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紅殻のパンドラの編集履歴

2016/03/29 17:36:26 版

編集者:PVmK

編集内容:用語のポセイドンを修正

紅殻のパンドラ

こうかくのぱんどら

紅殻のパンドラ-GHOST URN-とは角川ニコニコエースで連載中の漫画作品、またはそれを原作とするアニメ作品。原案は士郎正宗、漫画は六道神士が担当している。

概要

角川ニコニコエースで連載中の漫画作品。

攻殻機動隊アップルシードなどで有名な士郎正宗が原案を、エクセル・サーガなど知られる六道神士が漫画を担当している。

元々はアニメ制作会社の発注に準じて作られた企画だったが、諸事情により、この企画は休眠状態になってしまった。その後、六道神士の手によって漫画化される運びとなった。

義体技術や電脳技術などの技術、大日本技研、セラノ・ゲノミクス、剣菱重工等の企業が作中で登場するなど攻殻機動隊との関連性が見受けられる。

略称はおそらく「紅パン」(4巻巻末より)

ストーリー

時は近未来。技術先進国ではサイボーグや自律ロボットが一部ではあるが一般に出回り始め、世界各地で自然災害が頻発し、大国は技術や資源を奪い合い、

貧富の格差が拡大した混迷の時代。

誰もが無意識に免罪符を求めてさまよう出口のみえない過渡期・・・

 これはそんな時代に全く関係なく彼女が彼女に出会う物語 

脳以外、全身を機械化した「全身義体」の少女・福音(ねね)は、施設から親類の崑崙八仙拓美(ころばせたくみ)に引き取られ、拓美のいる人造リゾート島「セナンクル・アイランド」へ向かう。しかし、その道中で、謎の科学者「ウザル・デリラ」と、美少女型アンドロイド「クラリオン」に出会い、巨大自律型掘削機ブエルをめぐる騒動に巻き込まれてゆく。

登場人物

主人公。幼いころの事故が原因で、脳以外をすべて機械化した、世界でも稀有な「全身義体」の少女。義体技術が開発途上にある作中の時代では珍しく、義体を自由自在に操ることが可能な、いわゆる「適合者」である。

性格は明るく素直。同性ながら、クラリオンの可愛さに惚れている。夢は世界平和。

ウザルの所有する戦闘用アンドロイド

現在は福音に所有権が譲渡され、福音と行動を共にしている。

体内に「パンドーラ・デバイス」を始めとする多数の非合法の機密プログラムを保持している。

センシティブな作品

女科学者。ブエルを製作した全ての元凶とも言える人物。

表向きは「レアー財団」の代表を務める実業家にして慈善家。一方で国際指名手配犯という裏の顔を持ち、何らかの組織を率いる等、謎多き女性。

電脳マーケティングを牛耳る「崑崙八仙財団」の総帥。福音の遠縁の親類で「適合者」である福音に興味を持ち、福音を施設から引き取った。ウザルとは友人。作中の時代では珍しい電脳化した人間。極度の対人恐怖症で、本人は自宅のシェルターに引き籠っており、体を動かすのも面倒くさいらしく、身の回りの世話はすべてゲルコマにさせている。語尾に「だや」と付けて話す。

毎回冒頭に登場する、ティターンTVの新人リポーター兼アイドル。名前が出るたびに何らかのアクシデントが起こったり、何かにさえぎられ、「ブリ」以降が言えない。報道畑からバラエティを経て、女優への2段変身を狙っている。仕事の時は、よくツインドリルのカメラマンと、長髪の音声担当と共に行動している。福音達の事件毎回巻き込まれており、自身も気づいていないが、ウザルを除く作中の誰よりも真相近づいている。

紅殻のパンドラ劇場アニメ記念紅殻のパンドラ劇場アニメ記念byとらうセンシティブな作品
本体(背後の目玉の付いた球体)中枢制御ユニット

ウザルが作り上げた、真希少金属を採掘するための巨大な「自律型採掘機」。本体は一つ目の黒い球体のような姿をしている。強力な兵器である「荷電粒子砲」を有しており、その戦闘能力は核兵器をも凌ぐとされている。現在、中枢制御ユニットは福音たちが持っており、本体は休止状態にある。

