解説
英語では「Racism(レイシズム)」といい、また人種差別をする人のことを「Racist(レイシスト)」という。
スポーツ界などでも蔓延しており、社会問題化している。
主な種類
白人民族の有色人種に対するものが多く、白人国家の世界進出が始まって以降は、侵略し植民地にしたアフリカ・アジア諸国の現地人民や、そこから奴隷として祖国に連れ出した人々に対して横行した。
また、紛争や災害などによる国土の荒廃で難民化した民族が他国に離散する等して、流れ着いた先の民族から受ける迫害問題や民族間抗争も根深い問題である。
黒人差別
有色人種差別のうち、主に第二次大戦後まで(現在も皆無ではない)、アメリカなどの国家などの植民地で横行した人種差別のことで、黒人に対する見下しや蔑み。韓国では現在も黒人の奴隷制度が存在しており、朝鮮民族全体でも差別意識が横行している。
ユダヤ人差別
世界に離散した国家を持たない民であり、宗教上の経緯からヨーロッパのキリスト教社会を中心としておいて様々な迫害を受けてきた。また、金融業によって財を成した者が多いことからやっかみも受けやすく、世界的に大きなネットワークを持っていることから『ユダヤ人陰謀論』といったブラックジョークも存在する。
第二次大戦における優生学を論拠としたナチス・ドイツによる民族浄化政策が有名。
ロマに対する差別
かつてジプシーとも呼ばれた集団の内、中東欧を主な由来とする移動型民族「ロマ」に対する差別問題。
ロマはヨーロッパ全土からアメリカにまで幅広く居住地域を持っており、現在は定住生活を送る者も増えているが、各地で差別や迫害を受けている。ユダヤ人と同様、二次大戦中はナチス・ドイツによる虐殺が行われた他、現在でもルーマニアやフランスなど東~西欧諸国では社会問題となっている。
先住少数民族に対する差別
世界的に見られる人種差別問題の一つ。有名なものではアメリカ開拓時代に始まる白人によるインディアンへの差別・迫害問題や、白毫主義を背景としたオーストラリアのアボリジニへの差別問題が挙げられる。権利回復運動が進んだ現在でも一部地域では人種や混血を理由とした社会階層が存在する。
日本では蝦夷地のアイヌ民族に対する迫害や差別問題が長らく存在したが、明治時代から続く政府の同化政策や戦後の北方領土問題などによって現在はその大多数が本土に同化しているため、問題として顕在化することはあまりない。
日本人差別
第二次大戦後まで(現在も皆無ではない)アメリカに移民として出向いた日系人や、日本人に対して行われた見下し・蔑みで、中国や韓国・北朝鮮では古来から続いている思想などが原因で、現在も横行している。
アジア人差別
アジア人全般に向けられる見下しや蔑みである。主に西洋人が東洋人に向けて行われるもの(イエローモンキーなど)だが、中国や韓国・北朝鮮では、上述の日本人差別と同じく、同じアジア人である東南アジアや南アジア、中東の民族に対しても行われている。また、近年の日本でも在日中国・韓国人に対するヘイトスピーチや、アジアを始めとする外国人労働者に対する一部横暴が問題として取り上げられるようになっている。
※いずれも国民全てがそうではなく例外も存在する(国によっては存在が稀な場合もあるが…)