概要
マイスター副官とは、トランスフォーマーシリーズに登場するその名の通りサイバトロンの副官である。
しかしそれは日本版固有の設定で、海外における彼の名前はジャズ(Jazz)であり、
役職も単なる工作員にすぎず、副官の仕事は専らアイアンハイドが務めている。
また、実写映画の公開以降は日本でも海外名に準拠するようになった。
G1マイスター
ノイズアタックを得意とするサイバトロン戦士で、マルティニカラーのポルシェ935ターボに変形する。
一人称は「私」でとても紳士的。しかし海外版は日本語版に比べるとノリのいい陽気な性格となっている。
司令官よりも指揮力があり、意外と部下をまとめているシーンもあるが、基本的に出番は少なく、概ねアイアンハイドに司令官代理を奪われてしまっている。
その登場シーンは概ね可愛げのある場面ばかりで、他のみんなが「うるさい」と騒ぐブロードキャストのやかましい音楽に、ノリノリで踊ってみせた事がある。
同じ音を使う攻撃を持つためか、彼の音楽性を唯一理解できる存在となっている様子。
他にもスパイクを驚かす為に雪に埋もれてみたり(たぶん何時間もその場で動かず待っていたに違いない)した事もあり、意外と暇人なのでは………
因みに初期メンバーが次々と非業の死を遂げる「ザ・ムービー」では珍しくユニクロン戦争を生き抜いている。
これらのシーンと片岡氏の独特の声により、日本版のマイスターはとても気さくでかつ親しみのあるキャラクター付けがなされている。
これ以降彼が声優としてほとんど活動していないのが残念でならないくらい素敵である。
マイスターファンは是非、初代32話「スカイゴッド」を見てみよう。名台詞がたくさん聞けるぞ!
魅力的なキャラクターゆえに海外ではプリテンダー、アクションマスターとして再登場し、G2でも音符の模様を強調した塗装で再登場を果たした。
また、日本でもトランスフォーマーVの時期に海外版プリテンダーの中身だけが販売されていた。
しかしながら、玩具独自のシリーズであるバイナルテックを最後に後の作品で彼の名前を冠したキャラは殆ど登場していない。オォゥ…
実写映画版ジャズ
CV:楠大典
初めて日米合わせて「副官(将校)」と設定された人で、日本ではこの実写映画を期に旧来の日本名であるマイスターから英名のジャズへと変更された。
日本語版は『カーロボット』でブラックコンボイを、『ギャラクシーフォース』でギャラクシーコンボイを担当した楠大典氏が演じる。
変形するビークルはポンティアック・ソルスティス。踊りながら変形したり、音楽に精通しているよいう面では先代の副官の血を受け継いでいるが、覚えた言葉がスラング系な言葉ばかりなので、先のマイスターとは比べ物にならないくらい言葉遣いが汚い。
だが、その気さくな言動や仕草からはあの頃の副官の姿がハッキリと見えてくるだろう。
実写映画1作目においてオートボット側唯一の戦死者となるが、マイケル・ベイ監督としては「一番死にそうにない人」という理由で選ばれた模様。
彼の死に悲しむオプティマスの「オォゥ…ジャァズ…」はファンの間では有名。
アニメイテッド版ジャズ
CV:石川英郎
オートボットのエリート部隊・エリートガードの将校で、サイバー忍者の一人。武器はレーザーヌンチャク。日本語版の吹き替えは『ギャラクシーフォース』で副司令官ドレッドロックの声を当てた石川英郎氏。
地球の文明にはかなり興味を持っており、終盤では地球人を下等生物としか見ていないセンチネルに反発し、オプティマス・プライムの下へ行き、最終決戦で彼らと共闘した。同じサイバー忍者のプロールにも言える事だが、オプティマスとのコンビネーションは良く、互いに協力し合ってブリッツウィングを捕まえる事が出来た。
エリートガードの将校ではあるものの、センチネルと違って驕りを持たない良心派にして彼の諌め役。
最終決戦ではサイバー忍者の後輩であるプロールの犠牲を見届けなければならなくなる。
それ故に「いや、(無事なのは)みんなじゃない…(プロールが)命を懸けて、みんなを守った…」という台詞が哀愁を漂う。
ゲーム版
CV:トロイ・ベイカー
Transformer War for cybertronに始まるゲーム版。海外限定故に名称はジャズ。
1作目では捕縛されているオートボットの1体として背景に登場。続編ではプレイアブルキャラとして大活躍する。
ウィットに富んだジョークを飛ばす陽気なナイスガイ。2作目ではクリフジャンパーとともに行方不明となったダイノボットの捜索任務に就く。
最終決戦ではなんとあのブルーティカスに挑むパートがあるなど、ある意味初代以上に見せ場があるジャズ。
シャッタード・グラス版ジャズ
善悪が反転した世界、すなわち悪の心を持ったジャズで、リコシェ(上記イラスト左)と同一のスパークを分割して生まれた双子という設定。
ブガッティ・ヴェイロン風のスポーツカーに変形する。
鏡写しの反転世界という事もあり、理性的な性格の持ち主として描かれていた本来のジャズ(マイスター)に対し、こちらは知性の低い(ときどき一人称が「J」になるほど)オプティマスの腰巾着のような存在となっているが、地球の文化を好むという点は共通している。
オートボット内での扱いはぞんざいだが、野心的なロディマスらとは違い、オプティマスに気に入られている。
玩具はギャラクシーフォース(Transformers Cybertron)のオートボルト(Crosswise)の仕様変更品で、2008年にボットコンにて他のメンバーと共に限定販売された。
頭部が新規造型となり、車体のスポンサーロゴやマーキングにはKill to win(Pole to winをモジったものと思われる)やMassacure(虐殺・皆殺し) といった物騒な言葉が並ぶ。
キュートランスフォーマー版マイスター
CV:遊佐浩二
第11話に登場。ジャズじゃなくてマイスター。
トランスフォーマー日本展開30周年を記念してご祝儀を持ってきた。
歴代シリーズにおける同名キャラの存在について水戸黄門を例えに使った他、オプティマスとコンボイの違いを『世代的なもの』と考え、バンブルビーを『こせがれ』と呼ぶ一方何故か例えにビフテキを使い自身を『ビフテキ世代』と称した。
尚、変形形態はハチロクトレノ。
アドベンチャー版ジャズ
エリートガードの戦士で、バンブルビーとは旧知の中。スポーツカーに変形。
今作で初めてバイザーオフし、両目があらわになった素顔を見せる。
その他
Pixivでは「マイスター」と「トランスフォーマー」で検索した方がかかりやすい。「マイスター」と「副官」を分けて書いている人も何人かおられる模様。
関連イラスト
募集中