ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴
編集者:A.R.K.
編集内容:2巻発売にあわせて内容更新
センシティブな作品

セブンきゅ~ぶ

せぶんきゅうぶ

ウルトラセブンをこよなく愛する女子高生達が立ち上げた部活「セブン究部」を描いた円谷プロ公認漫画。

マンセブンいうなあああ!

概要

秋田書店のWebコミックサイト「Championタップ!」に掲載されているウルトラセブン×女子校生×部活な漫画で、2012年のウルトラセブン45周年のタイアップ企画として円谷プロの公認を得ている。

原作は、複数のアニメのSF・時代考証を務め、ウルトラマンメビウスウルトラマンギンガに脚本家としても参加した「谷崎あきら」で、作画は漫画家の「上月まんまる」が務めている。

世田谷区にあるとされる架空の女子校私立TDF学園を舞台に、転校生のウルトラセブン大好き少女「△□○ナナナ」と「御厨みくら」が出会い、みくらの親友の「凛堂蘭」やナナナにシンパシーを感じた隠れオタクな優等生「法院篁」を巻き込んで旧美術室を部室にしてウルトラセブンを究める部活「セブン究部」を立ち上げ、ハワイからやってきた交換留学生「ライザ・マグワイア」や旧美術室の主「千明千明」らも加わって、愛するウルトラセブンと共に学生生活を送る姿が描かれている。

各話のタイトルに、ウルトラセブンのサブタイトルが使用されている(放送順でも制作順でもない)他、登場人物達の名前はもとより、ウルトラセブン作中に登場するセリフが漫画にも登場する等、ウルトラセブン愛にあふれた内容となっている。

※全48話(49話)で終わるのか、遊星より愛をこめてはどうなるのか・・・

TDF学園

本作の舞台となる私立の女子校で、世田谷区にある。最寄駅は小田急線祖師ヶ谷大蔵

元々は「東京ひなぎくの花女子学校」と言う校名だったが、円谷プロ渋谷に移転する前に本拠地としていた事にあやかって祖師ヶ谷大蔵駅前の通りがウルトラマン商店街となった際に、校舎の改築にあわせて現在の校名に変更した。

ウルトラセブンに登場する地球防衛軍の略称チックな校名のTDFは、”Tokyo Daisy Flower(東京ひなぎくの花)”の略である。

制服は、ウルトラ警備隊の制服をモチーフにしたセーラー服で、自転車通学者用のヘルメットもまたウルトラ警備隊のヘルメットがモチーフになっている。

ナナナ曰く「セブン愛にあふれている」と言う学校内には、クレージーゴン型のごみ箱や、宇宙ステーションV3な形状の展望レストラン等がある。

しかし、ナナナが当初入部する予定だった特技研究部の存在が抹消されているといったミステリアスな面もある。

セブン究部員

△□○ナナナ(みすまる ななな)

本作の主人公的存在。

名字は「△」と「□」と「○」の3文字で「みすまる」と読み、名前のナナナは、正しくは「七」3文字をピラミッドに組んだ「喜」の草書体「㐂(機種依存文字)」。名前をナナと言われると「ナナナです」と返すのがお約束。

ブロンドの髪をアイスラッガー状にまとめた髪型が特徴的な美少女で、ウルトラアイをモチーフにしたカチューシャをつけている。ちなみにカチューシャが無くなるとカチューシャの事しか考えられなくなってヘタレるのに、カチューシャをアイスラッガーがわりに飛ばす。

有馬温泉にある旅館「△□○苑」の娘で、姉の初代(はつよ)のせいもあって母親の紀由(きゆ)に厳格に育てられた。その為、親の言いつけを守り、家を手伝い、勉強していい学校に入った優等生だったが、反面、友達をつくらず、遊びにも行かず、帰宅すると部屋に籠る毎日を送っていた事を不憫に覆った姉によりTDF学園のパンフレットを見せられたところ、親の許可もえずに編入試験をうけて転校してきた。

TDF学園転校後に出会った御厨みくら達と、ウルトラセブンを究める部活「セブン究部」を立ち上げた事や、前記の転校の件もあわせてウルトラセブン関係ではバイタリティあふれる行動力を見せる。自身を突き動かす元となっているのは、小さいころに見たウルトラセブン最終話で、法院篁の様な情報を仕入れていくタイプのマニアではなく、ウルトラセブンが心から大好きと言う点に特化したタイプ。

子供の頃の出来事が原因で自転車に乗れなかったが、自転車通学者だけが購入可能な学校オリジナルのヘルメットが欲しいと言う一念だけで壁を突き破り、その事は母の心をも揺り動かす。

  • 特記事項

名字の元ネタはウルトラセブンの別名恒点観測員340号(△□○→みすまる→340→恒点観測員340号)。

名前はウルトラセブンのセブン→七と、セブンキューブ→七七七の組み合わせ。

ちなみに、広島県には「株式会社△□○」と言う会社が実在する(Wikipedia記事)。

公式サイトのURLは「http://www.340.co.jp/」。

ただし、読みは「みすまる」ではなく「みよまる」。

御厨みくら(みくりや みくら)