中枢制御ユニットは、5本の山羊の脚と獅子の頭を持つ姿。

尊大な物言いや変態発言をするため、クラリオンから、よく虐待を受けている。

セナンクル防衛軍(CDF)の警察機構に所属する軍人。階級は大尉。性格は紳士的で正義感が強く、困っている人を見たら助けないと気が済まない性分。

福音達が病院で知り合った片足が義足の少女。性格は元気かつ活発で、他の子供たちからオヤブンと呼ばれ、慕われている。また、ブエルによる市街地破壊の被災者であり、現在は祖母と仮設住宅に暮らしている。

  • ウザルの部下たち

ウザルの率いる謎の組織の構成員達。ウザルを裏切り、ブエルを奪おうとするが、ウザルの策略によってブエルが暴走してしまい、暴走を止めるためにウザルに助けを求めることに。その後、島軍にテロリストとして拘束されるが、クルツ大佐によって刑務所から拉致される。

ウザルの部下たちの中でもリーダー格の女性。登場時、ウザルの趣味によってバニーガールの格好をしていたため、福音からバニーさんと呼ばれるようになった。前項の仲間たちとクルツ大佐に拉致され、口封じをされそうになるが、ブエルの認証キーを手に入れ、それと引き換えに仲間たちの命を保証してもらった。その後、仲間たちを助けるため、再びクルツ大佐の下で働くようになる。すぐばれるような尾行を行うなど基本的にへっぽこで、ウザルによくおちょくられている。しかし、エンジニアとしては優秀で、ゴミから部品を集めてハッキングツールを作ったりできる。

 米帝から派遣されたセナンクル島特別軍事顧問の米帝軍大佐。ウザルの部下たちの裏切りを手引きした黒幕で、ブエルの奪取を目論んでいる。時間に厳しく、無駄な時間を嫌う。

力による世界秩序の構築を目論み衰退しつつある帝国を見限りポセイドンと手を組んだ。しかし、ポセイドンからも大して期待もされておらず、ウザルからも道化と評された。そしてブエルの奪取にも失敗し、米帝軍基地と共に最期を迎えた。

セナンクル島議会議長。F県F市の某市長にとてもよく似た外見をしている。献金につられて一企業を優遇するなど腹黒い人物。また、公費横領等の汚職の噂があり、その豪華な私生活や所有する豪邸は海外メディアを通じて批判されている。

  • P-2501

電脳空間でポセイドンを観測していた謎の存在。クルツの作戦失敗の要因が福音、クラリオンにあると考え2人に対する観測を開始する。

用語

セナンクル・アイランド

物語の舞台となる島。最高級リゾート島であり、かつ、最新設計の技術都市で、有名企業が数多く居を構えるシリコン・アイランド。人口は約4.2万人。どの国にも属さない独立自治区であり、独自の法、議会、行政府が存在している。ただし、その独立は大国の利権と結び付いているからこそのものである。このため、作中でたびたび米帝軍事顧問団の内政干渉を受けている。

セナンクル防衛軍(CDF)

セナンクル島が保有する軍隊。軍隊といってもその規模は小さく数カ国相手の安全保障条約がなければ役に立たない程度の戦力しかない。セナンクル島自体が国家として複雑な状態にあるため警察が存在せず、このCDFの一部が警察の役割を果たしている。しかし、手が全く足りておらずブエル騒動後の島の治安悪化についていけていなかった。

セナンクル警察(CPD)

ロバートが議長との政治交渉のよって設立させた警察組織。クルツ大佐に他国の軍が手を出すのは国際問題になりかねないため警察組織になることによってそれを乗り越えた。

パンドーラ・デバイス

本来は人型ロボット用の動作補助アプリケーションとして開発されたもので、様々な技術をプログラム化したもの。その内容は近接戦闘から料理など多種多様。開発方法が1ダースくらいの国際法に触れ、お蔵入りになった。そのため、外部に漏れないように使用期限が存在する。

