CV:大谷育江
概要
どこから来たのか、完成したばかりのロケット団の秘密基地(ムサシたちが作ったもの)にやってきた極悪トゲピー。
普段は猫かぶりをしているが、実際は本来のトゲピーとは思えないほど目つきや性格が悪い。
ロケット団の食糧を勝手に食べまくったり、何度もサトシたちやロケット団を落とし穴に誘導したりし、そういったいたずらが成功する度に裏でしてやったり顔をして喜ぶ非常に問題のある性格の持ち主である。
使用技は「かえんほうしゃ」、「サイコキネシス」、「メロメロ」、「みがわり」。
おまえみたいな女の子がいてたまるか!
142話について
ロケット団やサトシたちは最初はこのトゲピーの本性に気付かず、猫をかぶったこのトゲピーに騙されて、別の悪いトゲピーがいると思い込んでいた。
ロケット団は大事な宝物をトゲピーによって台無しにされたことで割と早くに気がついたのだが、サトシたちは…
- 牢屋に閉じ込められる
- トゲピーが現れ、サトシたちを牢屋から出す
- トゲピーがエレベーターに案内する
- 降りたところに落とし穴があり牢屋に落ちる
- 1.に戻る
…とこれを3回繰り返したことでようやく気がついた。無限ループって怖くね?
というよりそもそもサトシたちはその前にもロケット団に騙され落とし穴に落ち牢屋に閉じ込められたので、実質このエピソード内で4回も騙されたことになる。
騙す方が悪いが、2回以上騙される方は恥ずかしい。
ポケモンに詳しいタケシがいたから4回でトゲピーのトリックを見破れたともいえる。
そしてこのあとトゲピーは、メロメロを受けて洗脳状態になったピカチュウ、ポッチャマ、グレッグル、ニャースを従えなんと秘密基地を宇宙へと飛ばしてしまう(こればっかりは基地にそんな機能をつけたロケット団もどうかと思うが…)。もはやなんでもアリ。
その後基地は本当に宇宙まで行ってしまい、地球に戻る際壁に穴があくアクシデントなどがあったものの、緊急事態ゆえに協力したサトシ達とロケット団によって無事生還する(当然基地はコナゴナ)。
この一連の珍事件の際、トゲピーの暴走を阻止できたのは唯一タケシのピンプクだけであり、地球に還ってきた後、トゲピーはピンプクとの決着をお預けにして去っていった。え?また来んの?
結局最初から最後まで超展開で、ギャグ回がとことんカオスなダイヤモンド・パール編でも屈指のカオスさを誇るこの回は、トゲピー自身のインパクトの強さも相まって、ダイパ編を代表するギャグ回の一つとなってしまった…。
ちなみにこの回はエヴァンゲリオンやタイムボカンなどのパロディ回でもある。
備考
- メロメロがポケモンに作用した場合、通常は目がハート状になるのだが、このトゲピーのメロメロにかかったピカチュウ達は目が一瞬ハート状になった後にレイプ目状態と変わっており、通常のメロメロ描写との差別化がなされている。
- この回にてムサシのメガヤンマが♀だと判明しており、ムサシも「アンタ雌!?」っと驚いた様子であった。
- 漫画『ポケットモンスター☆SPECIAL』の金銀編おまけ漫画で、主人公ゴールドの持つタマゴから産まれたトゲピーがこのトゲピーと酷似しており(時系列的にはこちらが先だが)、暴れん坊だったりギャンブルを覚えていたりとやはり悪い印象だった。
- この回の脚本を担当したポケモン脚本家の米村正二は、『ポケットモンスター(無印)』187話「ヒメグマのひみつ!」でも性格が最悪のヒメグマを登場させている。ちなみにかの伝説のメイドカフェ回も彼の脚本である。恐ろしや。
- この回の前後が、前回がジュンの父親クロツグ登場、次回がカズナリ&コトネ登場だったりする。
- 記事作成日(2010年01月19日)から約2年、この記事の閲覧数が2012年3月下旬頃に急増し始め、ピクペディアのランキング(ウィークリー・~4月2日)にてまさかのトップ10入りを果たす。
- この回が視聴率が8.0%と前後の回(大体6.4前後)と比べて2%近くと高く、DPで8%台を出した最後の回でもある。