公式曰く「本作の進行役」を務めるTDF学園1年生で、破天荒なナナナの行動にツッコミをいれる係。

物理的に長いものに巻かれるのが好きで、凛堂蘭の長いツインテールや教室のカーテンに巻かれている事が多く、篁の脳内ではエレキングに巻かれている姿で再生されている。

前髪パッツンな髪型とやや小柄な身体が特徴で、性格はマイペースで細かい事を気にしないが、諸事情によりナナナが学校にこなくなった際は、ナナナの為に有馬温泉に行こうとする等、ナナナ不在時に部活の皆をひっぱる役目も担う。

  • 特記事項

名前の元ネタはミクラス

凛堂蘭(りんどう らん)

御厨みくらの親友で、TDF学園に通う1年生。

ライザと並ぶ長身と、長いツインテール(怪獣の方ではなく髪型)が特徴の黒髪美人・・・だったが、学園祭の出し物の撮影の邪魔になる事からショートカットにした。

部員の中ではもっともウルトラセブンの事を知らない一般人な立ち位置のキャラで、セブン究部にも成り行きで入ったようなものだったが、ナナナが開いたDVD鑑賞会をきっかけに、ウルトラセブンの立ち姿は武道の経験者が中に入っているといった道場を営む家で育った武道家としての観点からの発言をしたり、ライザと怪獣ごっこで戯れている。

  • 特記事項

名前の元ネタに確実なものが発見されていない。ライザ曰く「ハイドランジャー」。

ウルトラセブンのかかしがあった那須高原のりんどう湖ファミリー牧場なのか?

法院篁(ほういん たかむら)

TDF学園に通う1年生で、ナナナ・みくら・蘭と同じクラスの委員長を務めている。普段は皆から委員長と呼ばれているが、部活の際はみくらの提案で「タカちゃん」と呼ばれる事に。

秀才な眼鏡っ娘委員長と言う表の顔とは裏腹に、かなりのレベルの特オタで、作中でナナナのセリフがウルトラセブン何話で使用されているかを読者に説明する係を担当している。所持しているタブレットの壁紙は恐竜大戦争アイゼンボーグ

ナナナにシンパシーを感じて後をつけた事が縁でセブン究部員となる。当初はナナナの事を自分と同じタイプの特オタだと思っていたが、ナナナの所有するDVDがコレクター版ではないこと、DVD視聴際に制作順の話をしてもナナナがくいつかなかった事などから、ナナナはにわかではないかと勘繰った事もあるが、ナナナとウルトラセブンの出会いの話から、ナナナは純粋にウルトラセブンを愛しているのだと認識しなおした。

  • 特記事項

名前の元はウルトラ警備隊の車両ポインター(ほういんたかむら→ほいんた→ポインター)。

また、名前に「ういん」「た」「む」の5文字が含まれている。

ライザ・マグワイア

ハワイからTDF学園にやってきた交換留学生。手足が長く長身で、小麦色の肌に灰色の髪をポニーテールにまとめた姿が特徴的。

セブン究部を正式な部活にする為に篁が部員候補としてリストアップした事がきっかけで、ナナナと血を吐きながら続ける悲しいマラソン大会で、ナナナが勝ったら部員になると言う勝負をする事になった。

勝負はうやむやになったが、ライザ自身は篁が予想した通りハワイ版のウルトラセブンを見ていた生粋のマニアだった為、あっさり入部が決定する。

感情表現が豊かで運動神経抜群だが、燃費の効率が悪くすぐにお腹が減る。

  • 特記事項

名前の元ネタは「マグマライザー」(ライザ・マグワイア→マグワイア・ライザ→マグマライザー)。

千明千明(ちぎら ちあき)

TDF学園の1年生。いつもニコニコしているが、蘭やライザの腰ぐらいまでしかない程に背が小さく存在感が薄い。また、口下手なのかあまり言葉を発せず、自分の意見を言う際にはみくらに耳うちして代弁してもらったりしている。

ナナナがセブン究部の部室にした旧美術室の元々の主で、存在感の無さゆえに室内にいるにもかかわらず、さらにはナナナらに自慢のコーヒーをふるまっているにも関わらず、皆に認識されずにいた。そんな中、旧美術室で自身が飼っていたリスが逃げ出したのをセブン究部の皆が捕まえてくれた事や、皆の楽しそうな姿を見て入部を決めた。

手先が器用で美術的センスもあり、倉片銀杏曰く「美術界を震撼させた新進気鋭の覆面工芸作家」。

みくらが巻かれるぐらいのサイズの宇宙竜ナースのぬいぐるみを作ったり、部員用に七宝焼きのエンブレムを作ったり、ナナナのウルトラアイのカチューシャを手作りしたり、ウルトラセブンやキングジョーの着ぐるみを製作した。

  • 特記事項

名前に「あ」「ぎ」「ら」の3文字が含まれている。

遠間ノルン(とおま のるん)

