? そう、青竜刀とは、青龍偃月刀の略称に他ならないのだ。
青竜刀(青龍偃月刀)を始めとする薙刀型の武器を総称して、中国では『大刀』と呼んでいた。これが日本に伝わった際に「大きい刀」とそのまんま訳され、中国本土では『柳葉刀』と呼ばれていた幅広の刀が「青竜刀」と誤訳されてしまったのである。
そんなわけで、今ではもはやこれを柳葉刀と呼ぶ人の方が少なくなってしまったわけだが、中国と日本で熟語の意味が異なるのは今に始まったことではない(例:中国で「手紙」はトイレットペーパーを表す)ので、あくまで日本国内でかつ日本人相手ならばコレを青竜刀と呼んでも差し支えは無いと言ってよいだろう。
ただし、間違いは間違いなので、正しい名称を知っておくに越したことはない。
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