データ
別名: | 機械獣母艦 |
---|---|
全長: | 70メートル |
体重: | 1万2千トン |
概要
フォッグの支配者にして、全ての怪人の母であり、そして母艦も兼ねる巨大機械生命体。
千年周期で訪れる彼女が産み落とした多数の卵が一斉に孵る「大孵化」で生まれてくる子供たちの食糧確保ため、餌場を探し宇宙を当てもなく彷徨い、餌場となった惑星はその圧倒的な数の子供たちに食い荒らされ、生態系が著しく破壊、そのほとんどが滅び去る運命を辿ることになる。
地球には約7000万年前の白亜紀と新生代との間に訪れ、「大孵化」を行い、恐竜を絶滅させた張本人でもある。
久々に銀河系を訪れ、気紛れで地球へ赴いた際、かつて滅ぼしたと思っていた地球が恐竜に代わり人類が反映し良い餌場となっていたと知り、「大孵化」の時期が訪れていたこともあって再び地球を新たな餌場に定め、「大孵化」に必要な生贄を求め進行を開始する。
機械的な外見とは裏腹にその内部は、「大孵化」などの祭事を執り行う大広間である「神殿」や無数の卵が安置された孵化室、果ては「胃袋」と呼ばれる消化器官のような人工物と有機物が融合した生物の体内を思わせる有機的な構造となっており、グロテスクそのもの。
また、全身から強力な磁場を発しているため、この影響で近づくだけで地球の重力に影響を与え、様々な天変地異を発生させる。
全身が武器の塊で、多数のミサイルや機関砲、破壊光線等を兼ね備えており、山を崩すドリルや挟んで高圧電流を流し込む鉤爪まで存在する。
また、戦闘母艦としての全戦力を稼動させるときは「神体」が外壁の人間の顔に当たる部分へ外壁に移動するようだ。
更に、某戦隊の黒幕のごとく、マザーにも自我があり、自分の子供たちである怪人と話すときは「神体」と呼ばれる広間に掲げられた人間の顔状のオブジェから「神託」として会話や指示を発する。
災魔一族の支配者や某ゲームの支配者とは違い、母性から自ら生み出す怪人には慈悲深いが、それ以外の生物には無慈悲でただの餌としか見ていない。
「大孵化」が終盤に近づき、遂に自身自ら進撃を開始、地上を蹂躙し始め(あくまでライダーシリーズなんだから、地球防衛軍、宇宙警備隊は何をやっているんだ‼とかは突っ込んではいけない。自衛隊は知らんが…)、体内から追い出したJにも襲いかかるが、その時、奇跡の力でジャンボフォーメーションにJがフォームチェンジしたことによって形勢が逆転。様々な武器を駆使して抵抗するもどれもまるで決定打にならず、パンチで船体をぶち抜かれて生贄に定めた少女・木村加那(9歳)を救出されてしまう。
憤激したマザーは鉤爪でJの巨体を挟むと軽々と持ち上げ、電流やひっかき攻撃でJを苦しめるが、渾身の力を込めたチョップと肘打ちで鉤爪を破壊され脱出されてしまう(もう完全にウ●トラマンである)。脱出したJは打撃の雨霰を降らせ、フォッグマザーの装甲や砲門は紙細工のように破壊されていく。Jはトドメとばかりに大地を蹴り、雲を突き抜けて成層圏まで飛び上がり、全体重を込めたJキックをフォッグマザーのどてっ腹に叩き込んだ(何度も書く通り完膚なきまでにウル●ラマンである)。
こうしてフォッグマザーの巨体は大地に倒れ伏して爆発を起こし、せっかく生まれたフォッグ怪人たちは皆巻き込まれて焼け死んでしまった。
全てを台無しにされた挙句、子供たちを全員殺され、怒りと悲しみに打ち震える彼女は遂に最後の手段に打って出る。
ちなみに、仮面ライダーJのジャンボフォーメーションとフォッグ・マザーの対決はこの作品の売りなのだが、どうしても等身大ヒ-ローの大御所である仮面ライダーシリーズの作中では違和感があるような気がするので「出る番組を間違えてないか?」なんていう突っ込みはしてはいけないというのがお約束。
フォッグ・マザー(本体)
「おのれぇ……よくも私の可愛い子供たちを! お前も、道連れにしてやるぅ!」
普段は母艦の最深部に眠っているマザーの本体。巨大な母艦の姿とは裏腹にその本体は大変小さく、地球上のコブラに酷似した姿をしている。ガライは母親似だったのか。
仮面ライダーJのジャンボフォーメーションの放ったジャンボライダーキックを受け、母艦部分の機能が停止し、Jパワーの余波で怪人たちの幼体が全て死滅した怒りと悲しみから目覚めたのがこの姿。
等身大に戻ったJを母艦内部に引きずり込み、復讐のため、J共々自爆しようと襲い掛かるが、本体自体の戦闘力はとても低く、渾身のJパンチを食らい絶命し、彼女の死に連動する形で母艦も大爆発、大破した。
当然ながらJは爆発から逃れ生還してしまったため、まったくの犬死にになってしまったのだった…。
その出生の秘密
劇中、彼女たちフォッグがどこで生まれのかやその正体について語られる事が無いため、その正体や出生については謎の部分が多いが、『小学館スーパークエスト文庫』から脚本を担当した「上原正三氏」によるラノベが刊行され、その中でフォッグ・マザーの生い立ちが語られている。
その正体は一億年前、ケンタウルス座にある「ハニビー」という惑星に住まう(現在の姿からは想像もつかないが)地球の蜜蜂に酷似した生命体であったらしい。
「ハニビー」には人類によく似た知的生命体が反映していたが、ある日、人種間の対立から核戦争が勃発、この戦争で惑星は焦土と化したそうだが、この出来事の影響で突然変異を起こし、獣昆虫として異常進化したフォッグ・マザーは高度な知能を身に着け、人語を解し電子機器を操れるようになる。
そしてマザーは焦土と化した母星を捨てて宇宙へと脱出するため、機械との融合を試み、現在の姿になったようだ。