TDF学園の1年生で、ナナナ・みくら・蘭・篁らと同じクラス。

母親はTDF学園のOGで、ナナナらがさがしている特技研究部にも縁がある等、ミステリアスな面を持っている。

ウルトラシリーズに関する知識は篁以上で、初版の怪獣ウルトラ図鑑を所有している。なぜか図書室に隠していた怪獣ウルトラ図鑑をみくらに発見された際に、自らの所有物である事を示すために書籍内の誤字や誤記の部分を言い当てている。また渋谷移転前の円谷プロの光景を覚えていたり、東宝ビルト跡地に皆を連れて行った際も、撮影現場の光景を説明した。

セブン究部発足時からの部員ではなかったが、セブン究部の皆と共に学園の地下室に閉じ込められた際に、部員の証であるウルトラ警備隊のマークのバッジをもらい、展望レストランV3で倉片銀杏により(結果的に)千明が泣かされた際にバッジを身に着け部員となった。

  • 特記事項

名前は「ノンマルト」のアナグラム(の・ん・ま・る・と→と・ま・の・る・ん→遠間ノルン)。

その他の登場人物

杏乃友里(あんの ゆり)

ひし美ゆり子な見た目のTDF学園の校医で、ポインターに改造したインペリアルを所有している。

ノルンの母が特技研究部員だった事を知っている等、本作の秘密にかかわっている節がある。

  • 特記事項

名前の元ネタは、ウルトラセブンに登場するウルトラ警備隊員「友里アンヌ」。

△□○初代(みすまる はつよ)

身長190cm程のモデル体型なナナナの姉でウルトラマンの目の形状をしたサングラスがトレードマーク。杏乃先生の後輩。

自身の破天荒な性格・行動のせいで、妹のナナナが母親の紀由から厳格に育てられた為にさびしくしているのを不憫に思ったのがきっかけで、ナナナをTDF学園に導いた。

  • 特記事項

名前の元ネタはウルトラマン(第1作目=初代のウルトラマン)

△□○紀由(みすまる きゆ)

初代(はつよ)とナナナの母。有馬にある温泉旅館「△□○苑」の女将。

思い通りにならない長女と、家を飛び出した次女を勘当していたが、ナナナがセブン究部の皆を有馬温泉に招待したと考えた際に、実家に戻ってくる事を強要する。その後、初代(はつよ)と共にやってきたセブン究部員達の言葉と、ナナナ自身の言葉、そして初代(はつよ)からナナナが自転車に乗れるようになった事を聞き、心境に変化があった。

  • 特記事項

名前の元ネタはウルトラQ

倉片銀杏(くらかた いちょう)

TDF学園の3年生にして演劇部の部長を務める女生徒。

蘭を演劇部に勧誘する、千明を泣かす、学園祭の上映枠を全て抑えるとセブン究部の邪魔をしている悪党を気取っているが、裏では本人の意図ではなかったとはいえ結果的に千明を泣かせたことに慌てふためいたり、登場する度にパンツもろみえでずっこける憎めないところがある。

取り巻きとして演劇部の水野と斎藤を連れている。

  • 特記事項

名前の元ネタは、ウルトラセブンに登場するステーションホーク部隊のクラタ隊長。

取り巻きの水野と斎藤も、クラタと共に宇宙ステーションV3に配属されているミズノとサイトウが元ネタ(ウルトラセブン第7話に登場)。

サブタイトルリスト

No.タイトルウルトラセブン放映話数特記
#1姿なき挑戦者第1話コミックス1巻収録
#2怪しい隣人第10話コミックス1巻収録
#3超兵器R1号第26話コミックス1巻収録
#4明日を捜せ第23話コミックス1巻収録
#5あなたはだぁれ?第47話コミックス1巻収録
#6円盤が来た第45話コミックス1巻収録
#7700キロを突っ走れ!第28話コミックス1巻収録
#8北へ還れ!第24話コミックス1巻収録
#9ウルトラ警備隊西へ 前編第14話コミックス2巻収録
#10ウルトラ警備隊西へ 後編第15話コミックス2巻収録
#11アンドロイド0指令第9話コミックス2巻収録
湖のひみつ第3話コミックス2巻収録
#12第四惑星の悪夢第43話コミックス2巻収録
#13地底GO! GO! GO!第17話コミックス2巻収録
#14空間X脱出第18話コミックス2巻収録
#15V3から来た男第13話コミックス2巻収録
#16消された時間第5話コミックス2巻収録
#17セブン暗殺計画 前篇第39話
#18セブン暗殺計画 後篇第40話
#19ダークゾーン第6話
#20勇気ある戦い第38話
#21ひとりぼっちの地球人第29話

※#19のタイトルはウルトラセブン第6話では「ダーク・ゾーン」。

※2巻収録の「湖のひみつ」は、週刊少年チャンピオン2014年13号に掲載された。

関連記事

編集者:A.R.K.
編集内容:2巻発売にあわせて内容更新