義体

義手や義足と同様、広い意味での人工の身体部の呼称。この時代では発展途上の技術である。過酷なリハビリを通じてようやく不器用な動作が可能になることがほとんどであり、義体に適合できない事例さえある状況である。一方、体質や才能によっては義体を生身以上に自由自在に操る者もごく少数ながら存在し、「適合者」と呼ばれている。適合者は、全世界でも数件しか報告されておらず、全員が10代以下の年齢であるほかは公表されていない。

電脳化

神経細胞とマイクロマシンを結合させることにより神経細胞と外界を直結する技術。この時代では行政や人権団体がもめており、電脳化する人は少ない。

光学迷彩

ホログラムで背景を投影し視覚的に対象を透明化する技術。福音がパンドーラデバイスを使用する時には変装のため光学迷彩を応用し服を着替えさせ変身した様に見せかけている。

自立型歩脚汎用ロボット・ゲルツェコマ

通称ゲルコマ。ウザルと拓美が開発した自立型AIロボット。卵のような形状をしている。機構のユニット化により簡便なオプション変更ができ、あらゆる事態に対応して性能を調整できる。

ポセイドン

ポセイドンインダストリーを中核とする多国籍企業複合体。熱光学迷彩や高性能独立思考アンドロイドなど数世代先を行く技術を保有する。しかし、その実態は人類救済をうたう謎の計画アポルシード計画を推進する秘密結社。クルツを操っていた真の黒幕。アポルシード計画のためにブエルを追い求めている。

アニメ

2016年1月8日よりテレビアニメが放送決定。TOKYOMXテレビ埼玉千葉テレビtvk三重テレビ岐阜放送サンテレビなどの角川UHFアニメ常連局9局に加え、KBS京都でも放送される予定。

これに先んじて2015年12月5日より角川シネマ新宿他全国3箇所にて2週間の期間限定イベント上映形態として50分の劇場アニメが先行公開された。

  • 監督:名和宗則
  • 脚本:高橋龍也
  • キャラクターデザイン・総作画監督:谷拓也
  • アニメーション制作:Stadio5組AXsiZ

主題歌

オープニングテーマ … 「hopeness」/ 作詩・作曲・編曲 - ZAQ/ 歌 - ZAQ

エンディングテーマ … 「LoSe±CoNtRoL」/ 作詩・作曲 - ZAQ/ 編曲 - TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND/ 歌 - 七転福音(福 沙奈恵)・クラリオン(沼倉 愛美)

第4話挿入歌 … 「EX-librist」/作詞 - Yohei Matsui/ 作曲・編曲 - Tomohisa Ishikawa/ 歌 - TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND feat.佐咲紗花

攻殻機動隊ARISEとの関係

紅殻のパンドラは当初GHOST URNという名で企画され、初期プロットでは攻殻機動隊ARISEと世界観を同一にしていた。初期プロットでは、ウザルは攻殻機動隊ARISE第3話及び第4話に登場するサイードと同一人物であり、彼女やクラリオン、試作型ブエルが攻殻機動隊ARISEに登場することになっていた。また、攻殻機動隊ARISEに登場するクルツも元々はGHOST URNのキャラクターであり、紅殻のパンドラのクルツ大佐の位置のキャラクターであった。同名なのはその名残である。

単行本巻末に掲載されている企画初期のイラストでは、クルツ大佐以外にもサイードを護衛していたサイボーグやホヅミ・ナミ大佐など、ARISEの登場人物の原型となったと思われるキャラクターが掲載されている。

ウザル達は攻殻機動隊ARISEの事件後セナンクル島に移住し、それから数年後の世界がGHOST URNの舞台になる予定であった。しかし、GHOST URNのアニメ企画が諸般の事情で中止になりKADOKAWAが漫画として企画を再始動させるのに当たり、設定とキャラクターの再構成が行われた。それにより世界設定は攻殻機動隊ARISEの時代よりも前ということになり、同一人物であったGHOST URN側のキャラクターと攻殻機動隊ARISE側のキャラクターが分離され、題名も紅殻のパンドラ-GHOST URN-となった。

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